(中編からの続き)

担『日記時のニューパルは設定5の据え置き狙いでしたが、その据え置き判別は、前日コインを1枚投入したままヤメる方法を取っていましたね』

し『そうそう。清算ランプとこの方法の二段重ねで変更パターンを完全に掴んでいた感じかな。日々の変更の流れはこんな感じでノートに記録して』

担『これは当時のですか？』

し『うん。まさに27年前のやつ。その当時の収支ノート含め、未だ保管しているよ(笑)』

担『おお。まさに当時の歴史的資料とも言えるノートですね。昔からこういう細かい作業が好きだったんですか？』

し『いや、単純に把握すれば有利になるから記録しておこう的な』

担『今みたいにスマホにメモ…のような手軽な時代ではない頃からやっていた訳ですね』

し『でもまぁそういう細かい人間に見えて、メディアに顔を晒すって事のリスクについての考えはずさんだったんだよねぇ』

担『と、言いますと？』

し『連載を開始して数ヶ月後くらいしてから、このホールに設定狙いして来る客が増えて』

担『それはまさか読者ですか？』

し『うん。当時、店名や最寄り駅をイニシャルで記載しちゃっていてさ。そりゃ店バレするよね(笑)』

担『わはは。それはしますね(笑)』

し『当時は危機意識が無かったんだよね。どうせ誰も見てくれないでしょ的な』

担『どうなりました?』

し『その店のコワモテの常連が「最近あまり見かけない奴が急に増えたけどなんでだ？」って言い出して。それで店にきた読者に喧嘩吹っかけて、雑誌に自分が載っている事がバレて。「ケンちゃんこんな事やってたのかよ！」と』

担『ちょ、大丈夫だったんですか？』

し『うん。大丈夫だったよ。今思えば気を遣って怒らないでいてくれたのかもだけど。ただこの件で通っているホールを晒すような事は他の常連の事を考えて気を付けるようになった』

担『今の時代で言うとツイッター等SNSで「○○(ホール名)で設定6確定画面出た！」とか呟くのを避ける感じですかね』

し『それはもちろんの事、画像からホールが特定されないように部分的にボカしたり』

担『美味しい情報を求める打ち手はこのニューパル当時より多そうですしね』

し『晒し屋が晒しているような情報は隠したってしょうがないけれど、その店独自の立ち回る上でお得なローカル情報はバレないように特に注意するべきだよね』

担『なるほど。それ考えると清算ランプで変更判別できるホールをスロマガで晒しちゃっていた訳だから、当時のしのけんさんはずいぶんオープンだったんですね(笑)』

し『オープンというかただの無知。今の自分が当時の自分に会えるならホールの外連れ出して「ローカル情報の大事さ」を1～100まで教え込むね(笑)』

担『わはは。若さゆえ…だったんですね。そんな感じでスタートした「喰うならやらねば」の連載第1回ですが、読み返してみていかがでした？』

し『ただただ恥ずかしい(笑)。あと当時の常連さんたちは元気にしてるのかなぁ…って感慨深い』

担『今後、隔週で過去の稼働日記について語ってもらいますので覚悟してくださいね(笑)』

し『了解です』