名機か迷機か!?
今週また刺激的な機種が新台としてホールにお目見えした。その名も『P GOGOピラミッド4500危機一髪』。タイトル長い…。長いのだがメーカーもそれをわかっているだろう。台の盤面に描かれている文字は「ゴーピラ危機一髪4500」。
皆様ご存知、あのGOGOピラミッドを略しました的な感じなのだろうが、この空吹かし感がたまらない。もちろん僕にはきっちりと刺さったので、今後は親しみを込めてゴーピラと呼ばさせてもらう。
盤面の見た目は迫力充分。おもちゃ箱をそのままパチンコ台にした様なワクワク感しか無い。
しかしそんな魅惑的なビジュアルのゴーピラではあるが、設置台数の方はかなり少ない。今週火曜日の朝の時点だが、設置店舗を検索すると全国で41軒しか導入店がない。台数からすればこのコラムも何処に需要が…との話にもなりかね無いが、まあその辺は全部無視する。しかし導入されていない道府県の方が多いのは、さすがに少しだけ心苦しい。ガチ稼働のコラムという事でご了承願いたい。
希少台を1日打ってみた
1月24日月曜の朝少しだけ早起きをして、タバコを吸いながらスマホで今日行くべき店を吟味する。バックアッププランも考えて、もしダメだった後で動きやすい店からスタートしたいが、都内では月曜の朝からは新台が打てない地域もチラホラある。なんとなく消去法で家からまあまあ近いホールに決める。そう言えば前のピラミッドもこの店が打ち始めだった。ちょうど良いだろう。
抽選5番からの入店だったが、まんまとゴーピラに着席することができた。しかし惚れ惚れするビジュアル。
元サイズも有るし、飛び込み口の位置からもストロークはブッコミ一択だと思われる。A-gonはこの辺の釘構成は歴代しっかりしている印象。そして歴代、そんなしっかりした飛び込み周りの釘構成と、役モノやアタッカー周りとのギャップが凄い謎メーカー…さて今回は?
打ち始めるとすぐにクルーン役モノへ。これはハズれたが、またすぐにクルーンへ行った玉がハズレ穴を蹴って当たる。その後も飛び込み5発目でクルーンへ行った玉が、またしてもハズレ穴を蹴って当たる。
いつもだいたいそうなのだが、ゴーピラも下準備はほぼ無しで打ち始めた。知り合いに教えてもらったYouTubeのゴーピラ動画を飛ばし飛ばしで半分程度観たくらいか。そりゃ前情報はあった方が良い。しかしこの手の機種は、だいたいが打ってみないとわからない事の方が多い。
ポンポンとクルーン役モノへ玉が向かった事もあり、この辺りまでは少し勘違いしていた。打つ客を飽きさせない為にも、そこそこクルーンへは行くのだろうと。そしてたまたま今当りはしたが、2個しか穴の無いクルーンがクセモノなのだろうと。しかしこの後から徐々にこの台、現在のパチンコにしてはアンバランスとも思える正体を現し始める。
飛び込み口に入れれども入れれども、さっぱりクルーン役モノへは入らなくなる。そして玉の動きを見ていても、フラットに毛が生えた程度の開け幅では中々クルーン突入まで至らないのも納得できてしまう。
1万円分の打ち込みで1.5個もクルーン役モノに入らない。ここまで入らないと完全にクルーン頼みになってしまうのだが、そのクルーンは怪しさ満点で得体が知れない。この感じは『CRキングオブダーツ』にも似ている。
てっきりクルーン役モノにはポンポン入って、でもクルーン内では不可思議な動きをして、見た目2分の1ではあるがVには中々入らないのだろうと思っていた。そっちの方が一般的にも飽きずに打ちやすいだろうし。まるで予測が外れて戸惑い、そうなると他の店の台状況も気になる。
打っている途中でもっと飛び込んでいるデータの店も見つけた。なので玉がノマれたらヤメて店周りをしようと思っていたのだが、結局持ち玉がノマれる事も無く最後まで打ち切れてしまった。
総投資金額…2500円
総出玉数…19354個
交換額…6万9000円
収支…+6万6500円
総当選回数…15回
総飛び込み数…355個
クルーン役モノ突入数…22個
1000円あたりの飛び込み数…2.2個
※大当り出玉3920個で計算
あまりにクルーン役モノに行かない台なので、クルーンに行った玉を全部載せてみた。横の数字はどのルートでクルーン役モノへ入ったのかを表示してみた。
初打ちなので、何をどう数字を取れば良いのかわからなかったから、とりあえずクルーン役モノに入った玉のルートだけ取ってみた。1回目の当りだけルートは不明(4or5のどちらか)。明日以降は飛び込んだ玉のルートを6つに分けてデータを取ってみたい。
そんな事をして意味があるのかは不明だが、釘の勉強にはなりそうだ。釘次第と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2と4のルートがメインになりそう。ちなみに下の飛び込み口から入ったのは1個だけ。フラット程度の釘状況ならほとんど望みは無いと思っておいた方が良いだろう。
打ってみての感想~攻略・注意点
名前は「ピラミッド」を継承しているが、僕はキングオブダーツに似ていると思った。キングオブダーツの役モノを釘に変えたのが、ピラミッド内の真ん中下、逆V字で4列ある横並びの釘。玉は物理法則に従って上から下に落ちるのだから、それに動きを付けるのならば左右の動きしかない。シンプルなこだわりを強く感じた。
新しいのはクルーン役モノ。左右並びの2つ穴クルーンは今まで記憶に無い。ちなみにこの日の当りはすべてハズレ穴を蹴ってからのもの。なんとも奥深いクルーンで思うところはあるが、まだ1日しか打っていないのであまり言及しないでおく。
ハズれる時はこんな感じ。
とにかく飛び込んでからは、上から下までひたすら右が左かの二択をしている機種。この台に手前穴は要らなかったのだろう。
一見、釘の数でデコラティブに見えるが、実は極端にシンプル。まるで二次元縛りみたいな台だが、クルーンの穴の間にある突起が秘密の三次元の動きをもたらす鍵になっている様な気がしている。
大当り中は基本打ちっ放し。右を狙ってね、という二度目のアナウンスが流れた後から打ち出し開始。止め打ちは一応少しだけできるがメリットは薄く、適当にやるとリスクもある。多分止め打ち効果推定30発くらいだと思われるので細かくは解説しない。上の電チューから下の電チューに移行する時、1秒程止められる。ただし電チューは上に行けば行く程入らなかった時のデメリットは大きい。ちゃんと目視で4個入れてからでなければリスク大。
それよりも若干問題のある上皿を、玉詰まりしない様に見張っている事の方が重要かもしれない。時間制限のある電チューなので気を付けたい。ちなみに一回だけ計測した大当り消化時間はこれ。
頑張れば閉店10分前までは打てるという事か。
打ち込みは10時間~10時間半(恐らくこの真ん中くらい)の稼働時間で4万発程。もちろん賞球次第ではあるのだが、期待時給1000発ラインであれば打ち込みは時間4000発くらいで計算できそうではある。
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