虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第53回。

パチプロになったは良いが、いくら正攻法で高設定、高回転率の台狙いで全国を行脚したとて期待時給が数年前に比べ破格に落ち込んでいるプロ。ネタ系がメインだが、昨今のホルコンの性能UPやネットの普及で、あまり稼げなくなったプロ。こんな人が、虚心の周りには結構います。

そして、そういう境遇の方々からよく相談を受けるのですが、実際、普通に転職したくても良い条件のところなんてほとんどなく、どうにもならないのが現状です。

今回は、令和の今、若い世代がパチプロを目指すといかに損をするのか!? というテーマでお話していきたいと思います。

パチンコなら止め打ち。パチスロなら目押し等のスキル。そして、機種ごとの知識を身につけるのが必須ですね。

これ、世の中では全く役に立ちません。しかも、就職や転職をする際、パチプロをやっていた期間は無職扱いとなり、確実に足を引っ張ります。

仮に就職できたとしても他業種で役立つノウハウも人脈もないため、世間で言われる年齢あたりの平均月収は絶望的なものとなります。

要は、パチプロで獲られるモノは、その期間で稼いだ現金だけなのです！

昨今のパチ屋の経営状況をみると、20年前に比べ著しくお客さんも減っており、一人のお客から多く回収する傾向が顕著になっています。そのため、還元する際もさほど美味しい台はなくなりました。

言い方は悪いですが、普通に考えて、そんな元気のない産業に依存しても美味しいことなどないのですよ。だって、流行っている業種で仕事した方が普通に儲かるわけで、今のスマホ主流の時代にポケベル事業やらないでしょ（笑）。

さらに10年後、状況がもっと悪化しているとするならば、物価がどんなに上昇しても、法改正がない限り、依然貸し玉料金の変わらない4円パチンコ、20円スロットで食べて行けるか……微妙ですよね。

高齢になった際や病気やケガ等の災難にあった際、終日稼働は厳しくなります。

会社員や公務員なら健康保険（国保ではない）や厚生年金に入っているため、老齢や障害を負った際やケガなどで働けなくなった場合には年金が支給されます。また、結婚されている場合は、新しい家族ができたなら一時金、もしもの際には家族に一時金や遺族年金を残すことも可能です。

こういったものを、パチプロは一切受けられません（国民年金や基金加入者は一部受給可）。

私は、師匠にあたる方が国の制度や経営などにも詳しい方であったおかげで、国民年金や基金には、皆加入することを強要!? されていました。さらには、何かしらの資格や特技を持ち、引退後それでも食べていけるようにと面倒もみてくれていました。そのおかげで、まあ、パチ屋の状況が渋くても、毎日楽しく過ごせている状況です。

もし、あなたが今20代で、パチプロになりたいと思っているなら、まずは資格をとること。そして、国民年金や基金は今の時代…いや、今の政治的に微妙なので、iDeCoや外資ではない民間の保険に入ることをお薦めします！ それ以前に、パチンコ・パチスロは今の時代、お小遣い稼ぎくらいがちょうどええ！ パチプロになれば、その時点での現金を得ることはできますが、実は将来の財産を相当削っているのでね。

そうそう。師匠には、よくキャバクラに連れて行っていただきましたが、その時の名言「最低でも月100万、もしくはサラリーマンの部長クラスほども稼げなくなったら、もはやパチプロではない無能な無職だから、パチプロを名乗るな！（キャバクラでモテないからねｗ）」…これ！ ホンマやった。マジ、モテないから（笑）。

今回の原稿、評判良かったら、また色々メリット・デメリット書かせていただきますｗ