※秋山良人の過去連載まとめはコチラから。

ライターという仕事は依頼された企画に沿って文章を書くのが仕事です。内容は否定的なモノもあれば肯定的なモノもあったり、個人の意見を含まず事実を綴るモノもあったり、多種多様な姿で存在しています。

もちろん秋山も、芸人兼ハイエナ兼ライターですからライターの中に含まれるのですが、秋山の場合はパチンコ･パチスロライターの中でもハイエナに特化したハイエナライターという稀有な存在で基本的にハイエナのことしか書きません。

内容は「勝てる」とか「喰える」みたいな情報になりがちなのですが、そんなことを言っているのにハイエナをオススメしてないんですよ。映画ライターだったら「面白い」とか「今年の最高傑作」みたいな文言で少しでもお客さんを増やすことが仕事なのに、秋山は提示しておきながら強くオススメできません。

なぜならば、業界としてはお客さんが増えてほしいからオススメしてほしいけど、ハイエナはお客さんじゃないから増えてほしくないからです。秋山としても業界が盛り上がってほしいからお客さんが増えてほしいのに、オススメしていることはホールにも一般のユーザーにも嫌われるハイエナという支離滅裂で矛盾だらけの存在が秋山なんですよね…。

そんなハイエナ歴20年でライターもやっている秋山だからお伝えできるハイエナの専業のメリットとデメリットをお伝えします。

まずはデメリットから。社会の歯車に組み込まれていないので社会保障はありませんし、家族や親族から白い目で見られます。友達や同級生とは会話や価値観が違うので疎遠になりがちで、若い時は良いかもしれませんが、年齢を重ねれば重ねるほど人間関係は希薄になり孤独になります。

他にも賃貸契約やローンなども難しく、恋人を作るのも困難で、例え恋人が出来たとして相手のご両親に胸を張ってご挨拶もできません。そんな状況なので結婚は夢のまた夢、仮に結婚出来たとしても妻の親族や友人と会った時にゴミ虫を見るような視線を突き刺され、子供が出来たとしても保育園や幼稚園で他のご両親からの路上に吐かれたゲロを見るような視線に耐えなければいけません。さらに稼働しなければ生きていけないので稼ぐためには家族や友人と過ごす時間は減り、体調を崩すと稼働が出来ないので収入が途絶えます。他にもたくさんありますが、これ以上デメリットが続くと水割りが薄くなりそうなのでひとまずこのへんで。

続いてメリットですが…何とか生きられる。

以上です。

いかがだったでしょうか。上記のようなメリットとデメリットがあることを理解したうえで、ハイエナライター秋山が「勝てる」とか「喰える」とか綴っているコラムを楽しんでいただけると幸いです。秋山としては20年のハイエナ生活でデメリットの辛さを目の当たりにしたので、このコラムを読んでハイエナになるのではなく、適度な距離感でパチンコ･パチスロを楽しむ中で、たまたま目の前で空いた台が秋山のコラムに書いてあったやつだから打ってみた程度の付き合い方が理想だと思います。

ホールで「秋山さんの動画を見て俺もハイエナで喰おうと思って仕事辞めるか悩んでるんですよ」と、来店の時に声をかけてくれた若者にこのコラムが届くことを祈っております。

最後になりますが、それでも今の秋山に仕事があるのはハイエナのおかげです。ハイエナには感謝していますし、今でもハイエナ稼働がなければ生きていけません。ただ…ハイエナと家族を天秤にかけると100%家族なので、家族のためにもハイエナしないで生活できるのが理想です。

でも…ハイエナクソ芸人からハイエナがなくなったら…ただのクソ芸人になっちゃうんだよなぁ～…ジレンマ～…。