パチンコ歴が長いほど、大ハマリや大連チャン体験はもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない人物との遭遇まで、本当にさまざまなことが起こるもの。

一般ユーザーよりも長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」ともなれば、そんな場面に遭遇するケースも多いハズ! そんなパチンコライター達にパチンコ屋で遭遇した珍事を語ってもらうのが、この『パチンコ ホールでの珍事』であるッ!!

なお、ここで記載した珍事はあくまで各ライターが体験した出来事であり、編集部とは一切関係ありませんのであしからず★

26年間ほぼ毎日のようにホールにいたら、「ホールでの珍事」なんて…そら腐るほどそんな話はありま～す!

出戻りくんジャイロです。

だいたい、こういう珍事となると「悪さ」であったり「もめごと」なわけで、心が休まるネタってないものだ。

しかし、私にはある。しかも26年パチンコしてて、一番楽しかったのはあの日だった!!

都内のJ条にある某ホールで新海物語スペシャルを打っていたときのことだ。

当時は海コーナーというと、常連のおっちゃん＆おばちゃんが和気あいあいと談笑したり、台パンしたりしながら打っているコーナーであった。

今のパチンコ台にボタンがついたのは、絶対に海物語の影響だと思うんですよ。

で、まあボクもその雰囲気はけっこう好きだったんだけど、その日は格別でね。

「常連」ってわけでもないボクを含め、シマが一体化したんよ!

誰かの台に魚群が出れば全員で応援。

それこそ一見客の自分の台に魚群が出ようもんなら、みんなが「当たれ! 当たれ!」と応援してくれたんだ。

もちろん当たれば全員が「よかったなあ、兄ちゃん!!」と祝福。

ハズれたら全員が「あちゃー! 残念だったなあ! でも次はきっと当たるよ」と励ましてくれる。

そんな雰囲気だから、そりゃ俺も誰かの台に魚群が出たら「おばちゃん魚群出た!? いけるいける!…そこだ、とまれっ!! よっしゃああ～～!!」なんて、自分の台の大当たりじゃないのに喜んだものだ。

パチンコって銭が掛かってる以上、やはり妬みが渦巻いてるもの。確変を引き当てれば周囲からの舌打ちが聞こえてくるし（幻聴?）、

ST残り回数が少なくなったら「スルーしろ」って声が周囲から聞こえてくるし（幻聴?）、

ST終了間際で当てようもんなら「ちっ! くそが……はよ終われやボケ」って声が聞こえてくる（幻聴?）。

そんな世界だし（思い込み?）、それが当然だとも思う。

だって他人が当たって嬉しいはずねえし、ましてや自分がハマってるとき、負けているときに他人が当たって喜べるはずねえじゃん?

でも、あの日は全員が他人の当たりを喜んでたんだよね。

昔は交換率が低くて、今より殺伐としてなかったけど、さすがにあんな空気だったのはあの日だけだった。

今なんて、LTぶっ刺したらもう周囲の怨念がすごいもん。どす黒いオーラが見えるくらいに。

俺はそんなオーラは出さないよ? 聖人だもの。

おめでとうっていつも心の中で思ってる。

ほ、ほんとだよ?

ただ、エヴァのインパクトフラッシュ。おめーだけはダメだ! あの音だけは心底イライラする。

じゃあインパクトフラッシュを自分が鳴らしたときは?

そらもう、周囲へおおいなるマウントするに決まってんだろ。

パチンコってのはいかに周囲にマウントとるか、って戦いなんだよ。

明日もいっぱいマウントしよ、心の中で💖