いいか悪いかでいうとあんま良くない
※過去の「それはきっとこういう事情」はコチラから!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロにまつわる答えの出ない疑問にふわっとした形を与えるこちらの企画、今回のネタは「特定日は客が並ぶけど、それ以外の日はサッパリ。こんなやり方でパチ屋は儲かるの?」というもの。
これはいい疑問ですね。たしかに今のパチ屋の集客ペースはイビツで、特日のみ人がたくさん並び、それ以外の日は常連様が3人並べばいい方…なんて店も沢山あります。
店長だって平日の客を増やしたいのは当たり前ですし、そのために頑張ってるんですけども、どうにも結果がでないのが実情だそうで。
例えば仕事柄「優良店」とされる店舗で話を聞くこともありますが、そういう店でも特日とヒラ場で集客にかなり大きな違いがあるそうですし、何もない日に普段より並びができると「なんかあったっけ」と逆に店長が困惑しちゃうそうです。
そう、今の時代は客を含めて全体が「朝はなんかあるところに行く」というマインドになってしまっており、ほんとは特定日なんかやりたくない店も、それやんないと真剣に人が来ないから仕方なくやってるという側面もあるんですね。
「来店取材」も同じなんですけども、この根底にはそもそも「パチ屋の集客の難しさ」というのがあります。昔はね、新台入れとけば勝手に人が来てたんですけど、今は新台が供給過多になってるんで相対的なアピール力が低下しちゃってる。なので人を呼ぶにはちゃんと広報しないといけないんですけど、パチ屋の場合はそこがセンシティブ。
例えば、他の業種のお店の場合、集客はもっとシンプルなのです。究極的には「品揃えが豊富です」「他より安いです」「独自のサービスやってます」の3点で済むんですね。ですが、パチ屋はそもそも最後のやつが使えない。
パチ屋は装置産業で実業部分は機械がやってますゆえ、勝手に独自の機能とかつけるのは無理。お店が頭を捻って面白い事を考えても、すぐパクられて横並びになるのは当然として、そもそも客がパチ屋にはパチかスロ以外あんま求めてねぇというのもありますな。なので来店ポイントすら貯めてない常連さんが一杯います。お得なのに!
なのでそもそもアピールとして使えるのが「品揃えが豊富です」「他より安いです」の2点しかないところで、パチ屋はそれすら封じられてる。
「品揃えが豊富です」はパチ屋風にチューンすると「設置機種が豊富です」なんですが、これは4号機時代までは成立してたものが、トコロテン方式で古い台が撤去されるようになってからはウリにならなくなったのいうのはご存知の通り。
これは放っといても人がくるポイントだったんですけど、謳うどころか存在自体が不可能になったわけです。
なので残った「他より安いです」一本で勝負する必要があるんですが、これをパチ屋風に言い換えると「他より出します」「設定いっぱい使ってます」「ガバ釘ッス」ですね。
はい言えません。無理ッス。特に一番最後のは最悪の場合逮捕者が出るやつ。
整理しますと、今はどの店も同じような商品(台)で勝負してるという限定ジャンケンのような状態であり、かつ、ウチはどのくらい出すよ!って直接言えないんなら、もう匂わしたり察してもらうしか無いわけです。
はい、それがいわゆる「特定日での出玉履歴」であったり来店だったりするわけですよ。ヒラ場で人が来ない理由と、特定日に人が大量に来る理由の両方がそれです。
これがいいか悪いかでいうとあんま良くないんですけど、これはもうしょうがないからそうなってるというのが正解。ホール運営という商売が抱える構造上の弱点がモロに出てると思います。
今はもう脱法的な広告で「どのくらい出すよ!」って言っちゃってるホールもありますし、ちょっと前はいわゆる「公約」なんて言葉もありましたけどね。いっそのこと全部OKにしちまった方がフェアじゃんって思うんですけど、それが出来ないのが風営法下でギリギリ存在してる遊びの弱みでありまして。な。
はい、というわけで今回のネタである「特定日は客が並ぶけど、それ以外の日はサッパリ。こんなやり方でパチ屋は儲かるの?」に対応する答えがこちら。
いろんな意味でギリギリでやってるらしいよ。
よしまた来週!
皆様からの疑問を大募集!