パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』!!

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出!!

これは元号こそ平成となって数年経ったころのお話。まだまだ時代は昭和色を拭えない中、僕の地域に新しい店舗が誕生しました。

その店舗は全日遊連に加盟していなかった為、交換率は当時としては破格の3.33円。出店にあたって黒い噂も絶えなかったけど、状況も悪くなかった為に当然のように周辺のお客さんはこのA店に集まるように。

これに焦ったのが元地域No1のB店。手を打たないと流石にマズいと思ったのか、建物を取り壊し新たに店舗を建造することに。一パチンカーとしてグランドオープン初日を今か今かと待ちわびていた某日、遂に1週間後に開店の告知が!!……とここまではよくある話。

いよいよ開店数日前の夜、けたたましいサイレンとともにおびただしい数の消防車が街を駆け巡る。

ちょうどアルバイト帰りの僕は何かに惹きつけられるかのように消防車の後ろを尾けていくと…燃えてるじゃないですか、グランドオープン直前のB店が!!

当然のようにB店のグランドオープンは延期。それ自体は仕方ないんですが、それよりも気になったのは火災の出火原因が不明で放火の線が有力という噂しか出てこないところ。しかも犯人として挙げられているのは常にA店のみ。

もちろんこの手の噂ってデマが妥当だけど、その火災の数か月後にA店が原因不明の休業を半年間もしたことで一気に信憑性が上がった事に、僕は驚きを隠せなかった。

もちろん単に元々休業予定だったのかも知れないけど、もし本当に燃やしたのなら恐ろしいっすね、裏の世界って……。