最近のパチンコと言えば、『P貞子』や『eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子-』に搭載されているいわゆる「デカヘソ」がHOTワードになっている。30回/千円なんて現代のパチンコにおいてはほぼ皆無なので、パチンコ歴が長い人なら昔のブン回り時代を思い出すかもしれないし、そんな経験をしたことない人なら是非とも「デカヘソ」台を打ってほしいもの。

さて、一般ユーザーよりもパチンコ歴が長くホールに滞在する割合も多い「パチンコライター」なら、最近の状況を踏まえて、はたして「デカヘソ」と「通常のヘソ」、どっちを支持するのか!? 【パチンコどっち派!?】論争、開幕!! 今回は「ヘソサイズ編」だッ!!

なお、ここに記載するのはあくまで各ライター個人の意見であり、編集部とは一切関係ありません★

「そんなもん状況によるだろ」

…という、身も蓋もないタイトルでこの私が終わるはずないだろう?

期待値という言葉をほざくだけで一流になったつもりの「二流」は、この「状況によるだろ（ドヤッ）」で議論を終わらせるから二流であり、頭が悪く、その先が見えない。

パチンコで期待値ばっか追い求めると、このように「バカ」になるからほどほどにな。

さて、話を一歩先に進めると、まずじゃあ昔はなぜ高ボーダーの台が流行らなかったのか!? これは「消化効率」の問題だった。

詳しくは毎日ジャイ論「eユニコーン」の回を参照にしてくれ。

要は1回転あたりの期待値（店にとっても打ち手にとっても）を取りにいくとなると、ボーダー30の台はｋ26前後で営業しないと利益にならず、逆に打ち手にとってはｋ34程度はないと打つ価値がなかった。

例えばeユニコーン、1/348で30.5がボーダー。ここから計算すると初当たり1回の平均出玉は2850玉ほど（11400円分）。

仮にｋ28.5で営業した場合、348回転まわすのにかかるお金は12400円。そう、確率分回して800円（200玉）の差しか出ない。回転単価では2.3円。

一日2000回転まわされたとして4600円。2000回転まわされると仮定したらそこそこな利益にはなるが、この単価じゃ営業は厳しい。

仮にｋ32.5だったとしても348回転まわすのにかかるのは10700円。確率分回して浮くお金は700円（200玉にも満たない）。

回転単価は2.01円。1日2000回転で+4000円。ボーダー－2じゃ営業してもさほど利益にならず（2000回転まわされるなら別かもしれんが）、ボーダー+2でも安すぎて話にならん。

要は「大きく回すか大きく削るか」で営業しないとならなかったんよ。

ところがeユニコーン、おそらく1日ぶん回せば6000回転ほど通常時を回せる。ここまで回せればボーダー+2やボーダー-2でも充分採算が成り立ち、高ボーダーが活きる。

それを踏まえてだが、「どっちも派」である。

「は? 何、お前逃げてんの?」って思ったそこのアナタ。高ボーダーの台だけだと貞子やユニコーンのような「耐えて耐えてまぐれを待つ」ようなスペックの台ばかりになる。

また、貞子やユニコーンみたいなスペックの台こそ高ボーダーの台としてイイと思ってるので、否定してるわけじゃない。むしろ高ボーダーの台を活かすにはあのスペックしかない。

でもそんな台だらけだと、さすがに魅力というか客足が遠のいてしまうのではないか?

かといって、いまのヘソ1個戻しで甘いがゆえにあまり回せない通常ヘソの台だけでは、お客さんも疲弊してしまう。

ゆえに、「共存」させてお互い盛り上げるべき。

もし期待値が同じなら、という仮定なら……たぶん高ボーダーの台を打つかな。

でも、すべてが高ボーダーの台ばかりになったら、それはパチンコにとっていい未来じゃないと思うんだよな。

両方揃って、どちらも楽しめる、これがいい未来になると思うので「どっちも派」で締めくくりたい。

え? 期待値同じなら高ボーダーの台打つなら「デカヘソ派」だろお前って思ったそこの君。浅い、浅すぎる。

高ボーダーの台で期待値2万はまず見つからないからね。

期待値で考えたら、通常ヘソのほうが優位だよ。