機種名だけではどんな機種なのか想像もつかず(!?)、あまりにもクセが強すぎたために(!?)、どこにも記録が残っていないような迷機を取り上げるこのコーナー。
今回取り上げるのは、「CR E-ZONE」(2010年・アビリット)だ。
それでは、レッツラゴー!!
継続率約97%に及ぶ驚異の連チャンゾーン!?
当時、「超進化系次世代パチンコ!!」として颯爽と登場した本機。
「シンプル遊技から生まれるかつてない歓喜がプレイヤーを魅了する!!」とし、「驚異の出玉ロジック!!」を掲げる本機の特徴は「大当り確率約1/10」「(連チャンゾーン)継続率は驚異の97%OVER」「業界初のSSS(スーパーシークレットシステム)搭載」というのが3本柱になっていた。
まずは遊び方から。一見、盤面から複雑な印象を受けるものの、打ち方は至ってシンプル。
通常時は「START(ヘソ)」を狙って打ち始め、入賞すれば「2桁セグ」が変動。ココに「33」「77」が揃えば、本機種の醍醐味である右打ちの「E-ZONE(99回時短)」に突入。
E-ZONE中はナビに従って右打ちで今度は「3桁セグ」で大当りを狙う。電チューに玉を入れると3桁セグが変動し、「111」「333」「555」「777」のいずれかが揃えば右アタッカーがオープンして出玉を獲得できる(※約100個)。
「時短セグ」が「99」なら99回時短で「E-ZONE」継続。「07」なら7回時短の「DANGER ZONE」で終了の大ピンチだ。
通常時は盤面のヘソ下にある「CRL(クリスタルレボリューションランプ)」の表示によって、ノーマルゾーンかチャンスゾーンかがわかる仕組みだ(※どちらも低確or高確の可能性あり)。
ノーマルゾーン中は2桁セグにゾロ目やチャンス目が停止すれば文字通りチャンス。また、「ピュイッ!」の音が連続すればチャンス大で、潜伏確変状態の可能性を示唆している。そして、ゾロ目やチャンス目が停止すると、CRLが回転し始め、ココでいきなり「V」で止まればE-ZONE突入、「CHANCE-ZONE」で停止すればチャンスゾーンへ移行する。
チャンスゾーン中はE-ZONE突入期待度が大幅アップ。「37」「73」の組み合わせや2桁セグ下の左アタッカー開放アクション(いわゆるパカパカ)、爆発音発生など、チャンスゾーン滞在を示唆するアツい演出も多数あり。
2桁セグに「33」「77」が揃ったらE-ZONE突入し、今度は3桁セグで大当りを狙うワケだが、「333」「777」だと問答無用の99回時短であるE-ZONE突入確定となるが、「111」「555」だと時短7回のDANGER ZONEに落ちる可能性あり。
7回時短のDANGER ZONEに突入するとカウントダウンが始まるが、ココでも引き戻し率は約51%あり、7回終了しても保留玉で当たれば(4個なら引き戻し率約40%)E-ZONE突入となる。
演出は液晶非搭載の7セグ×ドットなので極めてスピーディ。ダラダラとした長いリーチアクションはなし。
通常時も3桁セグ上のドットで演出が発生したり、右打ち中はE-ZONE時は出玉のスピード感を重視しているのでほぼダラダラ感はないが、DANGER ZONEでは手に汗握る演出に発展することも。
また当時は、小当りを用いたガセのモード移行が頻発する台が多く、セグやランプパターンによる確変(潜確)判別が必須で、その情報を知っているかどうかがその台を打つ上での重要なポイントだった。こんな状況が「万人に平等なパチンコ」に反するとして、本機に搭載されたのがSSS(スーパーシークレットシステム)であった。要は確変判別をできないようにするってことだが、これを「次世代抽選システム」と謳っちゃうのも凄かった。
当時は大量導入された店もあったにはあったし、連チャンも100連以上とかもあり、ニッチなゲーム性の台の割には人気もそこそこあった方だと思うが、さすがに7セグ&ドットではゲーム性に限界もありメジャーにはなり得なかった。今あったら喜んで打つんだけどね。
<つづく>
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