
あのメーカーは今!?⑪ ダイドー
はじめに
虚心坦懐の「あのメーカーは今!?」、第11回。
業界初となる2枚液晶を搭載したCRフィーバー競馬王や、一般電役の仕組みを利用して一発台「スーパーコンビ」をリメイクしたミサイル7-7-6D、そしてふぃーばーちゃん松などのロング時短付き現金機デジパチなど、個性的な機種を世に排出してきたダイドーというメーカー。古くからのユーザーはこの名前に懐かしく感じると思います。2000年代初頭まではヒット機も出していましたが、最近ではすっかり耳にしなくなりましたね。一体、どうなってしまったのでしょう!?

今回は、そんなダイドーさんに焦点を当てていきたいと思います。
1996年、SANKYOが買収。その後、社名を○○に変更?
ダイドーは、1983年「株式会社大同」として設立されました。1989年中央に向かって傾斜を付けて、クルーンの演出を熱くした一発台「アルファローズ」をリリースし、パチンコメーカーとして世に名をしらしめました。
1991年にはいわゆる大量獲得機である新要件ハネモノ「サンダードラゴンGP」を発表して人気に。
1994年にはノーマルデジパチ(確変、時短等がない)史上初の6ライン機「フィーバールーセントDⅠ」が大ヒット。

その後も、和をモチーフにした2回権利モノ「雅D」、セグ表示の一般電役「トリプルランドD」を発表しました。個人的には、当時人気だったカップ焼きそばのCMキャラをオマージュした「フィーバーデジパロンD」がツボでした(笑)。因みに、一連の機種名に付けられた末尾のDは大同のDだったとか。
その後、1996年にはSANKYOに買収されて子会社となったこの年、今なお語り継がれる伝説的一発台「ミサイル7-7-6D」が発表されました(※仕様的には一般電役)。

デジパチの方は、現金機に力を入れているイメージが強かったですね。ロング時短や次回の時短を搭載した「フィーバー安全運ちゃんD」「フィーバーパンチアウトDX」「フィーバーねずみ小僧D」「フィーバーアジャコング」「ふぃーばーちゃん松」「フィーバー山寺日記」などの機械は兄弟機となるCR機のない現金機がありませんでした。ここは他のメーカーと大きく違っていて、ダイドーの個性を強く感じる部分でした。



2000年になると遂にCR機「CRフィーバーペンタ」を発表。その後はCR機が中心となり、2枚液晶を搭載した「CRフィーバー競馬王」、中古価格がめっちゃ安かった「CRフィーバーチキンハート」、ダイドー初のスキップ機能搭載機「CRフィーバー鉄戦騎」などを続々と発表します。
そして、2004年社名をビスティに変更し「CRフィーバーツインズ」を、そして「CR新世紀エヴァンゲリオン」を発表という流れになります。そう! 昨今、あの「エヴァ」シリーズを生み出した一流メーカーこそが、ダイドーだったんですね。

まとめ
虚心が通っていたホールは、ダイドー機種がかなり導入されていて、打てる機会がかなり多かったんですよね。中でも印象深かったのが「CRフィーバーチキンハート」。知人店長が中古機市場が高騰していた自店のCR海物語を全部売り飛ばして、激安だった「CRフィーバーチキンハート」に入れ替えたんですよね。チキンハートというか、むしろ大胆過ぎる、いや、無鉄砲な……(笑)。
もちろん客は全く居なくなり、知人店長は少しでも客足を戻そうとめっちゃ高還元率で運用してくれていたこの機種を、虚心は毎日のように打っていたんですよね(笑)。
ダイドーブランドとして出ていた頃の、まったり遊べる現金機みたいな機種、また出て欲しいな~。


