「P大海物語5」は320タイプを代表するシンプルなスペックと言える。対して「e北斗の拳10」は350タイプで、ラッキートリガーなど波乱要素満載のスペックとなっている。

両者の詳細なスペックは各々の機種情報を見ていただくこととして、ここではこの硬軟2機種の波の荒さを比較してみたい。公正な比較をするため、シミュレート条件を両機とも①4円等価②ボーダー±0回転③12時間実戦、と統一する。

まずは平均投資額を比べてみよう。

■1日の平均投資額
・P大海5     47000円
・e北斗10   57800円

両機にはなんと1万円以上もの差がある。

どちらも等価ボーダー±0回転の台であるから、投資額と同じだけの玉を獲得していることになる。つまり平均投資額が多い方がその分だけ獲得出玉も多い、すなわち波が荒いことを意味する。

ラッキートリガー導入前の従来型320タイプでは平均投資額が50000円を超える機種はほとんどなく、たとえ超えたとしても5万円台の前半だった。よって57800円という平均投資額は従来機ではあり得ない水準だ。ラッキートリガーという機能が波荒化に大きく貢献していることはデータ上、明らかである

次に大勝ち割合を比較してみよう。

両機ともボーダー±0回転なのだから、大勝ち割合が高い方が波荒であるのは言うまでもない。

■5万円以上勝つ割合
・P大海5     22.1％
・e北斗10   26.6％

■10万円以上勝つ割合
・P大海5     8.2％
・e北斗10   13.3％

5万円以上勝ち、10万円以上勝ち、ともにe北斗10の方が大幅に多い。両機の波の荒さにはかなりの差があると考えて差し支えない。両機の大当り確率はおよそ1/320と1/350であるが、確率分母以上の差を感じるのはやはりラッキートリガーの所為だろう。

最後に大負け割合も見てみよう。

■5万円以上負ける割合
・P大海5     24.3％
・e北斗10  32.8％

■10万円以上負ける割合
・P大海5    5.3％
・e北斗10   11.5％

こちらもやはり、e北斗10の方が大負け割合がかなり高くなっている。つまり大勝ち、大負けともにe北斗10の方が多く、波荒であることに疑いの余地はない。