見よ！　コレがパチンコ屋のやり方だ！

今回は3パターンの回答をご用意

※過去の「それはきっとこういう事情」はコチラから！

チワッスあしのです。

パチンコ・パチスロにまつわるいろんな疑問について何となく答えを出していくこちらのコラム、今回のネタは「ずっと出し続けてるホールってなんで潰れないの？」というもの。

なるほどなるほど。

この場合の「出し続けてる」というのはあくまでも個人の主観に依った感想に過ぎなかったんですが、最近は日々、全国のホールの差枚数をビッグデータにして公開してるサイトなんかもあるわけで、そういう意味では今は確かに「エビデンス付きでほんとにずっと出してる店」というのが存在してるようです。

言うまでもなくパチンコ屋さんというのは慈善事業じゃなくて利益を出すためにそれをやってるんでどっかで利益を取らないと行けない。

どこで取ってるかというと、コレは今は「パチンコ」と言われてます。

要は「出してる」というのは「パチスロ」に掛かってる言葉でして、よく見ると上記のデータサイトもパチスロの出玉しかデータの収集・公開をしてなかったりするんですね。

というわけでまず「ずっと出し続けてるホールってなんで潰れないの？」に対応するひとつめの答えがこちら。

・パチンコでしっかり利益を抜いてるから大丈夫！

はいスッと入ってくる。んで、今回のネタには実は他にもいくつか答えらしきものがあります。

パチンコで抜いてスロで出す、というのは今の時代のホール経営のなかでは当たり前のように行われてることではあるのですが、もうちょっと優等生っぽい答えを出すなら別の感じになるでしょう。

つまり、パチというのは交換ギャップがあるわけで、そっちで稼ぐというやり方ですね。

非等価であれば、一旦持ち玉比率の話は横に置いといて、トータルの差玉が客側のプラスでも売上で考えれば利益が出る場合もあるし、また出した玉が100%交換されるわけでもないというのもポイント。

そいういう交換ギャップであるとか、端玉分なんかでキッチリ利益を出していくというのは、これはもうホールを運営する上で最上のやり方であって、本来目指すべきはここなんですね。

ただこれが圧倒的に難しい。

その上、こっちの方向でやろうとしても、大規模に放出予算を組んでアピールする店が近くにあるとどうしてもそっちに客が流れちゃう。今の時代はSNSを使ったアピールの巧さで集客が大きく変わる時代ですし、実際に出てる・出てないの情報共有は文字通りリアルタイムでなされるようになっています。

従って出玉アピールをせず薄く広く稼ぐやり方は、難易度がエクストリーム過ぎてかなり厳しくなってると思います。

とはいえやり方としてあるにはあるので、今回のネタである「ずっと出し続けてるホールってなんで潰れないの？」に対応する答えの2つ目がコレです。ドン。

・交換ギャップと端玉で稼いでるから。

さらにもう一個、パチ屋だけではなく他のビジネスでも見られるやり方があります。大手チェーンが新規出店する際、他の店の体力が落ちるまで出し続けてひたすら集客するというやり方ですね。

単店で赤字が出ても、他のチェーン店やグループ企業・部門で損失をカバーしながら営業を続けつつ、出玉合戦に付き合い切れなくなったライバル店が撤退したあと回収を始めるという、いかにも行儀が良くないやり方ですが、これはいわゆる「焼畑出店」とか言われるやり方です。

ショッピングモールなんかはモロにこれで、90年代から現在にかけて、大手の商業施設が日本各地の商店街をブッ潰しまくりシャッター・ストリートを生み出しまくったのはご存知の通り。

別に違法じゃないのですが、この方式が一般化するとその業界に属する中小法人の総数が徐々に減って大手に集約されていくという問題があり、実際パチ屋なんかはモロにこの影響を受けてると思います。

んで繰り返しますがこれは車屋さんもDIYショップも、靴屋さんも背広屋さんも全部同じ。どの業界もだいたい部大手チェーンによる寡占化が進んでいってます。多分日本だけじゃなく海外もそう。なのでこれは資本主義の行き着く先として、焼畑は正義！　というのがあるのかもしれません。

というわけで「ずっと出し続けてるホールってなんで潰れないの？」に対応する3つ目の答えがこれ。一番残酷かも。ドン！

・長い目でみたら、出し続けることが一番利益が最大化するんだぜ！

はい、この世は札束の張り合い、叩き合いじゃい！　以上！　今週はここまで！