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【パチンコ】ああ、ぱちんこ上野村③【パチ屋・メーカーの栄枯盛衰】

【パチンコ】ああ、ぱちんこ上野村③【パチ屋・メーカーの栄枯盛衰】

今回は、上野の中でも特に異彩を放ったパチ屋・2店舗にスポットをあてて語りたいと思う。まずは上野広小路のあの店について。

 

 

上野広小路のパチ屋

トレジャーハンティング
在りし日のトレジャーハンティング。

上野アメ横のABAB(※建物老朽化により2024年6月末で閉店予定)あたりから中央通りを渡ったところ、いわゆる上野広小路付近には、サウナやカプセルホテルと同じビルに入っていた「トレジャーハンティング(※旧エッグ)」というパチ屋があった。B1F~2Fまでの3フロアにパチ・スロあわせて400台近く設置しており、0.2円パチや2円スロ等の超低貸しコーナーを上野界隈で初めてやり始めた老舗ホールだった。

この店は上野アメ横から大通りを挟むため、前回取り上げた「アクア」同様にホール密集地域からは少し離れたところにあった。よって、おそらくこのホールの全盛期と思われる時期には通った記憶があまりない。むしろ、通ったのはごく最近、2019年9月に閉店するまでのコロナ禍直前の数年間、この店をちょくちょく“のぞき”に行っていた。
この期間、いつ行ってもガラガラだったのだが、パチンコにおいてはマニアックな機種が設置されており、探せばごく稀に打てる台もあったと思う。自分の通った晩年はまさに店名通り「お宝台探し」の状態だった。

TH跡地
現在は更地になっているトレジャーハンティング跡地。

また、トレジャーハンティングから少し離れた春日通り沿いに「スター広小路」というパチ屋があり(※2021年閉店。現在はカラオケ店になっている)、これら2店舗が存在した2017年頃から2019年までのまさにコロナ禍直前期間は、個人的に結構訪れる機会が多かった。…理由はやはり、この店にも結構マニアックな台が設置されていたからであり、実物をこの店で初めて見た機種も実際にいくつかあった。

この2店舗、個人的にはまさしく“黄昏モード”状態時に立ち寄るホールであった。共通するのは、自分好みのマニアックな機種が設置されてあることと、探せばごく稀に打てる台もあること、そして何より客もまばらで“ガラガラ”なこと…。しかし、今ではそんな気分になっても立ち寄れるホールなんて、この界隈はもとより地方ですら存在しないだろう。“ガラガラのホール”って入店自体マイナス収支必至だが、今思えば自分にとっては“心のオアシス”だった。でも、そんなパチ屋なんてやっぱり潰れるよなあ。

 

サイバースパークの想い出

サイバースパーク
在りし日のサイバースパーク。

上野の「サイバースパーク」といえば、今ではデータ取りに欠かせないであろう各台ごとの「データ表示器」がかなり早くから設置されていたことで知られている(※SANKYO製のデータ表示器だった)。パチマガ編集部に入りたての90年代後半当時、台にデータ表示器の付いているホールはまだ少なく、いわゆる「手持ち数取器」を使用するかメモ帳に「正」の字を書いて回転数等を取るのが普通だった。今思えば、滅茶苦茶アナログだったよなあ(※カチ〇チくんもまだなかった)。このため、当時は新機種のデータ取りのたびに相当この店に通っていたと思う。近隣には今でもなお営業しているPIAをはじめ、ニューセブンV、東京会館等々そこそこ大きいホールがあったのだが、データ取りで利用するのは断然ココだった。

店内は今思えば不思議な構造だった。いわゆる1F部分にシマがなく、B1F&2~3Fに設置されていた。新台だけでなく、ハネモノや役モノ機も結構幅広いラインナップで入っていた印象がある。個人的にはデータ取り以外でも何度も打ちに行ったことがあるが、確変50%継続のCR機で15連チャンしたり、ハネモノや甘デジで2~3万発出したり、近隣には設置がない珍古台でマッタリしたり…等々の数多くの想い出がある。
YouTubeで“伝説のパチ屋”として取り上げられるくらい、パチンコの聖地・上野において存在感を示し続けたが、昨年8月末に閉店。「丸善」時代から31年続いた歴史にピリオドを打った。現在、跡地は更地になり、これから別のビルが建つ予定である。とにかく、上野でさえも“閉店ラッシュ”により、残り4店舗のみになってしまったパチ屋。この現実はなかなか受け入れがたい…。またパチ屋が上野界隈のどっかにできてくんないかなあ、と日々思うこの頃である。<完>

 

サイバー跡地
更地になったサイバースパーク跡地。奥に見える“新台入替”は現在も営業中のPIA。

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