誰もがわかっていたことだと思う。年始の新台は番長が覇権を握ると。実際に当サイトの稼働ニュースでも導入初週の平均稼働41338玉というとんでもない数字が報じられている。

実際打ってみて実感した。突入率25％を正々堂々と表記しチャージを搭載することなくすべて図柄揃いにしたことが功を奏している。

また、数年前までの大都のパチンコの問題点も鬼がかりやリゼロ2同様にきっちりクリアしている。かつてのパチンコ番長や吉宗は演出をモリモリに盛っていて、あれもこれも金が出て初めて大当りに期待が持てるが、どれだけモリモリでも平気でハズす、といったパチンカーの神経を逆撫でするバランスであった！ 変動開始から金やら鷹狩りなどのアツイ演出、リーチ後もきっちりアツイ演出、リーチ中もアツイ演出と要求されるハードルが高いくせにこれらが揃っていても安心できなかったもんよ。何度ブチギレたかわかんねえ(笑)。

でもリゼロ鬼がかりからパチンコの作り方がとても上手くなり、おそらく今回の番長もしっかり楽しめるだろうなと思っていたら想像以上によく出来ていた。

番長シリーズの演出を踏襲してスロッターにもわかりやすく作っているうえに、「対決」にさえ発展すればきっちり期待できるのが素晴らしい。それでいて「次回予告」「特訓」「ダブルス」など、さらにアツイ、というかもう安心！ みたいなルートも用意されている上に、この3つのどれかひとつあれば大丈夫、ひとつも無くても期待できるよー！というバランスなのもGOOD!

かつての大都なら対決に発展する前に強予告モリモリじゃないとダメ、そして対決もダブルスじゃないとダメ、次回予告や特訓経由じゃないとダメという鬼のチェックポイントだらけのバランスにしていただろう。

そして大当り時は必ず図柄が揃う上に、リゼロセカンドシーズンと同じヘソが普図抽選なのでどんな当たり方をしてもラッシュ確定ではなく、ラッシュは図柄揃い後に電チューにぶち込んだときに決まるという自力感がたまらないのである。

図柄が揃った時点では突入も非突入も決まっていないのだ。

1/179を引けば「ラッシュチャレンジ」というサイコロは振れる。25%でしか通せないがそれでもサイコロは振れるのである。これが本当に楽しい。

ヘソが普図ではなく、普遍的な振り分け型だったらここまで熱中できなかったかもしれない。

また、チャージありタイプだとチャージを殺す分図柄揃いは優遇していることが多いので図柄が揃ったときの高揚感がALL図柄揃い機種とは比較にならないほど高いというのはわかっているが、それでもチャージ当選時はラッシュチャレンジへのサイコロすら振らせてもらえないのが個人的に腹が立つ(0.5%とか夢みたいな確率ではあるがまあ無理だろｗ)。番長みたいな仕組みのほうが結果的にラッシュに通せずに通常大当りとなってしまっても図柄が揃う演出とラッシュチャレンジの演出は見られた満足感があるのもいい。

ただ、このタイプはその分数回ほど当てても通せないとヤメられやすい（それなりに満足してしまうため）という、店にとってはデメリットになりうる部分もある。

チャージ当りだといくら引いても満足感が得られないからお金をぶちこんじゃうのでは？と思ってるのだ（前回参照）