虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第59回。

オンラインカジノで賭博をした疑いで、警視庁から任意聴取を受けた吉本興業所属の芸人が世間を騒がせています。

実は虚心は数年前、IR法案が話題になった際、界隈の件を色々と勉強するため、知人の伝手でカジノを数軒出禁になっているというプレイヤーの方に話を聞けたことがありました。

今回はその方から聞いたお話を元に、オンラインカジノがどういったものであり、合法なのか？違法なのか？を簡単に解説していきたいと思います。

・オンラインカジノ→93～98%

・パチンコ/パチスロ→80～85%

・競馬→70～80%

・ボートレース（競艇）→75%

・競輪→75%

・オートレース→70%

・宝くじ→46%

※オンラインカジノはライセンス管理団体による発表値。
※公営競技は一部の特殊レースを除く。

以上のように、オンラインカジノは実店舗や競争場を持たないオンラインサービスであるため、還元率はパチンコ/パチスロのみならず、施設カジノや公営ギャンブルよりも高いと考えられています。

ただ、この還元率の数字にはパチンコやパチスロとは桁の違う大勝ちを含むため、勝率が高いわけではありません。さらに、日本のパチンコ・パチスロで言うところの警察のような遠隔などを取り締まる組織がありませんし、「ビギナーを沼らせるために最初は勝ちやすい」という真贋不明な話もあり、完全確率なのかすら定かでなく、真相はブラックボックスだったりします。

因みに余談ですが、最も還元率の高いギャンブルってなんだかご存知でしょうか。実は、富豪大好き「バカラ」の約98％なんですよね。それにしても、TVCMでめっちゃ射倖心煽っている「宝くじ」の還元率の低さ……ヤバ谷園です（笑）。

「オンラインカジノ」とは、簡単に説明するとお金を賭けられるオンラインゲームです。

クレカや仮想通貨等を使い、ドル決済で実際のカジノで使うポイントを購入します。因みに初回は、このポイントをサービスしてくれる運営も多いそう。

そして、そのサイト内で「バカラ」「ルーレット」「ブラックジャック」「スロット」「（水原○平ちゃん御用達の）スポーツベッテイング」など様々なゲームにポイントを賭けることができるという話。当然あくまでカジノなので、ポイントは専用の口座で現金化できます。

上述の知人プレイヤーの話では、日本人はパチンコやパチスロ等、極めて身近にギャンブルがあり、参入しやすい環境にある。つまり、ギャンブルに対するハードルが低いため、非常にカジノにハマりやすい存在と認識されているとか。Wikipediaによれば、日本人はオンカジへのアクセス数、世界3～4位だそうです。

①海外運営サイトも日本での利用は犯罪！

オンカジサイトのほとんどは海外で運営されています。そして、多くの場合、その国ではカジノ事業ライセンスを取得したうえで合法的に運営されています。

しかし！日本国内でこれらのサイトにアクセスしてオンラインカジノで賭博を行うことは、「賭博罪」などの犯罪となります。

②安全といった内容の情報は嘘八百！

「オンラインカジノは海外では合法運営だから大丈夫」「日本には取り締まる法律がない」「違法だと知らなかったと主張すれば無罪」といった話もたまに耳にしますが、これは完全にデマです。

日本国内からオンラインカジノにアクセスして賭博を行うことは前述したように犯罪です。国内でやるオンラインカジノは「グレーゾーン」ではなく完全「ブラック」なんです。

インターネット上で気軽にできそうだし、違法性を感じさせない広告なども良く目にしますが、これらに誘導されて始めてしまったらこの時点で違法行為となってしまいます。

どうしてもカジノで遊びたい！という人は、合法化されている国に自ら旅行するか、日本のIR法案が整うまで待ちましょう。