ちょっとカチンとくるのは事実

※過去の「それはきっとこういう事情」はコチラから！

チワッスあしのです！

パチンコ・パチスロにまつわる答えの出ない疑問にふわっとした形を与えるこちらの企画、今回のネタは「オヤジ打ちって何？」というもの。

ああ確かに。今の若者は知らんかもしれませんな。

これは今で言う「フリー打ち」のことで、小役フォローをせず適当にリールを止めることを指します。

その昔はたしかマガでも機種ページで最初に狙う図柄の解説なんかに、普通に「バー・オヤジ・オヤジ」みたいな書き方をされてましたね。

なおこれ、口語で使う場合には活用形もあり、ボーっとしててついフリーで止めてしまった場合「あ、しまったオヤジった！」みたいな言い方をします。

そんな言い方しねぇよという声もあるかもしれませんが、少なくともオレはそういう使い方してたのでこれで正解なり。

すでに死語になって久しく、もはやあんまり聞くこともない単語ですが、なぜ使われなくなったかというと単純に「オヤジの方が目押しが巧いんじゃないかという声が大きくなったから」。

当初、パチスロといえば若い人間の遊びであり、パチンコと比べるとプレイヤーもだいぶイキってました。それこそ目押ししない人を揶揄した「オヤジ打ち」なる単語が生まれるほどです。

ところが時代が下って4号機末期になると「北斗世代」と呼ばれる、打ち始めてからシビアな小役抜きやビタ押ハズシなどをほとんど経験したことがない世代が台頭し、一方でそれまでのヤング世代はトコロテン方式でオヤジに分類されるようになったわけです。

そのような状況下では「オヤジ打ち」というのが「目押しをしないこと」と言われても実態は真逆でありまして、ここに意見が集中。その結果「フリー打ち」のことを「オヤジ打ち」と称する正当性が疑われる結果となり、雑誌上でも使われなくなったと言われてます。

ただ、実態はどうあれ「オヤジ打ち」という名称がもつ「可笑しさ」や「可愛らしさ」をことさら気に入り、敢えて使いまくる人というのもいます。

年嵩のライターさんなんかは動画で知らん台を打つ時「これオヤジでいいの？」みたいな言い方をしてた人が確かいたハズ（うろ覚え）ですし、実際オレも普通に文字ベースですら未だに使いまくってるので、決して絶滅したわけではありません。

なので別にみんなもドンドン使えばいいと思うのですが、ただ、最近打ち始めた若者が「オヤジ打ち」という言葉を使ってたらやっぱちょっとカチンとくるのは事実（なんなんだよ）。

カチンと来るのはオレが老眼のせいで目押しが億劫になってきたオヤジだからであり、逆に言うと2004年とか5年ごろにこんな感じでカチンと来たオヤジが多かったからこそ、「オヤジ打ち」という単語の封殺は進んだんではないかと思われます。

ちなみに「カチンとくる」とか言ってるオレはプライベートで打つ時はマジで半分くらいオヤジ打ちであり、スイカもチェリーもクソほど取りこぼしてます。

なんなら高速で順押ししてるんで良くペナりますし。流石に試打のときとかは真面目に打ってますけども、なんかもう目押しが面倒くさくて仕方ない。

この中年ならではの物ぐさもまた、オヤジ打ちのオヤジ打ちたる所以でしょうな。とか思いました。

はいというわけで今回のネタである「オヤジ打ちって何？」に対応する答えがコチラ。ドン！

「しっかり目押ししようと思えばできるけど面倒くさくてしないオヤジによる、魂のフリー打ちの事です！」

以上！　大丈夫。若いみんなも25年したらそうなるよ！