チワッス、あしのです。

ホールで出会った奇天烈な隣人を紹介するこちらのコラム。

今回はまずTwitterで頂いた「りりこぱいせん」の体験談をご紹介いたします。

こんにちはりりこぱいせん！

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毎ゲームレバーから第3停止までカマキリの如く腕を振り上げて遊技されてた人が居て心の中で｢カマキリ拳法さん｣と呼んでましたね。

隣の席が埋まるとモーション小さくなるんで、悪い人ではなさそうでした！

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なるほど、いますねカマキリ。

あの、クイっと手首を曲げて腕ごと振り上げチュイチュイ打つ、バーチャファイターのリオン・ラファールみたいな動きですよね、わかりますわかります。

それで言うと筆者一回、手のひらをまっすぐにして片手で拝むような形で突き出し、セイセイと言わんばかりに打ってる人は目撃したことがあります。

どうやったらそういう打ち方になんねんとツッコミそうになるんですが、まあどういう型（かた）で打とうとその人の自由ではありまして。

まあそういう流派なんだろうなと思えばあんまり気にもならないかも。

しかし「打ち方」でいうと、実は筆者は「スライド打ち」が苦手だったりします。

摩擦で熱くねーのかなぁとか指紋消えそうだなぁとか、そういうのがどうしても浮かんで来ちゃって、隣人がやってるのが目の端に入るとすっごい気になっちゃう。

別にルール違反でもなんでも無いし、苦手としてる筆者のほうが悪いんですけども、まあそれは置いといて「やりすぎだろ」くらいオーバーな打ち方してる人というのは確かにちょいちょい目撃しますな。

間の抜けた音が響くホール内

あれは5号機の序盤の頃。

5号機の「リオパラダイス」での話です。

当時は5号機にも「スパイダーマン2」などのヒット作がちょいちょい出てきた頃ではあったのですが、有名パチスロ作品の後継機はあんまりなく、各社まだビッグタイトルの投入においてはジリジリとタイミングを測ってる感じの時期でした。

そんな中にあって「リオパラダイス」はあのRioシリーズの最新機種という事もあり、下馬評はそれなりに高く筆者もおっぱい見たさに初日から並んで打ったものです。

で、たしか6台くらい並びで導入されてたと思いますが、その日のリオパラは全台客側のマイナスだったんで昼過ぎくらいからシマ全体にお通夜みたいなムードが漂い始め…。

筆者の台はちょっと連チャンすればプラ転しそうな感じで軽症だったんですけど、特に隣で打ってた若い兄ちゃんの台は悲惨で、夕方の段階で大当たりの確率分母が設定1を遥かに打ち抜きド偉い事になっていました。

無論、当時の5号機の性能からしてその状況から逆転はまず無理。

なのでその兄ちゃんもとっとと帰ればいいのにコンコルド錯誤なのかただの維持なのか、勝負の続行を決意。

ただ、極限まで椅子に深く座り背もたれの所に首をかけ、組んだ足を停止ボタンらへんまで上げながら舌打ちしつつ、とにかく絵に描いたように不貞腐れておりました。

んで彼はミネラルウォーターみたいなのを飲んでたんですけども、ある時からボタンを押すのが面倒臭くなったのか、あるいは負けてる腹いせなのか、空になったボトルの呑み口の部分を持ち、ボトルの腹の部分を使ってボタンを叩き始めましたのでした。

ポンッ　ポンッ　ポンッッ
ポンッ　ポンッ　ポンッッ

ホールに響くリズミカルなポンポン音。

最初はちょっとムカついてたんですけど、その間の抜けた音がなんともバカっぽく、また、ちょっとアツそうな状況になると襟を正してちゃんと指で押し、ハズレだと分かると舌打ちしてまたポンポンやり始める様がなんとも哀愁漂い、思わず笑いそうになりました。

たまに呑み口の所に当てた指がいい感じで滑り、ハネたペットボトルを制動しようと持ち直した結果、いい感じで「ポポンッッ」とダブルアクションになるのを見て「この人もうちょっと頑張ればドラムロールのコツを掴めるんじゃねぇかな」とかぼんやり思ったもんです。

結局筆者は夜が来る前に稼働を終了しちゃいましたが、即席ドラマーの兄ちゃんはその時点でもまだファイティングポーズをギリギリで崩さず万券をブチ込んでいたんで、まあ筆者のあとに着座する人もまたあのポンポンを食らって笑いそうになった事だと思います。

そんなにキレるならとっととヤメればいいのにね。