今から2年半前の2019年12月、「S沖っ娘」の導入が始まりました。
ゲーム性は簡単で、レバーを叩いてリール上部の花が光ればボーナス確定。
ボーナス後にサンセットモードに移行すると、ボーナスが「3(サン)セット」ループする、というダジャレも効いている機種です。
そんなS沖っ娘。
導入当初からバラエティーコーナーに設置してあるかどうかの希少台&最高設定のPAYOUTが105%と低かったため、積極的に狙う人は皆無でした。
ホールが力を入れる状況でもないですし、高設定をつかんでも見返りが少ないので、打つ理由が見当たらないのは当然ですよね。
実際、僕の初打ちも天井狙いでした。
しかし、初打ちで一連の流れを体験した僕はこう思ったんです。
「この台、狙い方次第ではめちゃくちゃ勝てるのでは?」と。
初めて行ったホールが高設定を使いまくっているのに打ち手が少なく「うおー、穴場を見つけましたからねっ!」と興奮したときに近い感覚を覚えました。
そのくらい勝てるイメージがついたんですよね。
~勝てるイメージがついた理由その1…朝イチが旨すぎる!~
まず、本機のボーナス当選契機は「規定ゲーム数消化」と「レア小役での当選」の2種。
そして規定ゲーム数消化に関わる内部モードは全部で3つあります。
●モードA…天井はボーナス間999G。覚えておくべきポイントは、ボーナスを引いた後は有利区間が切れるということ。モードの優劣を決めるならば真ん中に位置するので、僕は「通常モード」と呼んでいます。
●モードB…天井はこちらもボーナス間999G。モードAと違う点は、このモードに移行したら途中でどんなにボーナスを引いても有利区間は絶対にリセットされないこと。実戦上、有利区間を1400Gほど消化するまでは同モードに滞在。ハマリを助長するためのモードなので、僕の中では通称「地獄モード」です。
●サンセットモード…このモードに移行したら111G以内のボーナス3回が確約。3回目のボーナス後に有利区間リセット。さらに、同モードを約50%でループ(設定6のみ約34%)するため、メダルがガンガン増える天国モードです。
メダル増減のイメージは、サンセットモード移行でメダルを増やし、モードA(通常モード)でメダルはチャラ、そしてモードB(地獄モード)移行でガッチリとメダルが減らされる、という感覚ですね。
そして、ここが大事なポイントなのですが、モード移行抽選はズバリ、非有利区間の数ゲーム間に行われます。
つまり、設定変更後は必ず非有利区間からスタートするので、朝イチはサンセットモード移行の大チャンスとなるわけです。
「50%を取ってくれ!」と狙いながらの朝イチのレバーオンがアチィんですよね!
~勝てるイメージがついた理由その2…モードBのハマリ台が旨すぎる!~
先ほどもお伝えしましたが、モードBはハマリを助長するモードで、一度移行したら有利区間を1400G消化するまで継続。
これを知っていると、思わぬお宝台に出会えることがあります。
(例)
999G…ボーナス当選(天井)
111G…ヤメ
上記のような履歴の台があったとします。
データカウンタではボーナス間ハマリはサンセットモード抜けの111Gなので、誰も見向きもしません。
しかし、もしも有利区間ランプが点灯していたら…(有利区間ランプはCREDIT表示右の「-」のランプ)。
本機は通常時に有利区間ランプが点いていると、サンセットモードorモードB滞在確定です。
すでに111Gを消化しているので、モードB滞在確定ですね。
そこで有利区間消化ゲーム数を数えると、「通常時999G+ボーナス30G+通常時111G=有利区間消化ゲーム数は1140G」となるわけです。
有利区間リセット前は必ずボーナスが出てくるので、つまりこの状況は「残り300Gでボーナスを引き、その後有利区間が切れて、サンセットモード移行の大チャンス」なんですよ。
期待値の塊が落ちていたんですよね。
そして、僕の初打ちは導入直後だったので、本当にラッキーでした。
だって、周りが気づいていない中でこれらの台を狙うことができたのですから。
開店直前に行ってもリセット台を取れましたし、夕方に行けばおいしい台が落ちていましたからね。
あの頃は、といってもすぐに情報が浸透したので2週間ほどですが、沖っ娘ばかり追いかけていましたよ。
また、ボーナス当選時は前兆を経由し、その際は主に「ピュイ!」という予告音が3連続で発生したり、チャンスランプが点滅したりするのですが、この演出バランスも◎でした。
「朝イチに気合いのレバーオン→その数ゲーム後にチャンスランプ点滅」なんて、「サンセットモードもらったあぁ!!」と心の中でガッツポーズしていましたからね。
2019年は、高純増AT機が続々と登場していた時期。
そして、それら高純増AT機は「有利区間突入直後は期待値マイナス」とも言われていました。
そんな状況をS沖っ娘は見事に打ち破ったのです。
有利区間突入直後が激アツ。
サンセットモードに突入したら、ボーナス3回で500枚ほどの塊を獲得。
それが50%でループするので、一撃2400枚を超える可能性も十分に秘めていたわけです。
このゲーム性と有利区間の使い方は、今の時代でもきっと通用すると思います。
ほとんどの方がその機種名を知らず、栄光なんてありませんが、「S沖っ娘」はひっそりと時代の先を歩いていたんですよね。
当時、口を開けば「沖っ娘、いいよ! 面白いよ!」と連呼していて、スロマガ編集部内では「沖っ娘オジサン」と呼ばれていた僕だけは、そのことを知っています。
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