※『秋山良人のエナコラム』過去の連載まとめはコチラから。

秋山が心配することでもないですし、秋山にできることはありませんが、パチスロ参加人口が700万人を切った昨年に続いて今年も約10万人減ったそうです。パチスロから離れた方の理由は｢勝ちにくくなった｣｢使えるお金が減った｣こちらの二つがツートップです。後者に関しては景気や各々の経済状況など様々な理由があると思うので割愛しますが、前者に関しては秋山も思うところがあるので、綴らせていただきます。

無駄話がメインの秋山がいきなり本題から入って驚かれる方々もいると思いますが、秋山だってファニーにイジれる業界の話題ならイジりたいんですけど…　　　　　　の脱法告知や広告宣伝ガイドライン読んどけよ　　　　　　設定示唆、他にも横領まがいの　　　　　にインフルエンサーのインプ欲しさに情報暴露みたいな下品な話題には触れたくないし、この業界って真面目に頑張っている人が本当に報われないんだな～って…話が逸れてスマソニアン博物館。

｢勝ちにくくなった｣問題に戻りましょう。これに関しては逆の意見を聞くことも多いので、秋山個人の意見を言わせていただくと｢高設定がそこまで苦労しなくても打てる地域にいて、朝から晩まで打つ時間があり、試行回数を稼げている｣これなら勝ちやすくなっていると思います。

何なら5号機より勝ちやすいかもしれません。逆に｢地域的にホール状況が厳しく、朝から晩まで打てる機会も少なく、何なら仕事終わりに顔を出すことが多いので試行回数が稼げない｣これだと厳しいかもしれません。さらに導入機種やライバルの有無なども加味しなければいけないので、勝てる勝てないの感覚が違うのは当たり前なのですが、なぜここまで｢勝ちにくくなった｣という意見が多くなったのか。

それはアンケートに答えているユーザーのチョイスだと思います。秋山の周りにいる専業でこのアンケートに答えたという話は聞いたことがありません。たぶんこのアンケートに答えているのは一般のユーザーさん、つまり上記に書いた試行回数が稼げない皆々様だと思います。ということは｢勝ちやすくなった｣と思っているのは専業で、一般ユーザーは｢勝ちにくくなった｣と思っているわけで…弱肉強食と言えばそれまでなのですが、ホールさんも商売でやっているから勝っているヤツは客じゃねぇ理論でして…一般ユーザーが勝てないと思ってしまったらフェードアウトしちゃいますよね～…そうなったら業界が終わっちゃうんですよね。

そしてこの一番の問題はこれには着地点がないんですよ。

例えば…

昨今の機種はこのような爆発の契機がありますよね。試行回数が多ければチャンスは何度もやってきますが、逆も然りなわけで…でもこれを刺さないと大量獲得は難しいけど、刺すのも難しいですよね。高設定を打っていてもチャンスをモノにしないと出ない機種が多い状況で、低設定を打つ可能性が高いエンドユーザーが少ないチャンスに辿り着くまでにお金を使い、刺せなければさらに使うわけですから｢勝ちにくくなった｣という皆々様の気持ちは分かります。

そんな皆々様のためにメーカーさんがマイルドなスペックの機種を出したりするのですが…それはなぜか人気が出ないという負のスパイラルの真っ只中です。

いかがでしょうか。このままでは｢勝ちにくくなった｣一般ユーザーさんはフェードアウトし｢勝ちやすくなった｣専業だけ残ります。そうなったらホールさんは商売として成り立たないので消えていきますし、台が売れなければメーカーも終わりです。そんな現状で秋山にできることは何もありませんが、強いて言えば｢勝ちにくくなった｣と感じているユーザーさんを繋ぎ止めるために、少しでも負けを抑える立ち回りを伝えるのが業界への恩返しだと思っているのですが、それを徹底してしまうと秋山のような業界から忌み嫌われる存在のハイエナになってしまいますからね…。

超極論の理想論の中の妥協案ですが｢メーカーは台の価格やスペックをエンドユーザーに歩み寄り、ホールは設定だけでなくエンドユーザーの立ち回りにもう少し寛容になり、エンドユーザーはホールと他のユーザーへ配慮をする｣以上のことが全て噛み合って動き出せば…何かが変わるかもしれません。そうなれば秋山みたいな存在は消えるべきかもしれませんね。