機種名だけではどんな機種なのか想像もつかず（!?）、あまりにもクセが強すぎたために（!?）、どこにも記録が残っていないような迷機を取り上げるこのコーナー。
今回取り上げるのは、「CRフィーバークリムゾンフィア」（2003年・SANKYO）だ。
それでは、レッツラゴー!!

本機は某ゲームの主人公にクリソツな赤いジャケットを纏った「クリムゾン」が活躍するパチンコオリジナル機。

縦スクロール×5ラインのゲーム性で、0＆奇数の赤図柄で当たれば確変だった。

スペックは非常に多彩で全部で8種類にもおよび、いわゆるハーフ時短やフル時短と呼ばれた確変1/2・1回ループのミドルスペックが数種類（大当り確率1/360～1/300）ありつつ、ST100or150回の『STM』やST4回転＋時短50or100回の保留連スペック『MR4M』、そして現金機（時短機）版の『DX』などもあった。

まずは予告アクションだが、保留に弾丸系予告出現でスベリor戻りに発展。マガジンなら右1コマスベリ、ローダーなら右4コマスベリ、バナナマガジンなら左4コマ戻り等々。マグナムならプレミアム。

グレネード弾予告は入賞時に「ピュイ」の効果音発生と共に出現すれば先読み連続予告となるが、保留に出現した変動でクリムゾンが爆弾を投下する演出に発展（いきなり変動中にグレネード弾爆発の場合もあり）。

画面全体に閃光が広がる「閃光弾」や画面全体が煙で覆われる「スモーク弾」ならスーパーリーチ発展確定。

また、保留に無線機が出現すれば「通信系予告」発展のチャンス。小ウインドウが出現してクリムゾンの相棒である「ジーナ」が映し出されれば、セリフに注目。「急いで危険よ」「近くに敵がいるわ」ならリーチ確定、「重要な任務よ」なら激アツ、「任務完了よ」なら大当り確定、「愛しているわ」「あの日のことが忘れられないわ」なら確変大当り確定だ。いや～それにしてもこのジーナ、黒髪にしたら「まりこ（フィーバー花月のキャラ）」なんて言われてたね～。まあ、CG作るところが同じだったんだろうけど、当時としては美麗なCGだったのがウリだった。

画面全体にノイズが走る「チャフ弾」なら激アツ予告。

そして本機において最も重要なのはリーチ形であり、期待度的には赤図柄シングル＜青図柄シングル＜青×赤ダブル＜赤図柄ダブルの順に上昇していく。基本的にはシングルではスーパーに発展してもまるで期待できず（特に赤シングル）、青×赤ダブルでようやく期待できるレベル。ちなみに赤図柄ダブルは0×1と7×0の2種類あるが、後者の方が倍以上アツかった（※7と0図柄には紋章が付いている）。とにかく、7×0の赤図柄ダブルはテンパイしただけで信頼度70％以上はあったと思う。

リーチアクションはまずクリムゾンがサーモグラフィを装着して敵を探索する「サーモリーチ」。

とにかく、信頼度的にもシングル＜＜＜ダブルだ。

クリムゾンが敵のヘリをひたすらシューティングする「撃墜リーチ」は、スーパーの中で唯一発展系（一旦ハズレから再度攻撃する）あり。

画面が宇宙に切り替わり、人工衛星から地上のターゲットをサーチする「衛星リーチ」。

そして、一番アツいスーパーが同社の名機「CRフィーバーゼウス」のファイナルアタックリーチを彷彿させる「突入リーチ」。クリムゾンが敵地に突入し、行く手を阻む扉を打ち破る。

「インパクトリーチ」は衛星リーチのハズレから発展し、地上のターゲットめがけてビームを発射してことごとく破壊・消滅させる大当り確定パターンだ。

各リーチハズレ後にジーナが援護射撃をしてくれれば、確変大当りになる「スペシャルカットイン」だ。

青図柄揃い後には、クリムゾンが射撃で確変昇格させる場合もある。

本機はまた、大当り中に流れるオリジナルソングも話題になり、CD化もされたほどだ。確か英語の歌詞だったが、テロップでは日本語訳が出てくるという感じで、とある有名洋画のテーマ曲にも似ていたような記憶がある。いずれにせよ、テーマソング含め、本機が意外と人気が高かったことは否めないだろう。

＜つづく＞