チワッスあしのです。

パチンコ・パチスロにまつわる様々な疑問をバッサバッサと斬り捨てて、何となく解決する連載企画「それはきっとこういう事情」。

今回のお題は「北斗、エヴァを超えるコンテンツってもう出てこないの？」です。

これ、何をもってして「超える」なのかをまず明確にしなきゃイカンのですが、とりあえず「台の販売台数」とか「シリーズの累計作品数」とかで考えると「絶対に超えられない」んで、そこは除外して考えます。

こいつらは異世界勇者なみのチートキャラであり、例えば今「ドラゴンボール」がパチンコ・パチスロ化したとしても絶対に勝てない。

特に初代北斗の累計販売台数というのは単純に面白かったから売れた、という話じゃなくて様々な外的要因が重なった結果起きた、激レアの社会現象なのはご存知の通り。

同じ奇跡をもう1回起こせ！　つったって当時とはパチ屋を取り巻く環境が何もかも違うので無理ッス。

そしたら何を持ってして「超える」のか、なんですが、俺はこれ、わりとシンプルに「台の面白さ」なんじゃないかなーと思ってます。

すんごいありきたりな話で申し訳ないんですが、幾ら頭を捻っても、結局これになっちゃうから仕方ないッス。

7号機って出るのかな

ちとエヴァに関しては「版権の強さ」の側面がデカいんでまた違うんですが、初代北斗のほうはその後のパチンコ・パチスロに与えた影響というのがなにげに多岐に渡ってます。

青＜黄＜緑＜赤という色の概念なんかもそうですが、レインボーが特別というのも北斗で浸透したものです。

中段チェリーの価値観を爆上げしたり、ボーナス中に特定条件達成で歌が流れたり、ボーナスにエンディングがついたり、そもそもレア小役で状態を上げて前兆状態に入る＝当たり、という今では普通の作りも当時は独特でした。

なので俺は「北斗」の凄さというのは販売台数もそうですが「後世に与えた影響」こそデカいと思っており、逆に言うと残すものがこれだけある程度には「新しいことに挑戦した台」であり「それが世間に受け入れられた台だった」とも言えます。

やっぱ何か面白い台があったとして、それが超独特の打感でその台でしか楽しめない類の遊技性をもってたら、当たり前ですけど「名機」ってよばれ、他にパクられていくんですね。

で、そっちの方向性であれば「北斗を超える」「エヴァを超える」機種というのは今後も登場する可能性は普通にあって、例えば5号機の「聖闘士星矢海王覚醒」で有名になり6号機の序盤に猛威を振るった「3戦闘突破方式」なんかは後の世のトレンドに与えた影響度でいうとかなりデカいと思います。

今だったらSTで減らして純増高めの擬似ボーナスでガッと増やす「カバネリ」みたいなシステムは、それをかなりあからさまに参考にしたと思しき台が大量に出てきつつありますね。

これもどっかのタイミングで「カバネリシステム」みたいな呼び方になるのかもしれませんが、よく考えると「ツラヌキ」という言葉自体がカバネリが初出でしたし、やっぱ人気になるには人気になるだけの斬新性に下支えされた面白さ、っつうのはちゃんとあるわけですな。

で、こういう他にパクられるような斬新ポイントが複数個あると歴史の中でマスターピースと呼ばれるようになるわけで、今後も長く続いていくであろうパチンコやパチスロの歴を考えると、そういう機種はおそらくどっかでまた出てくるであろうと思います。

流石に6号機はもうカリカリにチューンされつつあるので厳しいかもしれませんが、例えば7号機とかになったあと、どっかをつついて斬新な何かを編み出せる余地がある規則だとしたら、そこに全力で振った機種っつうのは絶対に出てきますし、いわゆる「その機種でしか味わえない斬新性」みたいなのがこれもかと詰め込まれてる場合、もしかしたら北斗やエヴァと並び称されるような、あるいは超えるような機種と呼ばれるのかもしれない。