チワッスあしのです。

ホールで出会った奇抜な隣人を紹介するこちらの企画、今回はペンネーム「KAZU」さんのお便りを紹介します。

こんちわKAZUさん！

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座った直後にまず音量MAXにして100円玉で固定ハンドル。

打ち始めたら肩が当たるレベルで体を斜めにして打つ。

パーテーションでガードしてもガードし切れないレベルだったのでストレスがヤバかったです。

ちなみに酒の臭いが凄かったので酔っ払ってた状態だったんだと思います。

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シンプルにイヤな隣人！　

ど真ん中に剛速球ですな。

やっぱ色々嫌な隣人はいますけども、「自分のパーソナルスペースに侵入してくる客」というのはかなりイヤ度が高く、おっしゃるように「酔っ払って平衡感覚がイカれてナナメになりつつ打ってるヤツ」とかはたまにこんな感じでグイグイくる場合があります。

コロナ禍において一気に広まった「パーテーション」は以前は「分煙ボード」と呼ばれてました。

これが一般的になったのは多分2012～13年くらいかな。

以来、ここまで酷いのは減りましたが、それ以前は「もうちょっと離れろよ」みたいな感じで、例えば脚を組んでナナメに座り、こっちの肩らへんに頭をぶち当てんばかりにしてハンドルを握るオッサンは、たまにいました。

金八いわく「人」という時はお互いに支え合ってるところを現しているらしいですが、この場合はオッサンが一方的に寄りかかってるだけなのでカタカナの「ト」に近いかもね。

んで今回の場合、「座った直後にまず音量MAXにして100円玉で固定ハンドル」というのもポイント（なんの？）が高い。

ナナメ座りもそうなんですけど、もう周りや店の状況とかを一切気にしてない感じが潔くすらありますな。

なんかこう言いたくなっちゃう。

家じゃないんだから！

ノンルールな時代

はるか昔のホールは今よりも遥かにルールがゆるく、今の若い人からすると信じられないような光景というのがちょいちょい目撃できました。

例えば、俺がまだ権利モノを打ってる頃だったんで多分1999年とか2000年くらいのことですが、家の近所にあった小型店には、そのホールを自分ちの座敷くらいの感じに思ってるであろうオヤジというのがおり、肌着一枚と下はジャージというほとんど寝巻きみたいな格好でタバコを咥えつつ缶ビールを飲み、「電車でGO！」をダブルハンドル状態で掛け持ち遊技してたりとか。

今ではSNSで晒されて万バズ確定の光景が、その辺に掃いて捨てるほどありました。

んでこれは単なる一例に過ぎず、同様のオッサンというのは枚挙に暇がありませんでしたし、なんなら当たり前すぎていちいち覚えてません。

ちょうど今、阿部サダヲさんのドラマで『不適切にもほどがある』つって昭和のオッサンが令和にタイムスリップしてくるヤツが放送されており大人気になってますけども、流石にエンタメ作品なので少々誇張が過ぎるとはいえ「昭和のノンルールさ」というのは良く再現された良ドラマです。

で、件のドラマを見ながらふと、これと同じシステムでパチ屋を舞台にしたドラマを作ったらどうなるんだろうなぁとか思いました。

多分よっぽどひでえ事になると思います。

座って2秒で台をドツくオヤジとかエロ本読みながらハンドル握るオヤジとか、大当たりする度に大爆笑しながら店員に報告するオヤジ。

朝イチはそういうオヤジたちが横を走るオヤジに肘鉄しながら我先にとダッシュするのが当たり前でしたし、それがきっかけでオヤジ同士の殴り合いが発生することだってありました。

もちろん固定ハンドルを注意する人なんていませんでしたし、音量に関してもまず調整という概念がなかった。

うるさい場合は耳穴に銀玉詰めればいいですし、なんならそれがおしゃれですらありました。

あと、関係ないですけど、みんなやたら仁丹食ってました（あれなんなの！）

それから比べると今はホントに過ごしやすい時代ですし、ホールもすげー平和です。

もちろんKAZUさんのお便りのオッサンみたいな昔気質のヤツもまだいるっちゃいるんですけども、そういうのはもう絶滅危惧種ですし、気分がいい時は、ちょっと優しくしてやってもいいと思います。

もしかしたらほら、阿部サダヲみたく昭和からタイムスリップしてきたヤツかもしれませんし。