ハネモノや一発台ではもちろんのこと、デジパチでも最近では盤面だけでなく筐体のあらゆるところに設置されてきた「役物（役モノ）」。
中には“ギミック”と呼ばれて巨大化したり、パチンコの進化とともに現在に至るまで発展し続けてきた。
そんな「役物の世界」を振り返るのが、このコーナー。

今回取り上げるのは、「CRバリ南国」（2008年・ニューギン）だ。
それでは、GO!!

CRデジパチでもない。普通機でもない。ハネモノでもない。「役パチ」の誕生…当時ニューギンからの新提案として話題となった本機。パチンコ本来の醍醐味である「玉の動き」に徹底的にこだわった、誰でも“バリ”夢中になれるゲーム性を引っ提げて登場した。一発台的なゲーム性だが、タイプ的には一般電役になる。

ちなみに“バリ”とは、九州～沖縄地方の方言で「めちゃくちゃ」「とびきり」という意味だ。

まずは「in」を狙って玉を飛び込ませる。

この時パトランプが光る＆鳴るのだが、コレをボタンで好みの色＆音に変更できた（※フルカラーパトランプ搭載。3種類あり。レッドキュイン＝赤く光る＆告知音「キュイーン」、ブルーエレクトリック＝青く光る＆告知音「キュキュキュキュキュイ～ン」、グリーンサンダー＝緑に光る＆告知音「ガガガ～ン」）。

役物に飛び込んだ玉は、液晶前に搭載されている大回転体によって振り分けられる。

2つあるくぼみのどちらかに入ればチャンスだ。

大回転体を突破した玉は「3穴クルーン」へ向かい、手前のVゾーンに入れば大当りとなる。なお、このVゾーンによる大当りは最高4つまでストック可能（保留4個分）だった。連続入賞すればした分だけの大当りがプラスされる業界初の「バリ得機能」を搭載していた。ただし、本機もまたV入賞＝ほぼ大当りという仕組み（65520/65521）なので、超極稀にハズれることもあり。

大回転体のくぼみを逃しても、役物左下の小回転体の振り分けをクリアすれば3穴クルーンへ向かう「復活ルート」もあった。

大当り中は3種類の演出から選択可能。V入賞後は右打ちでイルカ電チューの連動によって出玉を獲得する。

また、この右打ち中にスル―チャッカーでも大当り抽選を行い（※『MX』が1/130.25＆出玉約1320個、『MX2』が1/88.25＆出玉約620個）、当選すれば大当り消化後に再度大当りが発動した（※ボーナスゲットシステム搭載）。

各演出について、リクはチャンスタイプで海賊船に勝利すれば、シーは選択タイプで財宝を探しあてれば、クウは告知タイプで流れ星が流れれば大当りとなり、連チャン確定となった。

連続V入賞により連チャン確定すると、大当り終了後に「イイ波キターーー（°∀°）ーーーッ!!」と表示された本機。攻略法が出回ったことにより結果的に短命に終わったワケだが、個人的には結局イイ波には乗れずに終わったよなあ。

＜つづく＞