パチ屋も余裕がなくなった

チワッスあしのです。

パチンコやパチスロにまつわる答えのない疑問に無理やり回答していくコラム、今回のネタは「今ってすぐ出禁になるの？」というもの。

はい、出禁の敷居が以前より下がってるのは確かだと思います。

例えば、筆者が打ち始めの2000年ごろは「出禁」といえば基本的に狼藉（ろうぜき）を働いた場合がほとんどだったと思います。

たとえばドツキであったり磁石系のいたずらであったり、あとはゴトに関係ないとしても台にボディブローをカマしてパネル割ったりとか。

この辺は当然いまでも出禁相当の沙汰が下るし場合によってはポリスメンの出番になるんですけども、いまの時代はそんな明確にアウトラインを超えてる例じゃなくて、もっと手前のハウスルール違反による出禁が圧倒的に多いんですね。

よくあるのが会員カードの使いまわしや複数所持、朝イチの遅延行為やカニ歩き。

厳しいところでは止め打ちやヒネりでアウトになった例もあるとか。

まあ会員カード関連は遊技お断りで当然だと思いますが、さすがに止め打ちでアウトというのは厳しい気がしちゃいます。オレでもやってる…というか、やらずに打ってる人が周りに居ないもんね。

昔、攻略打法を使って抜きまくってたら「兄ちゃんもう明日から来ないでくれよ」みたいなことを言われた、という話はよく聞くんですが、それの攻略打法使ってないのに言われたバージョンの話が、そのヘンにゴロゴロ転がってると。

果たしてなぜそんな簡単に出禁になるのか。

はい、これは単純に「昔より勝ちにこだわる客が増えたから」なんですね。

じゃあ昔の客が勝ちにこだわってなかったんかというとそんなことも無いんですけど、それ以上に「ただ漫然と打ってる人」というのが多かったんで店は回ってたんですよ。

でも今は両者のバランスがぶっ壊れてて回らなくなってしまっている。

端的な例でいうと、特日は100人並ぶ店でもヒラの日は2人しかいねぇじゃん、とかね。しかも特日に締めたらネットでボロクソ言われちゃうから思ったほど抜けない。

なので店としてはぶっこ抜いても怒られないヒラの日に演者を呼んで客寄せするわけですけど、そこで利益を取ったら取ったで「わたしの来店でぶっこ抜くなんて許せない」みたいな感じでなぜかPR役の演者に逆ギレされるわけですね。

客寄せパンダがプリプリ怒りながら笹でもってシバいてくるみたいな話で、もはやなんのシャレにもならない。

というわけで店は生き残るためにも昔は見逃していた「度が過ぎる勝ちムーブ」を厳しく処断して、勝ちにこだわる客を少しでも減らしていく必要が出てきたと。

もちろん建前上は「お客さんにとって公平な環境を作るため」ですしそれも間違ってないんですけど、根っこの部分としてはやっぱ余裕がなくなったから、だと思います。

カニ歩きとかね。遅延行為とかね。

昔は「みっともないけど黙認」されてたのが、今はもう出禁にせざるを得ない。

勝ちにこだわりすぎる人も、ダメっていうならカニ歩きとか遅延行為をしなきゃいいんだろうって線引してそこを守るわけですが、そしたら今度は絶対やるであろう「止め打ち」とかで遊技お断りするわけですね。

多くの店ではハウスルールの最後のほうに「その他、当店がプロとみなしたお客様の遊技をお断りする場合があります」って書いてると思うんですけど、この部分を広く解釈すると大抵の遊び方はアウトになっちゃうもの。

たまに「止め打ちしてたら怒られた」とか「出禁になった」というポストを見かけるんですけど、これ断言しますけど前々から勝ちすぎて目ェつけられてたり、あるいはもうその日（周年祭とか）しか来ないであろうノリ打ち軍団やその打ち子とみなされてたり、とにかく別の理由で店にとって好ましくない客として判断されてしまってるんです。

ただ明確なハウスルール違反はしてないので、もっとふわっとした「プロお断り」のルールが援用され、その判断の根拠といて「止め打ちしたから」というのが挙げられてるだけなんですね。

だって止め打ちで出禁になるなら客の95％くらいが出禁になるはずだし、そんな店やっていけないもん。

もちろん世の中を探したらマジで止め打ちしただけでカジュアルに出禁にする、ヤベぇ店もあったと思うんですけど、そういう店は長くやっていけないですし淘汰されて然るべきなので、今この時点で営業してる存在可能性はかぎりなくゼロに近いと思います。

なので止め打ちしただけで出禁を食らった経験のある方は、勝ちにこだわりすぎてるムーブをしちゃってたか、そうじゃないなら、短期間しか存在しなかったであろう店で極めて特殊な経験をしたことがあるぜと、ちょっとドヤっていいと思います。

というわけで今回の問いである「今ってすぐ出禁になるの？」に対応する答えはコチラ！

普通に打ってりゃ大丈夫、そうそう出禁にはならないさ。です！