▼▽▼はじめに▼▽▼
新型コロナウイルスの蔓延が止まりませんね。
特に、最近流行している変異株「オミクロン株」は極めて感染力が高く、猛烈な勢いで感染拡大しています。
東京都では、昨日(※2022年1月30日)の時点で病床使用率が48.5%となっており、緊急事態宣言発出の目安である50%は本日中に到達してしまいそうな現状です。
果たして5度目の緊急事態宣言はあるのか、再びパチンコホールの営業に影響があるのか等、非常に気になるところではあります。
この辺の情報につきましては、入手次第お届けしてまいります。
ところで、当編集部では昨年8月、編集部員であるチキショウ君が新型コロナに罹患し、生死の分岐を彷徨うような体験をしていました。
今回ここでは、その時、彼が闘病生活をありのままに綴った「体感記」を再掲載します。
オミクロン株は重症化しにくいとも一部では言われていますし、当時とは状況が異なる部分もかなりあるとは思いますが、有益かつ希少性のあるレポートにもなっていますので、改めてお読みいただければ幸いです。
▼▽▼ここから本編(※2021年9月の記事です)▼▽▼
やっほー☆ 最近全く仕事をしていなかったチキショウ君だお☆
このコラムも3週分ぐらい書いてないんじゃないかな。PC使うのも久しぶり過ぎて、今原稿を半分ぐらい書いてたのにいきなり全部ぶっ飛んだわ!! クソがっ!!
んで、なぜ仕事していなかったって……新型コロナウイルスに感染していたからw ←笑いごとじゃねぇ!
せっかくなので、今回は闘病生活について書いていこうと思う。いや~、結構死にかけたぞ!
発熱しても病院へ行けない!
感染経路は不明。宴会とか飲み会とか、密になるようなことは一切していない。出かけたことと言えば、ホールと大型家電量販店で充電ケーブルを買いに行ったことぐらい。
では早速、行動について書いていこう。
【8月12日】
普通に元気良く会社へ。次の日はパチンコを打つため、夏休みを取ることに。
【8月13日】
都内のしっかりコロナ対策のされているホールへ。仕切り板も閉まっていないと店員さんが閉めに来るほど徹底されている。実戦結果はそこそこ勝った。
【8月14日】
2日目も実戦。この時も特に異常無し。実戦結果は負けた。
【8月15日】
この日もホールへ(他の遊び方を知らない)。遊タイム狙いだけしたが負けた。そして実戦終了して、腰が痛いことに気づく。「ずっと座っていたから疲れたのかな?」ぐらいにしか思わなかった。
でも家に帰り、少し仮眠を取る。すると体がダルい。熱も多少あるのかなぐらい。でも俺、10年以上熱なんて出たことがない。
【8月16日】
会社へ熱があることを報告し、念のため休むことに。体温計が無いため、正確な熱が不明だったが確実にあるのは分かる。
そしていろいろネットで病院などを調べる。すると現在発熱に関しての診察は予約しないと無理らしい。片っ端から近場のクリニックに電話。でも電話に出ないところも多く、12件ほど連絡したが
「予約がいっぱいで診察できない」
「発熱外来は受付ていません」
など断られてしまう。「これが医療崩壊かぁー」と少し実感する。そこでコロナに関して調べると「保健所に相談してね!」みたいなページを発見。早速電話してみると、3件ほど新しいクリニックを紹介される。
1件目は電話に出ず。2件目で診察してくれるというクリニックにたどり着く。でも診察できるのは次の日の夕方。それでも保健所の人、あざーす!
【8月17日】
体のダルさ、関節の痛みが結構キテる。クリニックまで徒歩20分ぐらいが、ほんとしんどかった。そして個室に案内され、テレビでよく見る防護服を着たお医者さんが対応。簡易版のコロナ検査(鼻に綿棒みたいなもの突っ込むやつ)をすることに。
検査結果は15分ほどで出て陰性。でも「この検査でも30%ぐらいですり抜けるんですよ。症状から見てもコロナだと思う」とのこと。わかります、確変70%継続って言っても余裕で3連続単発とかあるもんね! そのため、唾液で検査(コレがPCR検査?)することに。検査結果は2日後の朝になるとのこと。
ちなみに、この時点で熱は39.1度。血中酸素濃度は97%だった。薬を処方(カロナールと咳止め)してもらい、家で待機。
【8月19日】
18日は薬で対処。1週間分貰ったから余裕ではある。そしてお医者さんから連絡が。
「残念ながら陽性でした。保健所には私から連絡しますので、このあとは保健所の指示に従ってください」
あー、やっぱり。ということで、各所に連絡。
幸い、13日を休んだため会社での濃厚接触者はゼロ。ライターたちにも濃厚接触者はゼロ。これは優秀だなって思ったのと同時に、会社の行動予定表に「13日の夏休み♪」なんて書いたことを後悔。もちろんその後、上司にイジられた。
明日までもたないと思う
ココからは熱との戦い。保健所の人の指示では、家を出ないようにしてくださいとのこと。何かあった時や相談があれば連絡くださいなど。東京都でのコロナ対策相談などもあるから、そこの連絡先も教えてくれた。
そして東京都から物資支援を受けれますとのことだったので依頼。でも届くのは5日後ぐらいとのこと。その頃だと、もうだいぶ落ち着いてそう。……なんて思っていたころが俺にもありました。
体温計を購入したが、ずーと熱が下がらない。薬を飲んでも38度台。たまに37.8度とかだったりすると、ものすごくラクに感じるレベル。そして味覚の変化がコロナと診断されてから2日目に発生。
よく聞くのが「味がしない」と言う事だったが、俺の場合はペヤングを食べたら「苦味しか感じない」という症状だった。そのせいか食欲も失う。3日ほど食事をしなかった。4日目の夜に何か食わなきゃと思ったので梨を食べたが、甘みが薄く途中で断念。
コロナと診断されて6日目に熱が全く下がらないと保健所へ連絡。すると
「普通は下がってくるんですけど、少し心配ですね。これから毎日連絡するリストに入れますね」とのこと。そんなリストあるんかーい。
薬が無くなりそうなことを伝えると、
「処方してくれたクリニックに連絡するか、こちらのクリニック2件に連絡してみてください。処方してもらえるかもしれません」
ということで、最初に診断してくれた病院へ連絡。しかし、薬の処方は出来ないと言われる。マジか、見殺しかな? って思ったが仕方ない。そういうルールらしい。
他の2件に連絡するも電話に出ず……オワタ。そして1日が終了。しかし、薬が無い時点で高熱は避けられず。Amazonで解熱剤を購入するも間に合わない。
翌日の早朝、保健所へ連絡。この時には息苦しさもあり、喋る時には一言話すのに句読点が入るレベル。
「もう、薬もなくて、熱も、下がらない、です。絶対に、薬を、処方してくれる、ところ、ありませんか?」
こんな感じ。そういえばこの時に東京都から物資が届いたが、ものすごい量だった。段ボール2つ分の食料(カップ麺やご飯パックとか、パスタやお蕎麦など)と水2L×6本。それを部屋まで運ぶのも超重労働。息切れどころか倒れ込むぐらい。トイレに行くのも息切れしそうになるほど。まあ、そのぐらい動くことも辛かった。
話を戻して、保健所の方が
「血中酸素濃度を測る機械、お持ちじゃないですよね? 今からチキショウさんの家に届けます。お昼前には玄関のドアノブにかけておきますね」と。
ありがてぇ。そして「届けたので今スグに測ってください」と連絡が。測ってみると91%。保健所の方「91%!? 指を温めてもう一度測ってもらえますか?」と。
もう一度測ると89%。
「……これはまずいですね。医師会の方に連絡します。電話での診察で薬を出してくれるかもしれませんし、もしかしたら往診して見てくれるかもしれません。あと入院できる病院も探しますので、頑張ってください」
聖者かな? 感謝しかない。
そして今度はお医者さんから連絡が。
「〇〇病院の〇〇です。チキショウさん申し訳ないですが15時頃に伺えると思いますが、よろしいですか?」
え? 逆に本当に来てくれるの!? 泣きそう。
そしてお医者さんは約束通り15時ごろに往診してくれた。早速、点滴とステロイドを投与。
点滴するとき
「……だいぶ弱っているね。血管が全然見当たらない」
って言われた。そりゃそうよね。ご飯も食べてないし、なぜか真夏でクーラーも使っていない部屋に閉じこもり布団に包まっていたのに、汗かかないぐらいだったもん(水分は取っていた)。
でもこの点滴で熱はすぐに下がった。点滴ってすごーい! しかし、血中酸素濃度は低いまま。確かに少し動いただけで息切れするわ。お医者さん
「さすがにチキショウさん、このままだと明日までもたないと思う。入院できる病院をこちらでも探しますね」
え? 今なんて? 明日までもたない?? 俺、死ぬん? まだ遺書書いてないんだが。
「でも酸素吸入できる機械をあとで持ってくるんで安心してください。入院出来るまでそれで耐えてください。あと薬もロキソニンを出します」
お! 希望が出てきた! そしてそんなやり取りをしてたら保健所から電話が。
「チキショウさん、入院できる病院が見つかりました! 明日の午前中から入院出来ます!」
……早っ! 探してまだ半日も経ってないやん! これをお医者さんに報告すると
「マジで!? 普通はそんな早く見つからないよ! 良かったね!」
ね! ほんと保健所の方、わざわざ往診してくれたお医者さんに感謝だわ。
初めての入院生活
入院することになったのだが、前日の夜にまたまた保健所から電話が。話を聞いてみると、迎えに行くことができないので自分で救急車を呼んでくださいとのこと。
なんかタクシーみたいで申し訳ないな。でもコロナを感染拡大させないためにはしょうがないことらしい。
そして入院当日。救急車を呼んで、事情を説明しながら血圧や血中酸素濃度を測る。そして救急車内でもビニールに包まれながら病院へ。
救急隊員の方々も嫌な顔せずに
「苦しくなったら言ってくださいね」
「大丈夫でしたか?」
など気遣ってくれた。人のやさしさに触れて涙しそうになった。
病院につき、血液検査とレントゲンなどを撮ってコロナ患者専用の病棟へ。初めて入院するからちょっとワクワク。でも周りに迷惑をかけないようにしなきゃっと思ったら、完全個室だった。
看護師さんいわく「今日からこの部屋で過ごしていただきますが、チキショウさんはこの部屋から出れません。でもトイレもシャワーもすべて部屋にありますので頑張ってくださいね!」
お、おう。ここから入院生活が始まるが、酸素を常に鼻から吸引。最初はシャワーを浴びる時は酸素吸引せずに入っていたが、看護師さんが「シャワー後の酸素が下がっているので酸素吸引しながらシャワー浴びてください」とのこと。
ちなみに病院での治療は薬と酸素吸引のみ。特殊な治療を受けることは無かった。
あ、でもコロナは肺炎の病気で背中を圧迫し続けていると治りが遅いらしい。そのため、仰向けで過ごすのではなく、うつ伏せで1日8時間ぐらい過ごしてほしいとのこと。
そしてうつ伏せで6時間ほど過ごしてみたら、血中酸素濃度が96%に! これだけでこんなに変わるのか! 今困っている人が居たらやってみてほしい。全然違うからね!
と言っても、寝る時はさすがに仰向けになる。左右に寝返りを打つと咳が止まらなくなるし、深呼吸ができない。コレが治ってきたのは入院して4日目だった。肺炎用の薬も効いてきたのだろう。でもうまく寝れない。入院中の平均睡眠時間は2時間ぐらいだった。
そのため眠剤を投与してもらったが全く効かず。じゃあ、もっと強めの眠剤をくださいってねだり投与してみたが、それすらも効かず。お医者さんも「肺炎の薬の副作用で確かに睡眠不足になる方も居るのですが……諦めてくださいw」と。……笑いごとなんかーい。
あと肺炎以外にもちょっとマズいことが。血液検査を3日に1回ぐらいやっていたのだが、薬の副作用なのか、問題ないと思うけど血栓が出来かけているとか。そのため、肺炎の薬をヤメて血栓を無くすための薬を3日間投与することに。ツイてないな~。
そしてさらに3日後に血液検査とレントゲンを撮ったが、もう退院できるレベルになった。
入院して10日目、晴れて9月3日に退院したのでした! 発熱から完治まで20日間も休んだ。……いや、休んでたけど、毛玉ちゃんから「原稿ぐらい書けるやろ!」って遊タイマーズJr.の原稿書かされたけどな!! あの黒ゲバ、悪魔やぞ!!
入院生活、悪くなかった
入院するほどピンチになったわけだが、入院して分かったこともある。それは俺らが普段食べているものがどれだけ塩分が高いかということ。病院食は質素なものが多いが、1日3食たべる。
普段の俺は1日1食か2食。どちらにせよ、夕飯はそこそこの量を食べる。そのため、病院で朝ごはんとか食べれないよ~って思っていたが、3日目には慣れた。これが美味しく感じてしまう。地上で食べるご飯よりも、全然美味しい。
普段あまり焼き魚を食べないのだが、こんなに美味しいとは知らなかった。めちゃくちゃ質素な食事でも美味しく感じる。味覚が変わったと言っても過言ではない。
そのため、退院してからも野菜とか漬物、魚ばかり食べている。入院する前は肉ばかりだったが、今は選べるなら魚を選んでしまう。不思議ですわ~。
あとテレビを一日中見ていたが、綾瀬はるかが入院で騒いでいた。「上級国民だから」とか「命の選別をされている」とか。じゃあ、俺は何だったんでしょうねー? って思った。結局タイミングが良ければ、俺みたいにすぐ入院できる人も出てくる。
もちろん悪ければ、自宅で5日間待機とかもあったかもしれないし、最悪死んでいたかもしれない。ほんとあの時に往診されていなかったら……自分でも3日後にはこの世にいなかった思う。そう思うと、保健所の方々には頭が上がらない。
自分で解決は無理
何度でも言うけど、ほんと困ったら保健所に連絡した方が良い。自分で病院すら見つけるのが難しいのだから。最初の病院、お医者さんへの連絡、入院先、物資の支給。これらすべて保健所の方々が手配してくれた。
テレビでパンク寸前と言っていたため、こちらから「どうにかしてほしい」というお願いをするのも、ほんと申し訳ない気持ちでいっぱい。でも頼りになるのも事実。人生でこれほど人に頼ったことはない。感謝してもしきれない。
あと薬は市販の物でも持っていた方が良い。熱を下げるだけでも全然違うらしい。その辺は普段から風邪をひかないため油断していた。会社から薬をパクらなくては。←誰かトドメを!
俺は一応コロナに対して抗体をひとつ持つことができたらしい(どの株かは不明)。でもまだ1つだけだから、これからコンプリートしなくては! ←図鑑じゃないぞ!
最後にいろいろな人に心配かけた。申し訳ない。退院したらすぐご飯行こうとか、みんな優しかったな~。……でも病院の住所とか教えた人もいたのに、支給物資は誰も送ってくれなかったぞ。どういうことかしら?? 毛玉ちゃん( ;∀;)
ちなみに後遺症は、全然動いていなかったせいで足が筋肉痛なのと、熱は無いけどダルさがたまにやってくるのと、立ち上がる時に体がきしむ痛さに襲われる。まあ、そのうち良くなるでしょ!
そして編集長の『ちゃんなが』が奥さんに俺の体調報告とかしていたらしい。ある日、PCがクラッシュしてデータをすべて失ったとか(子供の写真とかが全部入っていた)。そのことを奥さんに伝えるため、神妙な面持ちで「大変なことになった」と、ちゃんながが言うと
「え? チキショウ君、亡くなったの!?」
と奥さん真顔で聞いてきたらしい。……勝手に殺すな(-_-メ)
てなわけで、今週から復活したからみんなよろしくね~☆
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