機種名だけではどんな機種なのか想像もつかず（!?）、あまりにもクセが強すぎたために（!?）、どこにも記録が残っていないような迷機を取り上げるこのコーナー。
今回取り上げるのは、「CR花いちNH」（2005年・西陣）だ。
それでは、レッツラゴー!!

パチンコの種別が撤廃され、ハンドル部のバイブやスキップ機能、連続予告が禁止になったと同時に、大当り確率の下限は1/500まで緩和されて確変の上限も撤廃された2004年。それ以降、しばらくはいわゆる射幸性の高いCR機の新台ラッシュが続いたが、次第に本機のような破格の遊びやすいタイプも登場することになる。

まずは豊丸から2005年4月に『CRナナシーゲット』という一般電役タイプが登場。もちろん同社発の大ヒット名機のリメイクになるのだが、大当り確率1/143（※右打ちのゲット図柄抽選は1/146）＆出玉約1800個で、一般電役式連チャンを改良した「まるまる得するシステム」を搭載し、右打ちの大当り消化中に再度大当りした場合に次の出玉をまるまる獲得できるようになっていた。

そして同年8月に登場した本機は、大当り確率1/123.8＆出玉約1750個というスペック的にはナナシーゲットよりもさらに甘い一般電役タイプだった。

ナナシーゲットは大当り後単純に右打ちするだけだったが、本機は大当り後まずヘソ（始）下の「寿チュー」に玉を入れ、権利を獲得する必要があった。液晶のナビに従えば簡単なことだが、その後は右打ちで「猪チュー」「鹿チュー」「蝶チュー」の連動で出玉を獲得できた。

ちなみにヘソはスル―チャッカーになっていて、戻しはゼロ。だから、こんなに甘い確率でも結構な出玉を獲得できたワケだ。

西陣で花札と言えば『春一番』だが、本機もモチーフは花札。

ステップアップ予告は4段階のSTEP4まであるが、S4まで行けばスーパー確定。女性キャラ（姐御）のパターン（着物）は複数アリ。S4では姐御が出現してドスを抜いたり、様々なアクションをする。

猪鹿蝶図柄である七五六図柄の組み合わせ停止でチャンス目。全回転リーチに発展する可能性アリ。

チャンスモードの「猪鹿蝶モード」では、文字通りに猪鹿蝶図柄の出現率がアップ。

姐御の顔が全画面に出現するカットイン発生は激アツだった。

スーパーリーチはまず「立体リーチ」。シングルラインのスーパーだ。

そして「水面リーチ」。これまたシングルラインスーパーだが、立体リーチよりも期待度は高い。

「おかめ」のお面が登場すれば「マルチリーチ」。トリプルラインのスーパーリーチになる。

「般若」のお面が出現したら超激アツの「天空リーチ」。花札が天空を舞うスーパーだ。

チャンス目が3回連続で停止したら、ほぼ全回転リーチに発展。

そして、本機に搭載されている目玉機能が「お座り一発機能」だ。席に座って1回転目に大当りを引いた時に発生する演出がコレになる。

そして、このプレミアム演出発生率を飛躍的にアップさせる打法が存在した。それは……1個打ちで毎回デモ画面を出すだけ。デモ画面さえ出せば、同じ人間が打っていようが「オスイチ」になるのだ。もちろんこの打法はクソみたいに時間効率が落ちる上に、店からも周囲からも確実に怪しまれただろう。しかし、本機の大当り確率は先述のように激アマなので、意外と何回かやれば成功しちゃったり…。まあ、某「オスイチポロリ」でおなじみの大先生ならそんな打法を使わなくても出せるんだろうけどね。

＜つづく＞