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【パチスロ名機】電車に乗って温泉入って卓球するだけの台【麻雀物語】

4号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッス、あしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム、今回は2005年8月に平和が出した「麻雀物語について。
※正確には「麻雀物語2」

これはもう4号機の最終盤あたりに出た4.7号機としてお馴染みです。

平和はただでさえオリンピアとごっちゃになるうえに当時は「ゴールド(オリンピア)」やら「平和ブロス」もあったのですげー多作なイメージがあるんですけど、平和本体から出た4号機はこの時期マジで少なく、コイツの他には5号機参入作品人造人間キカイダー」と超絶名機「アクアビーナス」くらいしかないです。

4号機から5号機の過渡期はいわゆる「駆け込みリリース」が相次ぎ、下手したら月替りで新作リリースみたいなところもありました

山佐さんとかサミー&ロデオさんなんかはかなり激しかったと思います。

それでいうと、平和さんは若干ハスに構えた感じで世相なんかどこ吹く風、な感じです。ちょっとかっこいいかもなぁこのスタンス。

んで、スペックでいうと「麻雀物語」はスタンダードなモード式のサイレントストック機でした。

通常モードの他に連チャンモードが存在し、モードごとにボーナス解除ゲーム数のテーブルが違うぜ、みたいなやつです。

システム的には特に変わったことはなく、むしろ複雑化が極まって良く分かんない機種が増えてた時期においては「わかりやすい」部類の機種だったといえます。

やや特殊、かつこの機種独特のウリになってたのが、解除ゲーム数の「天国モード」のテーブルにおいて、規定ゲーム数の「1から4ゲーム目」までに重めの振り分けがあったこと。

これはパチンコの麻雀物語の保留連チャン(俺打ったことないけど)を再現するためにこうなってて、実際に天国突入時は4Gの間保留を消化する「パチンコ演出」なるものが始まり、期待度をブチ煽る仕様になってました。

天国自体にループ率があることから、一回パチンコ演出で当たったら次もパチンコ演出で当たり、次も当たり、次も…と、4G以内の即連がゴリゴリ続いていくかもしれんぞと、そういう感じの見せ方になってた、というとちょっと想像がつくかもしれません。

ただまあ特殊ではあるんですが似たような◯G連みたいなシステムは既にサイレントストック一発目の機種である「スーパーリノ」からあるわけで、見せ方をいい感じで面白くしましたよ、みたいな感じですな。

決して大発明! とか歴史を変えた! とかそういう機種じゃないんですが、好きな人は好きだろうし面白かったんで別にいいじゃないか、みたいなね。

そんな機種です。

5号機 名機
平和/4号機/2005年

麻雀打てよマジで

んでこの機種を語る場合にはパチンコ版の麻雀物語から始める必要があるのですが、その辺はもうまどろっこしいし俺も詳しくないのでスッと流します。

ただパチスロの「麻雀物語」がどんな台かを知らない人にもひとつ言いたいのが、「麻雀物語」って名前でありながらほぼ麻雀打たないという、シリーズのお約束はこの時点ですでに結構完成してるんですな。

この7年後にオリンピアから出た続編「麻雀物語2 激闘!麻雀グランプリ」はよりエクストリームな方向に進化し、麻雀を使って格闘技の試合みたいなことをしますが、初代はそれすらなくて、ただ電車に乗って温泉入って卓球するだけです。

もちろんちょびっとだけ麻雀のシーンもあるんですけど、全体の割合からすると全然少なく、むしろ電車に乗った主人公らしき兄ちゃん(次作以降は出てこない)が電車に乗って雪景色を眺めたりトンネルを通過したり、前兆ステージである温泉旅館を練り歩くシーンが95%くらいを占めてます。

これを打ってた人は全員「麻雀打てよ」と突っ込んだハズですし、またそのツッコミを誘うような独特なゆるいノリが面白く好評だったことから、多分この作品以降はそれをより極端にしていって現在に至るんだろうなぁと思います。

そういう出自がある以上「麻雀物語」の面々が真面目に麻雀打つ事は未来永劫ないと思いますし、それで全然いいと思う。逆に面白いしさ。

王道か邪道かでいうと間違いなく邪道なんですけど、実はコレは4.7号機の中ではかなり上位のレベルで楽しめた台でしたし、この機種を4号機のラストにした平和さんはマジでセンスがいいなと、今改めて思います。


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