(中編からの続き)
中編の模様はコチラ▶日記復活に至った本当の理由

担『と言う訳で、第58回と59回では2005年6月に行われたインタビューを再掲載させていただきました』

し『これ17年以上前になるのかー』

担『「闘神雷電」とか打っていた頃みたいですね(笑)』

し『バリバリ4号機時代になるのか』

担『当時のデビューから10年程の年表を見ると、今ほどパチスロメディアが存在していなかった頃の割順調に仕事をこなしていますね』

し『そうだねぇ。振り返って見て思い出したけど一般のメディアにもボチボチ顔出ししていたしね。ただそういう仕事をこなしているうち、どんどん自分には向いてないな…って気持ちが芽生えて。結果、一歩引いた感じでライター的な仕事をするようになって今に至る感じかな』

担『向いてないなって感じた一番の理由ってなんですか？』

し『そんな器じゃないって感じ。当時は今みたいに数多くの人がパチスロを軸に顔出ししていなかったから、物珍しさで自分を使ってくれていたんだと思う。そんな感じで使ってくれていたとしても、必要としてくれる気持ちが嬉しくて受けていた。ただそういう気持ちに全力で答えている内にちょっと疲れちゃって』

担『それからは、自分のペースでライター的な仕事をするようになった感じですね』

し『うん』

担『当時のインタビューを振り返って率直にどう思います？』

し『まだまだ人見知り発動しまくっていた頃の割には頑張って喋っているじゃん…と(笑)』

担『わはは。当の本人として、この時語った事と今思う事の相違ってありますか？』

し『いや、改めて大きく変わってないなぁと思うよ。「月の３分の２は打っていて残りは原稿書き」とか「年々立ち回りがシビアになってきた」とか』

担『行動の面では変わってないって事ですね。精神的な面ではどうですか？』

し『う～ん、それも変わってない。「パチスロを取り巻く全てを受け入れて楽しんでいる」部分とか「人生と直結している以上、パチスロに飽きるとかは無い」とか。成長しないなぁ…自分(笑)』

担『良く言えば発言にブレがない…ですね(笑)』

し『本来人間は歳を重ねるにつれステップアップ的に変化していくべきかと思うんだけど、自分はどちらかというとそういう変化をしたくなくて。パチスロ生活はそれが許されるから続けているのもある』

担『モラトリアム的な生き方が好きって事ですかね？』

し『う～ん、本心ではちょっと違うんだけど、そう思われても仕方ない生き方だよね。この年になってもまだ変わらずこんな事をしているのって現実逃避にしか見えないだろうし(笑)』

担『例え現実逃避でもここまで継続出来てれば凄いです(笑)』

し『てか今はこういうインタビュー的なのも誌面じゃなくて動画での対談的なのが主流だもんね。そう考えるとスロ界隈のメディアも当時と大きく変わったなぁ』

担『誌面で記事になるために喋るのと、動画で喋るのって違いありますか？』

し『誌面だと多少言い回しを直して貰えたり出来なくもないけれど映像だと直せないから難しい。口調とかで伝えたい事と違うニュアンスに捉えられちゃう事もあるだろうし。そういう意味で、若い頃に人を避けて喋り慣れしてこなかったのは凄い後悔してる(笑)』

担『喋りも経験ですか(笑)』

し『大事でしょ。人とのコミュニケーション。35歳くらいまで極力避けてきた事が今大きな弊害になっているなぁって感じるもん。今さら修正できないけど(笑)』

担『それでもこのインタビュー当時と比べたら喋れるようにはなっていると思いますよ(笑)』

し『自分でもそれは思う。それもこれも見捨てずに自分と関わってくれた関係者や読者視聴者の方々のお陰だよね。そういう関わりが無かったらもっと閉鎖的な人生を歩んでいたと思うもん』

担『当時は30歳と少しくらいですかね。来年50歳を迎える訳ですが何か思う事はありますか？』

し『表面的な部分はそりゃ年老いてきているけれど、内面はほとんど変わってないからあんまり(笑)。てか今まで通り、昔のパチスロの事振り返ったほうが読者は興味あるだろうに、なんで今回過去インタビューを振り返る感じなのさ？』

担『そろそろ５号機時代の機種にシフトしていく頃合いなので、その当時に行なったインタビューで一旦区切った感じです』

し『なるほど。ってか語る事がもう５号機の機種に近づいているのか。早いなぁ』

担『近づいていると言っても１７年前ですけどね(笑)』