【パチンコ】なんでもデータ取るヤツｗ

チワッス、あしのです！

ホールで出会った奇抜な隣人をご紹介するこちらの企画、今週はペンネーム「ぺんたろ」さんのお便りをご紹介します。

こんちは！　ぺんたろさん！

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イチパチで明菜をいつも打っている常連のオジさん。

SPが掛かるとハンドルから手を離し手元の紙に何やらメモを取る。

内容を見た事はさすがにないんだけれど、リーチの掛かった回転数とか何リーチなのかとか、そんなのをメモってるんでしょうか？

A5くらいの紙が何枚も何枚も手元に置かれていて、一度何をしているのか聞いてみたい。

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うわ～いますわ、めちゃ分かる。

これメモを取る人には2種類いて、パチスロであれば設定推測のためのデータを取ってるとか、あるいはパチンコだったら1kあたりの回転数を取るとかの、いわゆるガチ系のお役立ちメモがまずあって、こっちは全然分かるんですね。

ただお便りにもあるように「それ何を取ってんの？」って思わずツッコミたくなる感じのメモをしてる人がいるのも確かで、こっちは完全に意味が無い。

でもそれで本人が楽しければまあ良いし、そういう努力から何か必勝法みたいなのが生み出される可能性も、もしかしたら微粒子レベルで存在してるのかもれない。

これはもう筆者は物理法則を定めし神じゃないので何も否定できませんし、指さして笑うこともしません。

そういう「研究者肌」とか「学者肌」みたいな人は人類の進歩にとって必要なひとであって、もし自然科学の分野だったらそのオッサンも偉人伝とか書かれるくらいものすごい功績を残してたかも知れないのです。

讃えよ！　メモのオッサンを！　ハーレルーヤ！

いや無い。無い無い。ありません。

筆者の体験談行きましょう。

データ収集癖

あれは2004年とか2005年の頃、初代の『CR新世紀エヴァンゲリオン』を打ってた時なんですが、パッと隣みたらCAMPUSのノートになにやら必死にメモりながらパチンコ打ってるオッサンがいたんですな。

筆者はそれを横目で見た時「あ、ライターさんかも」と思ったわけです。

これ結構「わかる」と思ってくれる方もおられるハズだと信じてるのですが、実は筆者はいまでもホールでそういう人を見かけると「知ってる人かな？」と思ってチラチラ確認しちゃいますし、まあ大抵は違うんですけども、そういうソワソワしちゃう感はちょっとあるんです。

ただ、その時のエヴァ打ってたオヤジの場合はライターと信じるには難しい問題が2つあって、まずは当時筆者が打ってた場所が九州の片田舎だったのがひとつと、そしてもうひとつが、オッサンがその辺の工務店の作業着を着ていた事です。

なのでライターさんではない。

しかし！　2004年とか5年当時はすでにネットを使った副業という概念もあった時期ですし、九州のすみっことはいえ、なんか委託されて信頼度のデータ取ってるとかそういう可能性はゼロじゃない。

もしそうだったら、そのオッサンが取ってるデータがパチマガとかにも載るのかもしれないし、それはメチャメチャ凄い事じゃないか！　と、当時の筆者は思ったわけです（載りません）。

というわけでその日の勝負はボコ負けして二度とエヴァなんか打つかと思いつつも、心の中で「オッサン、読者のためにも頑張っていいデータ取ってくれよな！」とエールを送りながらホールを後にするという、なんだか清々しいものになりました。

んで当時筆者ゲーセンでバイトしててそっから出勤だったんですけど、勤務中にフッと見ると、さっきの作業着のオッサンが来てるんですよ店に。

あっ！　さっきのパチマガの人だ！（違います）

そう思った筆者はめっちゃテンション高く「しゃせッ！」と挨拶ました。

動向を見守る筆者の前を、そのオッサンはスーッと通り過ぎ、当時まだ出たばっかだったアーケードゲームの「麻雀格闘倶楽部3」に着座するや、バッグからさっきと色違いのCAMPUSのノートを取り出し、配牌をメモり始めたんですね。

…ただのメモ魔！

筆者はそれを見て一瞬仰天しそうになったんですけど、すべての事象をメモって法則性を見出そうとするその心意気は良く考えるとすげえ熱意ですし、どんな問題もメモで解決しようとするそのパワープレイっぷりにむしろ男としての感銘まで受けました。

もしかしたら国道を行き交う車のナンバーの合計値から明日の天気が分かったりするかもしれませんし、それは誰もやったことないんで否定もできない。

ああ、学者肌ってこういう事をいうんだなァと思ったもんですが、ただ、そいつ麻雀打ちながらウチの店の灰皿にヌタァとタンを吐いており、マジでメモ燃やしたろうかとも思った次第です。