
頭文字Dは内部状態を知ると、より面白い!

パチスロ頭文字Dの小冊子には大きな文字で「リアルボーナスがATで加速する」と書いてあります。
従来のAタイプは通常時だろうとAT中だろうと、仮にボーナス抽選確率が1/300ならば、常にその値で抽選しなければなりません。
しかし、頭文字Dはその言葉通り、通常時は1/300だけれども、AT中は1/150でボーナスが出てきて…といった具合に状況で確率が違うんです(確率は仮です)。
いや、正確に伝えると、違うように「見せている」んです。今回はそのシステムについて書いていこうと思います。これを知ると、頭文字Dがもっと楽しくなりますよ。
まず、本機のボーナスは以下の通りです
・同色7揃い
・異色7揃い
・ドリフト目
ボーナスを大きく分けると3種類なのですが、その中でもポイントとなるのは「ドリフト目」。

ドリフト目は通常時に引くとCZ高確状態に移行するのですが、実はこれ、内部的にはボーナスなのです。
そして、今のパチスロのルールでは、「ボーナス中のボーナス抽選はNG」と決まっています。
実際の実戦例を使って、どういうことなのかを見ていきましょう(便宜上、ゲーム数は累計のもの)。
0G…朝イチ
通常時。当然、普通にボーナスが抽選される「ボーナス抽選状態」に滞在しています。この間は、レア役やリプレイを引くとチャンス。7揃いボーナス&ドリフト目を一定の確率で抽選しています。
13G…Dを狙え演出からドリフト目が入賞(リプレイと同時成立)
ここからは内部的にボーナス中へと移行。先ほども伝えましたが、ボーナス中のボーナス抽選はNGなので、ここから先は、ドリフト目というボーナスが終了するまで7揃いやドリフト目は当りません。
ドリフト目のボーナス終了条件は規定枚数の払い出し。現在のところ、規定枚数が何枚なのかは分かっておりませんが、少なくとも通常時を100G程度は回さないと、この状況からは抜け出せないと思います。
見た目は通常時だけど、中身はれっきとしたボーナス中なのです。ちなみに、基本的にGS(ガソリンスタンド)ステージに滞在。
183G…ドリフト目のボーナスを170G消化して、ようやく終了
GSステージからも脱出。ここから再び、通常時「ボーナス抽選状態」に移行します。
284G…Dを狙え演出から再びドリフト目が入賞(リプレイと同時成立)
ここから再び、ボーナス無抽選区間へ。
408G…ドリフト目のボーナスが終了
今回は124Gで抜けましたね。以後は通常時「ボーナス抽選状態」に移行。余談ですが、本機の天井は通常時(ドリフト目のボーナス消化中も通常時扱い)を555G+αでレジェンドバトルに当選。次にドリフト目が成立したら天井到達確定となる状況です。
503G…赤異色ボーナス成立
天井到達ならず。7揃いのボーナス後は、通常時「ボーナス抽選状態」に移行します。
通常時503G分のデータで、見た目上は全て通常時でしたが、内部的には「ボーナス抽選状態」と「ドリフト目のボーナス消化中」を行ったり来たりしているんですよね。で、この503Gの内訳を見ると…
・ボーナス抽選状態の総ゲーム数…209G
・ボーナス無抽選状態(ドリフト目のボーナス中)の総ゲーム数…294G
と、このような割合となっていて、ボーナスを抽選しているゲーム数は、そこまで多くないんですよね。
AT中にボーナス確率が上がる理由

では、AT中になるとボーナスが出現しやすくなるのはなぜでしょうか。
答えは簡単です。AT中はベルナビが発生するため、「ドリフト目のボーナス消化中にベルナビが発生=ベルを獲得しまくる=通常時に比べて、規定枚数を払い出すまでのゲーム数が短くなる=結果的にボーナスを抽選する区間が多くなる=通常時に比べてボーナスが出現しやすい」といった理屈です。
もしも先ほどのデータが仮に「AT中」だったらどうなるかを見ていきましょう(便宜上、ゲーム数は累計のもの)。
0G…AT中&ボーナス抽選状態に滞在
13G…ドリフト目入賞
ドリフト目というボーナスがここから始まります
30G…ドリフト目のボーナスが終了
ベルナビが出ているので、ここで早くもボーナス終了。ボーナス抽選状態へ。
131G…再びドリフト目が入賞
またしてもドリフト目というボーナスへ。
161G…ドリフト目のボーナスが終了
ボーナス抽選状態へ。
256G…赤異色ボーナス成立
はい、上記は赤異色ボーナスが成立するまで256Gです。内部的には、ボーナス抽選状態の総ゲーム数は209Gで、さっきの通常時のデータと変わりません。
違うのは、ボーナス無抽選状態(ドリフト目のボーナス中)の総ゲーム数で、コチラはAT中ゆえベルナビが発生しまくるため、47Gしか消化していないんです。
これが冒頭の「リアルボーナスがATで加速する」というカラクリなんですよね。
つまり、この機種もこれまでのAタイプと同じく、本機も通常時・AT中ともにボーナス抽選確率自体は一緒です。
通常時とAT中の違いは、ボーナス無抽選区間(ドリフト目のボーナス中)の長さだけ。その結果、トータルでのボーナス出現率を見ると、通常時よりもAT中のほうが高くなる、ということなのです。
個人的には、ものすごい発想だと思ったのですが、皆さんはいかがでしょうか。今後、こういったシステムを採用した台がたくさん登場するかもしれませんね!

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