チワッスあしのです。

ホールで出会った奇抜な隣人を紹介するこちらのコラム、今回はペンネーム「ワニマル」さんのお便りを紹介します。

どうも～ワニマルさん。

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鬼武者だったかな？　以前となりに座ってきたイキったやつ(笑)が全ツするぞみたいな感じで万札を数えてるのを見たら5～6枚でした。

こっちは貯メダル14000枚でプレイしてるのに！よっぽど金持ってるぞアピールしたかったのでしょうね……ショボッ！

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いいじゃあないの、5～6枚あれば全然。オレなんかいっつも3万しか財布に入れず勝負にいきますからね…！（小遣い制）

でもこれねぇ、ある話なんですよ。なにげにしょっちゅう見ます。

で、おっしゃるように若くてイキった感じの子がやる例が多い気がする。

だのでオレはこれを「お金持ってるぞ」というアピールじゃなくて、ある意味で「オレだってここに座る権利があるもん」という、社会への帰属確認の行動みたいな感じなんじゃないかと思ってます。

まあパチンコ屋を「社会」って言い始めたらいよいよですけど、そう考えるとオレも若い無職の時代とかは確かに無駄に万券をいっぱい持っていってましたし、台に座ってからガッツリ数えてたような気がします。

なのでワニマルさんの隣に座った子もそういう感じだったのかも？

あとは「自分がいくら使ったか」というのを絶対に間違う事ができないノリ打ちの子とかの可能性もありますな。

なんにせよ、ドウドウドウ。あんまり気にせず楽しく打ちましょう。

パチ屋の話じゃなくてスマン

そういえばもうだいぶ前になりますが、筆者は電器屋で働いてたことがあります。その時に店内で、よくツーブロックのIT社長が持ってるようなサイドバックを拾ったんですね。

もう持った瞬間ゴッツリ重くて馬鹿みたいに分厚かったんで「これ見ちゃいけないヤツなんじゃねぇかな」と思いながらカウンターに戻ってチラっと中をみたんですよ。

マジで300万くらい入っててゾッとしました。

まずこれをカジュアルに持ち歩いて足立区の家電量販店にくるオヤジは絶対に普通の仕事してないですし（失礼）、しかも普通に置き忘れて帰るというのがいかにも怖い。

無警戒に開けちゃったのを後悔しつつ、すぐ店長に報告。店長も事情を聞くや顔をしかめて「うわァ」とか言うのかな…と思いきや「ああ」とか普通にそれを受け取ってどっかに電話してました。

あとから分かったんですけど、そのバッグはいわゆる大口のお客さんのものだったようで、その人は国内で買った家電を海外に転売するというのを生業にしてたんですね。

格好よくいえば「バイヤー」であり、悪く言うと「転売人」です。

マトモなお店はそういうお客さんは法人間の取引になったり、あるいは転売ヤーには売りませんって態度で臨んでるんで普通の商談カウンターでは売らないんですけど、とある量販チェーンはでは売上を作るため、そういう海外転売組のお客さんにも積極的に商品を売っててました。

んでまあ店長はそのバイヤーと直接やり取りする立場だったんでバッグをみた瞬間「ああ」って気づき、そして直接「忘れてるよ」って連絡したわけですね。

件のバイヤーは3分くらいですぐやってきて「ああゴメンね」と笑いながらバッグを受け取るんですが、なんとその場で中身を数え始めるわけですよ。

拾ったのはオレなんでオレが立ち会うわけですが、やっぱそういう人って金の扱いがしっかりしてて（じゃあ忘れていくなよ）何も見ずにサササっと数えて「はい合ってます」ってお礼を言って帰っていくわけです。

そう、300万くらいあるのに、細かく中身を把握してるんですよちゃんと。

何回も言いますけどじゃあそれ忘れていくなよって話なんですが、一方で「金持ちってすげえな」って思いました。オレはもう10万を超えると自分が持ってる札が何枚あるのか絶対すぐ分からなくなる自身あるんですけど、何百何十何枚ある！　って常にちゃんと分かってるってことですからねその人。

そう考えるとやっぱオレはワニマルさんが目撃したケースのイキった若者ヨリの人間ですし、どう頑張っても金持ちにはなれないんだろうなと、なんかぼんやりそう思いました。