当連載＜FREE's archives＞では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった＆反響の大きかった記事を改めてご紹介します。

「失敗は宝物」と、育てられてきたハレンチンだよ♪

どういう意味かって、人は失敗しないと学ばない。失敗するからこそ「次は注意しよう」とするもの。なので、失敗することは悪いことではなく、学ぶために必要なことという意味。

なので、今まで仕事でミスをした部下を怒ったりすることはなかった。「失敗しても全部俺のせいにしていいよ」と言って自由気ままに思いっきり働いてもらってきた。

しかしだ。この編集部では失敗が命取り。1回の失敗で会社が20度ぐらい傾く。そのため、細心の注意をしながら仕事をしている。なのに！　やっぱりミスは起こるんだよね、人間だもの。でも周りが気づかなければ良いだけ。なので、PC内にあった過去の資料を結構消してしまったけど、このまま墓場まで持っていこうと思う！　みんなには内緒だよ☆

さて、今回は「なんでパチンコ業界がこんなにも衰退し続けているのか」ということについて書いていきます。

そろそろこの衰退を止めなきゃ終わりが近いってことは以前のコラムで書いたけど、そもそも原因はなんだろうと思ったんだ。それで俺なりに考えてみた。

まずは遊びの多様化。昔は「遊び」というものが限られていて、今みたいにいろいろ選べるほど遊べることが少なかった。その中でパチンコは非日常の世界。ビギナーズラックで大勝ちしてしまえば、もうこの世界から抜け出せなくなる。たった数時間で月給分も勝ってしまうと仕事もしたくなくなるからね！

でも今はなんでもあるよね。特に若い子たちはパチンコよりもソシャゲなどに夢中になっている子も多い。お金の使い方も昔より賢くなりつつある。

そして規制による縮小化。爆発力＆ゲーム性が進化し続けると、遊技人口も爆発的に増えて一時期は3000万人ぐらいいた。国民的な遊びだったので、パチンコ関係のおもちゃなどそこらじゅうにあった。アンパンマンパチンコなどが良い例だね！

でもあまりにも増え過ぎた遊技人口。増えるだけならまだしも、夢中になり過ぎて生活苦になる人、借金までして打ってしまう人、家庭崩壊までしてしまう人などなど、社会問題までなってしまった。それこそ、パチンコ店のトイレで自害する人も。

ここまで来るとさすがにお上も黙ってない。規制がいろいろと始まる。しかし、これに対してメーカーもなんとかしていろいろなゲーム性を考え出してきた。そしてまた規制という無限ループ。まさに「イタチごっこ」を繰り返して今に至る。それでも一度離れてしまった人たちを呼び戻すのは相当難しいんだけどね。

そして俺が1番の衰退原因と思っているのが

要するに昔ほど負けてくれる人が少なくなったってこと。昔は雑誌＝パチマガや必勝ガイドなど、メディアからしか情報を手に入れることしかできなかった。そのため、「知識がない人は負ける」というのが普通のこと。それは今でも変わらないけど、ネットという大海原では情報なんていくらでも無料で手に入る。もちろん本当にヤバい情報はネットなんかには載ってないんだけどね。

今の若い子たちはスマホでなんでも調べて、勝ち方を学んでいる。パチンコなら釘や技術介入、パチスロなら設定推測。これらを勉強すれば誰でも勝てるようになる。まあ、1番大事な精神力をつけなくちゃいけないけど。

そんな便利な世の中になり、勝てる人が増えるとどうなるか。ホールの利益が減るよね。勝てる台しか動かなくなるんだもん。負ける台をいっぱい用意しなくてはならない。でも負ける台を打ってくれる人が少ない。そうなるとホールはガラガラ。これが衰退の1番の原因だと思う。

勝てないことが続くと打つお金もなくなる。そうなってくると、なんでパチンコなんて打ってるんだろうと考えだす。自然とヤメていく人も増える。

その流れをなんとか食い止めるために、メーカーは様々な版権モノの台で若者を取り込もうとするも、なかなか定着せず。流行った台って結局は今打っている人たちが「面白い！」「楽しい！」と感じて流行っているだけ。決して新規の人たちに刺さっているわけではない。

では次に期待しているのが、スマスロやスマパチ。今よりも爆発力が凄い。もう全盛期のそれと変わりないぐらいだ。しかし‥‥スマスロはすでに若者からすると「望んでいたものと違う」「別に導入されなくても良かった」などの声が上がっている。過去の成功を元に作ったのに、そこまで受け入れられていない。これも時代の流れなんだろうね。

スマパチはまだ本格的に始まっていないが、もう間も無く全国導入開始。この業界はもうこれ以上の失敗は許されないかもしれない。