パチンコの友人しかいないハレンチンだよ♪

残念ながら人生のほとんどをパチンコしかしてこなかった俺。周りもそんな人たちだらけ。中には、まともな社会人をやっている元パチンカスも居るけど、パチンコを知らない知り合いは基本的にいない。

そんな中、あるパチプロが就活を始めた。今回はそのことについて書いていこうと思います。

彼は高校時代からの友達A君。大学生になってもよく遊ぶ仲だった。そしてパチンコパチスロの楽しみを知り、俺が気づいた頃には大学にほとんど行かずに毎日パチンコ三昧。もちろんパチンカス定番の大学中退ルートを経由し、そのままパチプロまで進化した。

その頃はまだ4号機もあり、いろいろと狙えた。いろいろね。でもA君は貯金ということはあまりせず。一時期は頑張って2千万近くまで貯めたのに、そこに辿り着いた満足感からか散財。でもA君は「どうせすぐになんとかなる」と言っていた。まあ、ほんとにどうにかなってしまう時代ではあったんだけどね。

そんな自由気ままに生きてきたA君。最後に会ったのは4年前だった。その時はパチプロ続行中！　とはいえ、厳しいとは嘆いていた。

そしてつい2週間前に連絡が。「飯でも食わん？」と。珍しい。嫌な予感しかしない。だいたい久しく連絡を取っていない人からLINEが来ると

•金貸して
•実は絶対儲かる投資のノウハウがあるんだけどさ
•結婚しました

という、恐怖の三大演出発生の可能性が高い。もう結婚報告なんてされたら俺のハートが保たない。なんで真面目に働いている俺よりパチプロの方が結婚できるんだと。とはいえ、困っている人が居たら助けてあげたくなる仏のハレンチン。会っちゃうよねー。

そして後日、池袋にて会うことに。A君、相変わらずニートっぽい格好。パチンカスオーラが漂っている。……青オーラぐらいかな。

そして思い出話をしながらもいろいろ聞いていたら

「今就活してるんだよね」

……いや、無理だろ。40手前になってパチンコパチスロしかしてこなかったのに、今から社会人に変身したいとか。設定6探すより難易度高いぞ。

どんな会社に面接行っているか聞いてみると、パチンコメーカー関係だった。そりゃそうか、とりあえずその辺りだよな。しかし、面接すらしてもらえないという。あたり前田のクラッカー。こっちの業界だって若い人がほしいんよ。さらに言えば大卒希望。こっちもこっちで強欲なんですわ。

まあ、頭良い人が集まったところで大したことないのがこの業界。A君みたいな純血100%のパチンカスが作る台の方が楽しそうだけどね。

パチンコ関係以外を聞いてみると、一応少し手を出したみたいだが、同じように面接すらしてもらえてないと。本人いわく

「向こうからスカウトメールよこすくせに面接もしないとか、頭イカれてるだろこいつら」

……そういうところだぞw　でも言っていることはわかる。なぜなら、俺もパチマガスロマガに入る前はスカウトメールが来るところから応募していった。しかし、履歴書を送るとお祈りメールばかり。

で、何社ぐらい受けたのか聞いてみると20社ぐらいとのこと。この20社中、面接まで辿りついたのは

厳しいよねー。精神的にもキツいよなー。しかしA君、

「いや、覚悟はしてたし精神的には全然。下ムラ喰らってる時の方がよっぽどキツいわw」

どうやらブラック企業でも生きていけそうなスキルを持っているようだ。

実は結構な確率で受かる会社がある。それが……

ではなく、タクシー運転手。実はタクシー業界って高確率で採用してもらえる。知り合いでもタクシー業界へ行った人は少なくない。しかもだ、給料も悪くない。月手取りで40万とか全然普通である。体力的にキツいようなイメージがあるが、実はしっかり休みもある。というか、2日に1回働くような感じかな。

求められるスキルはコミュニケーション能力とかだけど、普通なら問題なし。面倒なのは、酔っ払いの客とか無賃乗車するクズみたいな客らしい。

頑張り次第では年収600万とかも全然射程圏内だし、高齢者の人が多いから若いタクシー運転手なんて会社側からしたら面接＝OKなところも。

そんな感じで進めたらA君

「まだそこには早いんじゃないかと」

そんなに遠くないことを自覚していないようだ。まあ、自分の好きなことをやれば良いよ！　ただ、世の中はそんなに甘くないぞっと。パチンコで磨いた朝イチ遅刻せずにホールへ行き、飯も食わず夜遅くまで打ち続ける生活を365日やっていたとしても、何も役に立たな……いや、そう考えると社会人になれそうな気がする。