自身のパチンコ歴と海物語シリーズの歴史はほぼ同じで、かれこれ20年以上の付き合いになる。

よくもまあ飽きずに長年変わらない横スクロール5ラインを楽しんでいられるよなあと、打ちながら不思議に思う事がある。それだけ、ベースとなる見せ方がパチンコとして完成されていたと言うことだろうが、それだけではここまでシリーズ機が出るほど人気とはならない。

その時代に合った新演出の追加、そして同じように見えてその都度細かい変化を遂げている図柄や演出消化スピードなどのディテールにこだわったからこそ今があるのだと感じている。

そして、満を持してミドルの王道『P大海物語5』が登場。

全種類見たくなってしまうBIGプレミアムの数々、しかも頻度を増やせるようにカスタムできるのがにくい。

そして、その筆頭であるビッグクラブの衝撃は先告知を善としがちな今の時代にマッチした衝撃を存分に与えてくれた。実質4500個なのに3000ボーナスと謳ってしまう控えめさもお茶目である。そんな新演出陣が大海物語5の魅力である事は間違いない。

ただ、自身が一番嬉しいのはスペック面にある。

もちろん、歴代シリーズ機の中で一番のオール1500個×60%確変は素晴らしいが、それよりもヘソ賞球を3個で出してくれたこと。

規制が厳しくなった状況下でも、出玉感を演出させるために払った代償が昨今のヘソ賞球1個タイプである。払い出しが少ないということは玉持ちが悪くなるので、投資金額は増えるし、出玉減少スピードも早くなる。これによる直接のダメージは感じないが、ボディブローのように徐々に蓄積され、じわじわと効いてくる。

確率分母が319なのに399の時よりも負けやすいと感じるのは賞球が少ないからといっても過言ではない。そんなご時世の流れをぶった切り、安定のミドルを提供してくれた事が素晴らしいのである。

規制ギリギリの激荒スペックに寄せまくる機種ばかりの中で、恐らく一番になれないのはわかっていながらもユーザー目線でちゃんと安心のミドルを提供してくれた事が嬉しいのである。