今回の更新は「永浪篇第十九話」

▶「ガチプロ稼働録」過去の連載はコチラから！

永浪の真髄に迫ったインタビュー企画【ガチプロの真髄】
立ち回り編
『ガチプロ達が一目置くパチプロ』が 今勝つ為に打っている機種は意外な機種だった!?

▼コチラもオススメ！
前回のパチンコ面ガチプロ稼働録
【機動戦士ガンダムSEED】緊急事態発生。『お客様、遊技をおヤメ下さい』!?
前回の永浪のガチプロ稼働録
【ハネモノ】プロでも間違う!? ❝ムラ❞との上手い付き合い方

連休明けの週頭。目新しい機種も特に触っていないので、何も手元にデータがない。なので今日がこのコラムのタイムリミット。

晴れるんだか雨が降るんだか、暑くなるんだか寒くなるんだかよくわからない空模様。そんな天気に合わせて、中途半端な格好でいつもの店へ。

アテが無いときにとりあえず朝行くことが多いのがこの店。

多分３ヶ月前くらいから、半分近くはこの店からスタートしているのではないだろうか。家からまあまあ近いのも理由のひとつ…というかデカい。

この店にはトキオ狙いで来ている。

居心地は悪くないのだが、期待値的には今ひとつな感じ。

暗くなるまで座っていられる率は4割くらいだろうか。そのうちの２〜3割はハズレを勘違いして打っているような気もしている。

今僕は、時間差玉600個弱まで基準ラインを落としていることを考えると、決して美味しい店とは言えない。それでも他に行くべき選択肢が無い日が、月に半分くらいはあるということだ。

事態は由々しいと言わねばならない。

打たずに見るだけでの退店も3割くらいあったりする。なのでいつも通り、次の移動先を考えながら入店してみる。

他の店に行っていたり連休中は打たなかったりで、この店に来るのが5日振りくらいなのだが、僕の目には軒並み悪化しているように見える。

しかしそんな中、1台だけ無視出来ないトキオを見つけた。

とは言ってもテンションが上がる程の感じではない。6日前に鳴きの良化を確認出来た台が、左右共に2〜3ミリ程度だろうか起こしている。恐らく鳴きは15くらい、なので当りが1/29の中に入れば当り1回で100個くらいのプラスになる。そうすれば時間差玉は550個くらいにはなるだろうとの算段。

トキオは、起こせば起こすほど良いという単純なヤクモノではない。データの蓄積は必要。このネカセでの予想は1/25〜1/30の間。しかし1/25の中に入ることは無いが、もしかしたら1/30を少し出てしまうかもしれないようにも思えるので、1/25〜1/30とは言っても若干1/30寄りかもしれない。このくらいだと展開負けしたら打ち切れないかもしれない。

さて前置きが長くなってしまったが、とりあえず打ち始める。ここからは数字と共に少し駆け足で。実戦データと共に下に1万円分毎の鳴き、拾い、当りとその累積を載せたのでそれを参照に。

ちなみにハネモノを打つときには、カチカチ君は必須。しかしつい最近、泥酔した翌日に何故か画面がバキバキに割れていた。なのでスマホのデータカウンターで計測してみたのだが、スマホが自由に使えずにとにかくしんどかった。

そんな訳で友人から最近は使っていないというカチカチ君を貰い受けた。今日からこの子を使って計測していく！

1万円分の打ち込みで鳴き172(17,2/1K)、当り9回。振り分けは2が多いので出玉は全然出来ないが、非常に良い手応え。

2万円分の打ち込みで鳴き359(17.95/1K)、当り15回。1万円分打ち込み時点でウワムラだと思っていたが、鳴きが更に上がる。釘を見直しても15くらいにしか見えないんだけどなあ……。

ただし、当りの調子が良かったのもここまで。次の当りで148ハマると、そこからは1/30を出たり入ったりの攻防戦。なんだかやめたくなってくる。

しかし鳴きだけは予想を超えたままウワムラらしきものが続く。4万円分で673(16.82/1K)、6万円分で966(16.1/1K)。こうなるとやめるにやめられない。

だがその鳴きも7万円分目に1万円分114というシタムラを食らって、納得の15くらいへと落ち着く。前回の稼働録とは逆バージョンとなった。

当り40回までは1/30を超えていたのだが、そこからはポロポロと当り出した。

↑王道のスペシャル

↑みんな大好き速いの！

危なかった、鳴きもシタムラからの展開だったら続けていられたかは微妙。結局、21:55まで打って終了。差玉で＋5300個くらい。ラウンド振り分けは3000個ちょっとの欠損。

欠損計算はトキオならではの当りの重複時に2ラウンドを引き易いというカラクリはあるが、欠損分のラウンドに設定ラウンド出玉(今回は116個)から1個引いた数字(今回は115個)を掛けてやればよい。拾いが良くて当り確率が良いみたいな台でも、引くのは2個までは必要無いだろう。

ちなみに昼飯だタバコだで、延べ休憩は80分前後だと思われる。僕は自分の稼働時間がいつもちゃんとわからない。

結果的に当りは1/27.8でほぼ予想通りになったと言える。しかしそもそもトキオの当り確率は1日程度でわかるものではない。以前うまい棒を打っていたときに出ていたムラを考えると、200回くらいなんかでは全然足りないと思ってしまう。1日である程度はっきりするのは鳴きくらい。

今回の実戦では6万円分打ち込みで16.1/1Kが、最終的に118000円分打ち込みで15.3/1Kになった。これは僕が出玉を実数ではなく、ラウンド116個で固定している影響も多少ではあるがたしかにある(実数でやるのが最適。ただ面倒ですが…)。このくらいのムラ幅がそんなに頻繁にあるとは言えないが、半日程度ではリアルな数値が取れたとも言いづらい。

しかし言いづらいのではあるが、確定まで出していては結果的に効率が悪くなる場合も多々ある。良いときは問題ないが、悪いときにいつも100%のダメ出しまで追い求める必要もない。

結局、【パチンコには絶対というものは無く、全ては確率で測るしかない】。自分を信じて取りこぼし0を目指すよりは、その場その場である程度のシタムラには展開負けしておく方が無難だったりもする。

かと言って短期のデータのみでロジックを組み上げると、ムラに付いていけず得体が知れなくなってしまう。そうなるとオカルトに走ってしまうまではもうそんなに遠くはない。オカルトとは得体の知れない台を打っているときの、気持ちを落ち着かせる為に産み出した精神安定剤のようなものだったりすることが多いからだ。

しかし台のクオリティを測るファクターはそれだけではない。例えば鳴きで言えば、データからラウンド振り分けまで出ていれば、鳴きがわかる場合もある。ラウンド振り分けがわからなくても打ち込み個数から推測することも出来る場合もある。打ち込み時間から推測出来る場合もある。そういうファクターと釘面を照らし合わせて塩梅よく動けば、正体の見分けが付きやすくなることもある。

ネカセデータの蓄積が当り確率を推測するのに重要となることは、今では周知であろう。台のクオリティを判別するファクターは多いに越したことはない。

そういうことを考慮して振り返ると、今日の立ち回りは鳴きに関しては合格。当り確率に関しては、過去のネカセデータから打てそうかもしれないと推測出来て(もちろん確定なんて出せない)、実際の当り確率は今日に限りたまたまそんな感じになった、と。

展開負けしていたら続けなれない場合もあることを考えると、打ち切れてラッキーではあった。

もうワンランク上の期待値を追えないと、どうしても打ち切れないときは出てきてしまう。しかしもうワンランク上げると、現状では朝の競争がとんでもないことになる。それはあまりやりたくはない。なので今はこういう切れ切れを積み重ねることが僕のトキオ稼働。早く新しいアナログ機種が出て欲しいものである。