2024年10月15日、京楽HPにて「新サービス『ぱちログweb』開始と『ぱちログ』アプリ終了のお知らせ」がアナウンスされた。新サービスとして『ぱちログweb』が2024年12月2日よりスタートし、それに伴い『ぱちログ』のアプリサービスを2024年12月25日（水）0:00で終了するという。

『ぱちログweb』は京楽製パチンコ・パチスロを遊技時に実機上で表示されるQRコードを読み込むことで遊技データの閲覧が可能となるサービスで、今までの『ぱちログ』アプリよりも気軽に利用できるらしい。ただ、今まで搭載されていた「遊技データ保存・閲覧」「ミッション達成状況確認」「ぱちログレベル」「マイトロフィー」等々の各種機能は終了となる。一部の現行機種については『ぱちログweb』へとデータが引き継がれるみたいだが、ついに『ぱちログ』も終了するのか…と、思った次第である。

思えばコロナ禍の真っ只中であったここ数年は、まさにパチンコ・パチスロ関連の携帯連動サービス終了RUSHであった。以下に列挙してみる。

2021年1月28日、パチプラス（SanseiR&D）の有料会員＆一部無料会員サービスが終了
2021年3月31日、パチプラスの実機連動データ・サイトゲーム等のすべてのサービスが終了
2021年9月30日、パチポート（『ぱちログ』『ユニメモ』『パワコミ』『打ｰWIN』）の連携サービス終了
2022年3月31日、パワコミ及びパワパチ・パワスロ（SANKYO）の実機連動サービス終了
2022年12月31日、打-WIN（平和）のサービス終了（遊技履歴などすべてのコンテンツが利用できなくなる）

このようにここ数年でパチンコ・パチスロの携帯連動サービスが軒並み終了しているのだ。そして、今回の『ぱちログ』アプリ終了である（※と、昨今の状況を振り返っているうちに、コナミの「パチンコ・パチスロ実機連動サービス」が11月30日で終了し「eｰslot+」へ引き継がれるという情報も入ってきた。こちらはwebサービスが終了してアプリになるらしい。京楽とは逆だ）。

『ぱちログ』が実装されたのは、実に13年前の2011年に登場した『CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ』からである。当初から遊技履歴が保存できたり、演出を自分好みにカスタマイズできたり、ミッションをクリアすることで何らかの特典があったりと、プレイヤーなら誰でも手軽に楽しめる実機連動サービスだったが、本格的にパチンコファンが参加し始めたのは2012年の『CRぱちんこAKB48』からだろう。いわずもがな全国的に大ヒットした国民的マシンであり、若い客層を中心にココから一気に携帯連動サービスの利用者が増えることになったと思う。

個人的には当時の所有携帯はガラケーだったが、やはりこの初代AKB48から『ぱちログ』に本格的にハマったように思う。チームサプライズの16人分のミッションを全クリアすることはとてつもなく打ち込まなければ不可能だが、それに近い人の『ぱちログ』履歴を見て驚愕した思い出がある。ただ、やはり携帯連動サービスを利用するかどうかは機種の人気による。不人気機種だと誰も利用しないので稼動促進は見込めないし、いろいろな機能が搭載されていても結局は無駄ということになるだろう。ここらへんが問題になるのは否めない。

そして国民総スマホ時代に突入後、改良＆リニューアルを繰り返しながら今まで実装され続けてきたが、京楽は今年3月31日をもって無料会員サービス『たぬ吉クラブ』の全コンテンツも終了しているし、いよいよ『ぱちログ』の順番となったワケだ。

現在、提供中のおもな携帯連動サービスは以下。

『マイスロ』『パチダス』（※6月11日に『マイパチ』が終了し統一）【Sammy】
『ユニメモ』【ユニバーサル】
『スロプラス＋』『スロプラNEXT』（※9月13日～『マイスロ』と連動する新サービス）【山佐】
『俺のスロット（俺スロ）』【NET】
『ダイトモ』【大都技研】（※2017年3月31日でアプリサービス終了後に翌年『ダイトモCollection』としての復活を経て、昨年5月のスロットSAOより『大都吉宗CITY』アプリ内に搭載）

なんと、気付けば現存しているのはスロメーカーのサービスばかり!!
最古参のSammy『マイスロ』が登場したのが2009年、残っているのはみな2011年以前に登場したサービスになる。

そして、近々サービス終了から生まれ変わるのが、
『ぱちログweb』【京楽】
『eｰslot+』【コナミ】
…ということになる。

現在、パチンコ関連で携帯連動サービスを提供しているのは、Sammy・ユニバーサル・京楽・コナミの4社のみ。寂しいが、やはり今のご時世、パチンコ（スマパチ）＜スロット（スマスロ）ということなのだろうか…。