※本企画（コラム）における解説内容・数値は実戦上のものです。
※基本的なゲームフロー、スペック等については機種ページをご覧ください。
※図柄は見た目上の一部です。
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歌はきっと、僕たちが思っている以上に計り知れない力を持っている。僕も自身の人生を振り返ってみれば、やるせない時や苦しい時に、モチベーションや活力をくれた歌がたくさんある。見慣れたいつもの景色も、イヤフォンから流れる歌次第で、いかようにも見えてくるのだ。それは未来という景色もまた例外ではない。

僕らの愛するパチスロシーンにおいても、いつからか歌は大きな役割を果たし、僕らの感情を大きく揺さぶってきた。中には歌で煽るだけ煽って何もナシみたいなポンコツもあるにはあったが、基本的にパチスロから歌が流れる時、僕らは喜びに鳥肌を立ててきた。

そして、パチスロに歌といえば、マクロス。

原作を知らない僕でさえ複数の楽曲を知っているほど名曲の数々を搭載し、5号機時代にBONUS+ART機として初代が人気を博してから、長期に渡りバランスのとれたミドルスペックパチスロとして活躍してきた。今度は果たしてどんな歌声をホールに響かせるのか。

歌い手はSANKYOスマスロ第3弾の「Lパチスロ マクロスフロンティア4」からランカとシェリル、伴奏はもちろんレバーとボタンを操る我々である。

何はともあれ、基本システムがわからないことには始まらないということで、ザックリとゲーム性を紹介しよう。

本機はまず、ゲーム数消化やレア役を契機に純増約5枚の歌姫BONUSを目指す。そしてその歌姫BONUSやBONUS後に訪れる歌姫ZONE（AT期待度約50%）で、基本ATであるバルキリータイム（純増約1.5枚/G）を狙う。

見事バルキリータイムに突入した後には、ゲーム数上乗せやBONUS当選で出玉を伸ばしていき、最大10回目のBONUSで突入する上位AT超時空バルキリータイム（純増約5枚/G）まで突っ走る。超時空バルキリータイムは突入時の期待獲得枚数約2500枚と威力も十分で、もちろんしっかりと引き戻し性能も持っている。

このサクセスストーリーを辿る鍵を握るのが、要所要所で問われる約50%の選択だ。

どちらも魅力的なランカとシェリルに挟まれて、どっちを推すかで頭を悩ませるのは構わないが、勝負所の50%で選ぶべきは正解、成功のルートのみ。

それができれば、設定という概念を飛び越えて出玉を構築できることだろう。

ここからは本機の勝負所をピックアップして紹介していく。

まずは鍵を握る歌姫レア役を覚えておこう。歌姫レア役とは、液晶に滞在しているキャラによってチャンスとなるレア役が変化するシステムのこと。マクロスシリーズを打ってきた方にはお馴染み、シェリルならチェリー、ランカならスイカがチャンスである。

さらに、この歌姫レア役を活かす絶好の機会となるのが歌姫ナビ発生時だ。こちらは中リールと右リールの2択を経て入賞するレア役のこと。

入賞し得るのは弱・強チェリーもしくは弱・強スイカ。歌姫ナビ発生時には原則チェリーとスイカが必ず同時に成立し、そのどちらが揃うかは完全に打ち手の2択に委ねられる。

ATをかけた歌姫ZONEや、AT中BONUSをかけた歌姫ドライブ。その時に寄り添っているのがシェリルなのかランカなのか、シチュエーションに合わせた正解の50%を勝ち取るべし。

まず、AT突入時に初期ゲーム数を獲得するトライアングルチャンス&LIVEだが、もちろん超時空LIVEが選ばれるに越したことはない。

僕はシェリルLIVEの1G目に強チェリーを叩き込んで100Gを獲得し、その後のLIVEもゲーム数がガンガン乗って250Gスタートを経験できた。ここでも引くべきはシェリルならチェリー、ランカならスイカである。

次にAT中のBONUSを狙う歌姫ドライブだが、ATスタートの際に必ず1度は突入してくれる。ここで約1/16の歌姫ナビをしっかりひいて、しつこいようだがシェリルならチェリー、ランカならスイカ、2択を魂で当てること。ただでもらえるチャンスなんてのは、当たり前のように獲らなきゃならない。ちなみに歌姫ドライブのBONUS期待度はこちらも約50%だ。

さらに歌姫ドライブはループ性を持つことがあり、そのループ率も最大約50%ある。消化後にそのまま歌姫ドライブに再突入した場合はループのサインなので、そのチャンスを逃すべからず。僕も実際に3連ほどしたが、成功とループの50%を上手いこと取り続けた場合、超バルキリータイムなんてあっという間である。

BONUS当選を重ねることで、歌姫ドライブの複数ストックが狙える超時空バジュラッシュへの突入が期待できる。

僕の実戦時は3回目のBONUS当選時に突入し、歌姫ドライブを4個ストックすることに成功した。3回目、5回目のBONUS当選が特にチャンスで、さらに7回目のBONUSで翼の舞チャンスを取得できれば大チャンスとのことだ。

BONUSを10個獲って、いよいよ念願の上位AT超時空バルキリータイムだ。

ゲーム数上乗せ型BONUSと5G間のSTをループする性能になっているが、その間の純増はずっと約5枚/Gであり、ループ率は約90%を誇る。

払い出し可能枚数を出し切ったり、または万が一ループを落としてしまったその後は、いよいよ仕上げの50%。超時空バルキリータイムの引き戻し率約50％の最終決戦で、成功の50%を勝ち取るべし。

今やスマスロで飛ぶ鳥を落とす勢いのSANKYOが繰り出す上位ATとあって、辿り着いたらもう、ただひたすらに楽しい。やがてくる最終決戦の大事さは、初回消化時からビンビンと、カッシャガラガラと伝わってきた。ここにも、運命の50%がある。

というわけで、実戦でうまいこと上位ATまで辿り着いたのをいいことに、偉そうにLパチスロ マクロスフロンティア4をレクチャーする内容になってしまったが、きっとその味わい方は1つじゃない。

一番手っ取り早いところでいえば、通常時にシリーズお馴染みのメドレーステップアップからフリーズさせちまうルートもある。

本機はこれまでのマクロスシリーズの世界観を踏襲しつつ、自力感の強いゲーム性にブラッシュアップされた印象だ。

原作ファンの方の答えとは違うかもしれないが、僕が感じた一番の魅力は、訪れるチャンスの頻度と目指す上位ATのポテンシャル、そのバランスである。

そして自力感の強さ。その正体は各所に散りばめられた50%で、手の届きそうな場所に目指す場所が見えるのを感じる。あとはその要求に、どれだけ上手く答えられるかが勝負になるだろう。

人生は選択の連続。何かを選ぶのはいつも簡単じゃないが、失敗したって悔やみ過ぎずに、もう一度また挑めばいい。本機に限っていえば、そう言えるぐらいのチャンスはくる。

挑め、そして喜びの歌を聴け。

(C)2009.2011 BIGWEST/MACROSS F PROJECT