スマスロとスマパチの普及によって絶滅するものといえば…

Written by 黒ずくめの組織
スマスロとスマパチの普及によって絶滅するものといえば…

▼「黒ずくめの組織」が業界の最前線をブッタ斬る!! 過去の記事はコチラから♪

昔のホールには温もりがあった…

こんにちは! 『黒ずくめの組織』の『元大手パチンコホール営業部長KO』です!!!!

私は仕事柄、パチンコ店を数多く見て回るのですが、最近のパチンコ店のスタッフを見ていると私が昔働いていた時代と比べて、心に余裕があり優雅に見えます

その要因はお客様数が少なくなったという事よりも、各台計数機システムスマスロ・スマパチの登場、さらには禁煙化が進み灰皿交換もなくなった等、設備の進化による作業負担の軽減が挙げられるでしょう。

私が入社した20数年前は、パチンコ全盛期という事もあり、総台数500台のお店に稼働率95%、全台ドル箱、タバコ吸い放題、靴底に車輪が付いてるみたいな靴(ローラーシューズ)で店内をうろうろする子供。

そして大工の源さん、バトルヒーロー等の高速出玉高射幸機の大量設置。そんな地獄のような鉄火場の中、酷い時はホールスタッフ3人で回すという事もありました。

昔のホール風景
昔のホールはおおらかだった…

新卒は入社1か月でもれなく7キロは痩せ、同期は15キロ痩せていました。あの時代があったからこそ、今、何が起きても耐えられる忍耐力がついたことは間違いありません。

ただすべてが悪かったといえばそうでもなく、今よりもお客様とお話しする機会が多かったため、今の冷たいパチンコ店のイメージではなく、なんとなく和やかというか温もりがあり、お客様同士のコミュニティや常連になるお客様も多いように感じました

世の中が思うほど、パチンコは『悪』ではなかったのです。そういった居場所としての雰囲気は間違いなく、昔の方が良かったです

スマート遊技機の普及でアレも絶滅する!?

あともう一つとても重要な進化があります。

それはゴト対策の進化

実は今日の記事を書こうと思ったのは5月発売予定の某機種のスペック考察をしている際、ふと「この過去シリーズのゴト、流行ったよなー…」と考えたからです。

今でこそ各メーカーがゴト対策をされて筐体自体が堅牢なものへと進化していますが、一昔前の筐体は人間が裸で町にいる状態とまで揶揄されるほどでした。

もちろん、一般の方はゴト行為をしませんが、少し悪い人だったら簡単に思いつくような不正ばかりだったのです。

その為、ホールは契約しているセキュリティ会社から毎週のように送られてくる「ゴト対策部品」と呼ばれる透明のプラ板のようなものを、スタッフ総出で残業して全台に設置していました。

いまだにこの取り付け作業は人生において最高に無駄な時間だったと思っています。(※40代のパチンコ業界に関わる方でしたら必ず納得していただけるハズ)

そんなこんなで技術は進化して今に至るわけですが、現代ではスタッフはゴトに注視する作業もなくなり、ホールスタッフはどんどんやることが無くなってきています

これでカウンターが完全無人化になったら、いよいよやることが無いです。

100%昔の方が良かったとは思いませんが、お客様同士の繋がりやスタッフとお客様の他愛のない会話の量など、パチンコ業界は昔の良い所を残しつつ進化していきたいものですね

というわけでまた来週!!!

※記事の内容はあくまでライター個人の意見であり、編集部とは一切関係ありません。


パチマガスロマガ|解析&攻略ツール 業界No.1

担当ライター

この記事が面白かったらシェア!