さて、今週も全能パチンコライターの私ジャイロがパチンコ新台を語るお時間がやってきた。

今回は4月7日導入予定で私が今最も気になっている新台・サンセイアールアンドディ「e牙狼神速神撃3000LT」について語りたい。

さて詳細なスペックが判明したLT牙狼。

1/199の70％でLTチャレンジ突入、LTチャレンジ成功率約31％、LT継続率は約76％、LT中はオール3000個。

スペックはだいぶいけそう。しかも上手い。これ、実は均すと1/199の約21.7%突入ということなんだが、簡単に取れそうに見える70%のチャレンジを分けることにより似たタイプの番長やにゃんこより高い突破率31%を提示しているのだ。右に行ってしまえば3000個の76%ループとMAX系のLT機と比べてもまったく遜色ない力がある。まあぶっちゃけLT機は細かくバラしてくと全機種同じになっていくのだがｗ

スペック面の魅力についてはあとで説明するとして、まず話したかったのは「牙狼復活には何が必要か、この新牙狼はそれを成せるのか」である。

初代からスピンオフも含め打ち込んでいる自分が、今一つ結果を残せない昨今の牙狼に感じるのは「牙狼SPとFOGが安すぎる」ということだ。

サンセイさんはしっかり聞いてほしい。初代牙狼、そして牙鎧伝……これらは役物が完成したら、それだけでドキドキできた。コレが今の牙狼には感じられないんだ。今の牙狼は予告重視すぎる。擬似3までの予告、そしてリーチ後までの予告でほぼ決まる、というかここまでが弱いともう大当りは期待できない。

このバランスは自分からすれば牙狼ではない。牙狼は「変身してから」に重点を置くべきだ。鋼牙たちが変身する前にガッカリさせてどうする！？

役物が完成すればそこまでが弱くてもなんとかなる、そう思えるバランスに戻そうぜ。

そして奇しくも今のトレンドは「発展すりゃあなんとかなる」であると思う。からくりサーカス2が代表例で、演出は赤メイン、そして発展すればなんとでもなる。スペックはとんでもなく荒いが通常時のバランスは素晴らしい。

このからくりサーカスのバランスこそ「牙狼」の持ち味だったはずだ。強予告なしでは牙狼SPに発展しても時間の無駄、というバランスを変えない限りはいかにスペックで目を引いても本当の意味での復活は難しいんじゃないかと思う。

スペックは楽しそうだからスペックだけで押し切れるかもしれない、と思われるかもしれないが、最近はどの台も優秀なスペックを搭載していて、スペックだけでは今のメイン機種に取って代わることはできない。

とはいえこのスペック、甘そうに見せるのが実に上手い。

初当り199→LTチャレンジ突入（70%）→1回転で1/3.226(約31%)を引くと3000個獲得してLT。まあおよそ初当りの20％でLT突入となるだろう。

となると実は8割は450玉で通常時へ、残りの2割で3450個持ってLTへということになるので結構なデッドオアアライブである。

ただし、LTチャレンジは70％で突入。チャレンジも1回転STで31％をぶっ刺せばいいので「やれそう感」は強い。

どのみち、LT機のLT突入率は20％前後なものだ。この20％前後になるであろうLT突入率をいかに突入させられそうに感じさせるか、が大事。

その突入率をあげるための策が、非突入当りをチャージに固めて見た目の突入率を上げる方法だがこれは裏目に出たね。まどか、にゃんこ、番長など最近成功しているLT機は大当りすべて図柄揃いのパターンが多い。例外はからくりサーカスくらいか。チャージは牙狼にないみたいだし、そこは良かったと思う。やっぱり非突入でも当り演出を見られた方が心に優しいよ。

そしてヒットするかどうかだが……正直まだ全然わからん。試打させてもらったわけでもないし。だが、ヒットしてほしい。演出さえしっかりしてくれれば番長同様のポジションを得られると思うが果たして……。

ヒットしてほしい、と言ってるのは、やっぱパチンコはエヴァやリゼロだけじゃなくて、海・北斗・慶次・牙狼の定番4シリーズが賑わってねえと盛り上がらんからなのよ。

ユニコーンでカスタム全盛＆高速RUSH時代を切り開きエヴァを復活させたSANKYOは確かに凄い。リゼロ鬼、リゼロ2、番長とスロメーカーなのにハズレ知らずの大都技研の勢いも凄い。でもお前ら4シリーズが押されててどうすんだ！ がんばれよ、ニューギンもサンセイも！