土曜日19時は目の保養に最適な（!?）パチンコのあんな予告やこんなリーチをイッパイ取り上げていくぞ!!
今回登場するのは『CR及川奈央のフルーツスキャンダル』（平和×オリンピア・2009年）だ。

それではGO!!

セクシータレントの及川奈央をフィーチャーした本機は、タイアップ機としてだけでなく当時業界初搭載となる「ナンバーリンクシステム」によって大いに注目された。本機には1～7までの図柄があるが、揃った図柄の分だけ連チャンの期待ができるというシステムであり、2図柄揃いなら2連チャン、3図柄揃いなら3連チャン…となり、最大は7図柄揃い時の7連チャンとなる。

この変則スペックのからくりは、確変突入率100％（2R確変含む）・7回リミッター機というものであり、ミドルタイプの『SD2』なら通常（ヘソ入賞）時は2R（出玉なし）確変が88％・15R（約1300個）確変が12％という振り分け。2R確変当選後は潜伏or50～10000回の電サポが付いた。最初に潜確を引く割合が高い（37.5％）一方、電チュー入賞時の振り分けはALL15R確変となり、7回リミッターが発動するまで継続した。よって、電サポにどれだけ早く入れ、図柄揃いを引くかにすべてがかかっており、通常時にいきなり7図柄揃いを引けば一撃15Rの7連チャンが約束されるし、潜確がループして結局出玉ゼロ…なんてこともある台だった。

ここでモードをおさらいしておくと、『SD2』の場合なら通常時に1図柄揃い大当りを引くと電サポ100or10000回の「バカンスモード」突入、2～7図柄揃い大当りを引くと電サポ次回までの「天国モード」へ突入。

また、「モードアップチャレンジ」演出が発生すれば2R確変のチャンスで、ルーレットが「バカンス」で停止すれば電サポありのバカンスモード（電サポ50or60or70or80or90or100or10000回）へ、「大当り」停止なら15R確変となり天国モードへ、「?」停止なら小当りor2R確変（潜確含む）となった。よって、この演出発生時はランプ判別が必須だった。

役物は液晶右に「NAOバナナ」と液晶下に「ドデカ7セグ」を搭載。前者は衝撃のバナナフラッシュ発生で激アツ（バナナスベリ予告で発生するほか、スーパー発展時や昇格アクションでも可動）、後者はリーチアクション（サンダーリーチ・ハートリーチ・レーザーリーチ）で活躍。

予告アクションは、まずはステップアップ系。5段階あるがS4以上でスーパー確定。金ウィンドウならもちろん激アツ。

とにかく予告の段階でも実写出現が鍵。「コスプレチャンス」は実写系スーパーリーチ発展濃厚だ。実写系以外ではリーチ時のおなじみ群予告発生がアツい（奈央群予告）。

3種類あるアニメ系スーパーリーチはチャンスアップが重要。

「アニメOLリーチ」では封筒の色が赤ならチャンス、トラ柄なら激アツ。

「アニメナースリーチ」では薬がレインボーなら!?

「アニメ女教師リーチ」では、ぬいぐるみが金色なら!?

いずれにしても、アニメ系リーチはすべて実写系リーチに発展するかどうかが鍵だ。

「実写OLリーチ」はセリフの色変化に注目。課長じゃなく社長なら大チャンス。セクシーな足元にも注目。

「実写ナースリーチ」は熱が下がれば大当り。体温計の種類で期待度変化。

「実写女教師リーチ」はマンツーマンの居残り授業という設定。出される問題によって期待度変化。

最も期待できる実写系リーチは「ビキニリーチ」。ビーチボールやタオルの色に注目。興奮必至だ。

そして、「セクシー全回転」なら7図柄大当り直撃必至。

とにかく、本機は天国モードを目指すゲーム性。初回、7図柄大当りから7連チャンを達成し、消化後のバカンスモード（時短100回）中に再び7で当たれば7連チャン分をまるまる上乗せ…という、夢のような展開もあり得た。

今では「特図2当選時ALL1500個」の機種など当たり前のようにあるワケだが、当時「特図2当選時ALL15R」は非常に斬新だったと思う。まあ、その分潜確や7回リミッターもあるワケだが。前述のように、この7回リミッター発動時に突入する時短100回で引き戻せるかどうかが最大のヤマ場になるのだが、当時経験できた人は果たしてどれくらいいるだろうか?

©及川奈央／5.on