※『秋山良人のエナコラム』過去の連載まとめはコチラから。

僕はハンサムぶるタイプのブサイクです。

「恋愛のゴールって付き合うことじゃないよ。もちろん、死が二人を分かつまで添い遂げることでもないんだ。本当のゴールはね…来世でも君と添い遂げることだよ」

これは局地的に有名なハイエナクソ芸人の言葉です。最近SNSで「パチスロキツい」「エナしんどい」的な文言を目にしますが、それは期待値のゴールを見誤っているからかもしれません。正直、このコラムで真面目なことを書くと、それ自体が敵に塩を送る行為なので、自らの首を絞めることになるのですが、書く場所を失って途方に暮れていた秋山に書く場所を提供して下さった方々のために、全てを曝け出す所存です。

読者の皆々様は有料noteを買いますか？ ハイエナをするうえで、必要不可欠な期待値の情報が詰まった、ある意味それ自体が期待値の塊みたいなモノです。ほとんどのnoteは「○○Gから○○円で機械割が○○％」という表で書かれています。

つまり、それを見るだけで○○Gから打てば期待値は○○円と簡単に判断できてしまいます。エナがキツいと言っている方々は、ここで思考が停止してしまっている可能性があります。noteに関しては買っても買わなくてもいいのですが、大切なことはその数値がどのような条件から導き出されているのかです。

そもそも中身が分からない昨今の台の期待値を正確に出せる人はいません。出せる人がいるとすれば、メーカーの開発の方か、その台を購入して全てを解析した方だけだと思います。つまり、ネットに溢れている期待値は、あくまでもメーカーから出された情報と、全国のホールで稼働している台のデータによって導き出されたモノに他なりません。それが間違っているとは言いませんが、抜けている情報や設定による微差が必ずあるはずです。

じゃあ～お前はどうやって打ってんだよっと思ったそこの貴方！ そう！ 家のソファーに座りポテロングを食べながらこのコラムを読んでいるそこの貴方！貴方のためにお答えします！

期待値や勝率や試行回数、さらには台の仕様による下ブレや上ブレのことなどこのコラムで触れてきましたが、最も重要な期待値の本質をお伝えしていませんでした。

先ほどもお伝えしましたが、期待値を出すうえで重要な情報は完璧ではありません。そんな期待値を鵜呑みにして稼働してしまうと、試行回数や勝率以前に期待値の無い台に触っている可能性があります。そうならないために、我々エナラーが見なければいけないのは、期待値表の下にあるその期待値を出した条件です。その条件によって自らでボーダーを上下させるのがエナの腕の見せ所です。

過去の機種で実際にあった例で言うと、『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』の無料で出ていた期待値は500Gで約1250円ありました。これは無限に時間があって無限に金が使えて無限に拾え続けて、GODやSGG、何ならSGG-EXや天井でのループなど、稀有な事象も全て経験する体で、この期待値ですよ～って数値だと思います。簡単に言うとレアフラグの恩恵がデカいから、均したらこうなっちゃうんですよね。

もちろん、レアフラグはそうそう引けませんし、天井だって毎回50％引けるわけじゃないので勝率は確実に低くなります。つまり、この条件の期待値で打つのは危険だから、もっと高い期待値で拾わないと厳しいと思い当時はボーダーを上げて打っていました。

逆に初代『沖ドキ！』はモードBであれば期待値がプラスなので、スルー回数からモードBの確率を出して期待値になっていたんですが、期待値の条件としては珍しく「ボーナスの当選契機は全て通常当選とする」との文言がありました。これはミリゴ凱旋の全部乗せとは逆で、スイカや確定役での当選がなく、さらにレア役の1G連での投資の減算なども加味していない期待値でした。

このようなパターンは書かれている期待値より確実に高くなるから、当時はボーダーを下げて打っていました。このように期待値はあくまでも通過点で、条件などを自らで熟慮し、機種や自分の稼働時間や資産によってボーダーを上下して稼働するのがゴールだと秋山は思います。

最後になりますが、嫁に「来世も添い遂げるからね」と伝えると「今世でお腹いっぱいです」と言われました。そして目が覚めました。ゴールって人それぞれ違うんですよね…。

今回のコラムで秋山が伝えたこともあくまで秋山のゴールであって、皆々様のゴールとは違うと思います。あくまでも参考程度にお考え下さい。