ハネモノや一発台ではもちろんのこと、デジパチでも最近では盤面だけでなく筐体のあらゆるところに設置されてきた「役物(役モノ)」。
中には“ギミック”と呼ばれて巨大化したり、パチンコの進化とともに現在に至るまで発展し続けてきた。
そんな「役物の世界」を振り返るのが、このコーナー。
今回取り上げるのは、「メガトンザウラー」(2003年・マルホン)だ。
それでは、GO!!
CR版は出玉もメガトン級!?
本機は3スペックあり、CR版の「CRメガトンザウラー」が賞球数5&15、現金機「メガトンザウラーGV」が5&13、現金機「メガトンザウラーG」が5&10で、CR版は15R出玉が約1650個獲得できた。当時は最も賞球の少ない「G」がメイン導入されていたが、これのみ平均継続ラウンド数が5Rと高かった(※他は平均4.3R)。
また、本機の後継機「CRメガトンザウラー2」が2007年に発売されているが、それはまた別の話。
それではゲーム性を振り返っていこう。
「1」or「2」チャッカーに玉が入賞すればハネが開放し、ハネに拾われた玉はまず役物の奥に行くか手前に来るかのルートを辿る。奥に行けば単純に下にある戦車役物に行きやすくなりチャンスだが、手前に来た場合は怪獣役物が口を開けて邪魔をする。口を閉じていれば下にある戦車役物の砲台へ。
戦車役物の砲台は左右に動いていて、大砲が真ん中に来た時が玉を放出するチャンスとなる。
戦車役物の大砲から飛び出した玉がタイミングよくその下にある回転体のVゾーンに入賞すれば大当り。そしてラウンド判定へ。
「V」なら15R確定だが、「怪獣」の場合は「1R?」となり、その後ラウンドごとに継続抽選が行われる。1度「怪獣」が停止しても戦闘機が飛んできてやっつければ「V」に昇格。
ラウンド継続抽選は「〇」なら貯留あり(※最大4個まで)で「×」なら貯留なしだが、これが“ドットのマルホン”ならではのアクションで、戻りや進みなどの演出が継続ラウンドごとに発生し非常にアツかった。「〇」になった時にドットがポヨンポヨンと跳ねるところなんかはマルホンならではだろう。また、内部振り分け的に7Rを突破すれば15R濃厚だった。
この○×によるラウンド継続抽選も十分アツかったのだが、さらにアツかったのが攻略効果で、「回転体のVゾーンが真後ろを向いている時に2個打ち出す→その玉がチャッカーに入賞しそうになったら打ち出し再開」の手順を踏むだけ。このタイミングで玉が役物に入賞すれば、だいたい回転体のVゾーンが正面に来るという(※微調整は必要)回転体Vゾーン狙いの止め打ち攻略だった。
当時はハネモノが復活し、今でいうところのバラエティーコーナーが俄かに賑やかになった時代。名機も続々誕生したこの時代を懐かしむファンも多いことだろう。
<つづく>
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