チワッスあしのです。

パチンコやパチスロにまつわる素朴な疑問をいい感じに千切っては投げるこちらの企画、今回のネタは「うわ、めっちゃ並んでる！　パチンコパチスロってまだまだ大人気だよな？」です。

あ、これは結構答えやすいかも。

どうですかねみなさん。長蛇の列を見て「うわーパチンコ大人気だな！」って思いますかね。あ、思いますか。

じゃあちょっとメンタリズムやってみましょう。

ええと、当たり前ですけど店舗数と遊技人口が同時に減ってることでも分かるようにパチンコ業界の市場規模は縮小傾向が続いており、歯止めは全くかかってません。

とはいえパチンコ・パチスロを長くやってる人からしても、おそらく今の時代が「人が一番並んでる」というのは肌で感じることですし、統計取ったわけじゃないですけどおそらくはマジでそのハズです。

「並び人数」だけを見ると昔より今のほうが絶対多いんですね。

規模が縮小してんのに並びが増えてるってのはどういうことだってばよ、と思うじゃないですか。

これはつまり「特定の日、特定のお店に人気が集中しておる」ということであり、逆に言うと「みんながアツい日にアツいお店にばっかりに行くようになった」ということでもあるわけです。

これどう感じますかね。なんとなくですけど、商売としてアカンのではないかという気がしますよね。

勝てるお店であるとか放出予算をしっかり組んでる店ばっかりに人が集まる、というのはある意味ではユーザーにとって有利な話ではあるのですが、一方で台との戦いの前に「抽選」という強大な敵に打ち勝つ必要があるわけで、そういう意味では勝負の難易度は上がってるようにも思えますし、ホントに有利なのかどうかはかなり疑問です。

そのくせ「特定の日ばっか人が並ぶ」という文化は店の体力をゴリゴリに削っているのは間違いないわけで、実は店舗減少の一番デカい理由はこれなんじゃないかとすら、オレは思ってます。

だってお客が勝てる日ばっか人が並んで、利益を出したい時にはこないわけですよ。

「出します」って言わないと人が来ないし、実際出さないと怒られるわけです。

客寄せしてんのに利益をとったら怒られる商売ってなかなか特殊ですな。

じゃ店はどこで利益取んだよっていうと、結局毎日来てる常連さんが割を食うわけですね。

特定の日しか来ない客に還元するために抜かれまくった常連さんはどっかで愛想を尽かしてお店に来なくなっちゃうんで、そうなるともう、その店はぺんぺん草いっぽん生えない状態になるわけです。

当然、そのような状況下では特日でもひたすら回収です。

そう、「特日にも人が並ばない状態」。

いまの時代、多くの店が終末期にそういう状態になってるんじゃないでしょうか。

もちろん特日をブランディングに結びつけながら上手に営業してる所もありますし、やり方次第ではあると思うのですが、この「特定の日だけ人めちゃくちゃ並ばせる」という戦略は、扱い方を間違うと毒饅頭にもなるんじゃないかな、という話です。

ということで、冒頭の問いをもっかい見てみましょうか。

「うわ、めっちゃ並んでる！　パチンコパチスロってまだまだ大人気だよな？」

はい、どうですかね。印象変わりましたね。あ、むしろこれのせいでおかしなことになってるのかもしれない、みたいな感じになりましたか？

はい、これがメンタリズムです。

というわけで今回の問いに対する回答がこちら。

「特定の日に人が並ぶのは当たり前。そうじゃない日の午後にいっぱいお客さんがいるお店がホントの優良店だぞ！」

以上、また来週ッ！