※『覆面パチンコ業界人T.,Kの忖度はナシの方向で』過去の連載まとめはコチラから。

世の中には数多くの忖度が溢れています。パチンコ・パチスロ業界も然り。

このコラムは、そんな業界の中心部に身を置く1人の開発者が、色々なしがらみを振り払ってお届けします。

最新機種や人気機種の秘話、メーカー関係者ならではの裏話まで。

もちろん忖度はナシ…の方向で。

やぁ。

T., K. だよ。

通勤路線の下町の道路がめっちゃカラーコーン並んでて工事してたんですよ。そのせいで朝、ご老人がめっちゃ歩きにくそうにしながら「ふざんけんなよ、もっと考えろ」的に文句言っててその工事の看板見たら「バリアフリー舗装整備」と。出来上がった時の恩恵を一番享受するのあなた達世代ですよね?

…と、世の中そんなもんだよなあという寒い朝でした。

さて、このブログ書いてるのはなんとまあ令和6年6月6日でして、Xの方をざっくり監視したら…やれ2,000人だ500人だと行列地獄が沢山流れて来てます。

まあ業界活性においては良い事なんですけど、「射幸性を煽る特定日のイベント禁止」はどこ行った～?wと感じると共に最近少し感じたことを書きます。

それは「新台入替」のお話。

今から20年以上前ですかね、その辺りのパチンコ店において新台入替はそれだけで「花形」イベントでした。大抵の店で「新台」を打つことが出来れば、その調整は少なくとも利益0～赤字で準備されてました。それだけでなく、優良店においてはメイン機種であるパチンコなら海やエヴァ、スロットならジャグラーなども遊べるように調整されることが多く、せっかく店舗に来たお客様を逃がさない努力をしてました。

もっと遡って30年以上前くらいにまでなると、その信頼度は更に高まります。

昔は多くの店で“並び順”もまだまだあり、早朝から動くというその工夫だけで、客側はそれに見合った恩恵を得られており、そこにはある種の信頼関係がありました。

そして信頼関係があるわけなので、入替当日の美味しい状況以外の日にもお客さんは遊んでくれる、という好循環が成り立っていた訳です。

当然ビジネスなのでパチンコ店が利益追求をしてゆくことに何も文句はありません。

ただし、いつしか多くの店がこの新台入替をないがしろにしてきました。

具体名は出しませんが、とある大手の営業戦略にはこのように展開されました。

「他の物流などで考えても“新商品”を安売りはしない。目新しく新機能もあったりの商品なのだから」と。

…いやいやいや、尤もらしいこと言ってるんですけど、入口から間違ってんのよね。

ウケるかどうか分からないから、なるべく台の良い所（出玉）を伴わせる、好きになって頂く、最低限嫌いになってもらわない、が必要なんじゃないですかね?

ここ最近のPS共に稼働貢献が当たった機種数の少なさからも、“君たち待ってたんでしょ? 好きだよねこれ?”からアプローチすることは愚かしいのでは（!?）と思うのですよ…。