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【パチスロ名機】イカれた速度でコインが増えます【キワメ】

4号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッスあしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回は2001年にテクノコーシンが出した「キワメ」について。

テクノコーシンという名前自体がもはや懐かしの単語になってますが、これはとある性癖を持つスロッターにとっては特別な意味合いをもつ魔法のワードみたいになっており、筆者もその名を聞くだけでアドレナリンが吹き出し、体温が2℃くらい上昇して指先がプルプルと震え始めます。

良く知らん人には何のこっちゃ分からんと思いますが、テクノコーシンというのは4号機時代にいい意味で頭がおかしい性能を秘めた超絶爆裂機を次々と出していたメーカーであり、今作の「キワメ」もそのひとつ。

ちなみにパチスロ史上もっとも設定6の出玉率が高かったとされる機種はまさしくこのテクノコーシンの「神輿(みこし)」であり、その実質的な数値は261%だったとか言われています(これ多分仕込みありの数字だよね)。

今回の「キワメ」も設定6の性能が飛び抜けたものになっておるのは間違いないんですが、残念ながら出玉率の情報はナシ。

もしかしたら当時のスロマガさんには載ってるかもしれませんが、少なくとも今手元にある資料では確認できませんでした。

とはいえ150%とかで収まるモンじゃないのは間違いないと思いますし、SIN(シングルボーナス)が搭載されてる以上特定条件下での出玉増加速度が「神輿」より速いことを考えると、恐らく素のスペックはどっこいどっこいか、あるいはこっちも負けてねぇんじゃないかと思っています。

4号機 名機
4号機・テクノコーシン/2001年

シンプルで不気味な演出

んでこの「キワメ」なのですが、筆者が初めて打った時に思った感想はシンプルに「意味が分からん台だな」というものでした。

当時自分が未熟だったのも大いに影響してそうですが、ファーストコンタクトはとりあえず演出ルールやらリール制御などが独特過ぎてあんまりスッと入ってこず、何か良くわかんないけど爆裂性能が高いらしいんで当たるまで打ってみるべ、みたいな感じで軽く数万が吹っ飛んで泣きながら「二度と打たねぇ」と心に誓ったまま帰宅、みたいな感じでした。

そもそも出玉性能がスゲーというのは裏を返せば出ないときはテコでも出ねぇという事でありまして、エクストラとなってる最高設定なんぞ道端でばったり広瀬すずと出会うのと同じくらいレアだったことも併せて考えるに、多くのスロッターにとってこの台は、ただ単に良く分からん演出とリール制御を眺めながら延々とメダルを飲ませ続けるだけの台だったんじゃないかと推察。

4号機 名機

ごく一部、低設定で爆裂した人だけが脳を焼かれ、それ以降熱心なテクノコーシン教の信徒になって日々参拝を続ける、みたいな感じに近い。

賢い人は二度と触らないんですが、「すごいらしい」という又聞きの情報に未練を感じる筆者みたいなタイプの人はいずれまたぞろ「ムズっ」と来てしまい、なんかのタイミングでフッと思い出してつい着座し、やっぱり「二度と打つか!」と泣きながら帰宅するというのを繰り返すわけです。

筆者も3回くらいそれを繰り返した所でいよいよ本機の最強の見せ場である「集中」を体験したんですが、これがまたなんとも言えねぇ不気味なものでありました。

カブキのオッサンが「集中集中集中集中」とつぶやくだけのイカれたBGMがボソボソと鳴り響くなか、極めて異様な速度でメダルが爆増する。

確実に楽しいんだけど、何か気持ち悪い感じもする。

この絶妙な非日常感は打ち手に対し、あたかも自分が「世にも奇妙な物語」の主人公になったような感覚を呼び起こすものであり、他に類を見ない。

というかこの台、上部にミニリールがついててそれが演出の要になってるんですが、メインリールのみならずそっちも頻繁に1/3コマくらいズレて停止することがあり、その辺のなんでやねん感も不気味さを煽ってました。

筆者の家の近所ではこの機種はアーケード沿いにある半地下の不人気ホールにしか置いてなかったんですが、そこは平日昼間はマジで人がおらず。

そういう誰もいないホールでこれを打ってると、徐々になにか、名状しがたき冒涜的な気分になったものであります。

でもまあ家に帰って振り返ると「気持ち悪かったけど楽しかったな」と思わせてくれてたんで、なんだろう、ジャンルは全然違いますが、感触としてはつのだじろう先生の漫画とかに近い感じの台でした。

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