
皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。
今回のテーマは「朝イチリセット判別」です。
パチスロユーザーにとって、朝イチにその台が設定変更されているかどうかは、今も昔もとても重要な情報です。前日に大きくヘコんでいる台が翌朝リセットされていれば、「もしかして高設定に打ち換えてくれたのでは…?」と、少しだけ期待しながら打ち始めることができます。
一方で、同じような前日ヘコミ台でも、据え置き挙動が見えてしまうと、多くの場合は「低設定据え置きかな…」と判断せざるを得ません。ごく一部には「高設定の不発据え置き」というパターンもありますが、あくまで例外的なケースでしょう。
このように、リセット判別はパチスロを打つうえでの攻略テクニックのひとつとして、長い歴史の中で受け継がれてきました。
有利区間ランプが変えたリセット判別の風景
かつてのリセット判別は、ある程度の経験と観察眼が必要な、やや玄人向けのテクニックでした。
・閉店後に台が開けられた形跡があるか
・朝イチ1ゲーム目のリール挙動
・特定のタイミングでの特定演出
など、ここには書き切れないほど、さまざまな「アナログ的」「ソフト的」な判別手法が存在していました。
そんなリセット判別の歴史が大きく転換したのが、5号機末期。「有利区間」の登場時です。
AT・ARTなどの抽せんを行っている区間を示すために用意されたのが、いわゆる有利区間ランプ。設定変更後は必ず非有利区間からスタートするため、リセット後の朝イチは有利区間ランプが非点灯。逆に、開店時点でランプが点灯している台は、据え置き濃厚という構図が生まれました。
つまり、朝イチ1ゲームも回さなくても「据え置きかどうか」が誰にでも分かる時代に突入したわけです。
5.9号機から6.4号機頃まで、AT機は有利区間ランプを搭載していました。この期間は、良くも悪くも「リセット判別の難易度が一気に下がった時代」と言えます。つまり、ランプを見れば誰でも同じ結論にたどり着くため、かつてのような「知っている人と知らない人で差が付くリセット判別テクニック」は不要となったのです。
スマスロの朝イチは『短縮天井』で読む時代
そんな有利区間ランプ時代を経て、6.4号機以降はランプ搭載が必須ではなくなり、再び「リセット判別の知識」が重要になってきました。ここでポイントとなるのが、最近のスマスロAT機における朝イチリセット時のモード優遇や天井ゲーム数の短縮です。
たとえば『Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ2』では
●通常時のゲーム数天井
…通常は1500G+α → リセット時は1000G+αに短縮
●CZの周期天井
…通常は最大6周期 → リセット時は最大3周期まで
といった短縮仕様が用意されています。
さらに本機は、1周期目の規定ポイントが必ず200ポイント以内という特徴があり、比較的早い段階で「リセットか据え置きか」の感触が掴みやすい設計になっています。
このゲーム数天井とポイント管理(モード×周期)を組み合わせたリセット優遇仕様は、『スマスロモンキーターンⅤ』のヒットを経てひとつのトレンドとなりました。直近の新台である『スマスロ 新鬼武者3』『スマスロ 東京リベンジャーズ』も同等の仕掛けを持っています。
これらの機種では、
●朝イチの短縮天井ちょうどで当たればリセット濃厚
●短縮天井を超えてしまえば据え置き濃厚
という形で、短縮仕様そのものが「リセット判別のトリガー」として機能します。
まとめ(朝イチ短縮仕様は、ホールを見る物差し)
もともと朝イチの恩恵について、開発側の意図としては「朝イチの稼働促進」といった狙いが大きいでしょう。
しかし実戦レベルでは、これがそのまま「リセット判別」のみならず、「ホールのリセット傾向の判別」にまで発展。特定日なのに明らかに据え置き挙動が多いといった情報は、今の時代だとあっという間にSNSで共有されます。
もちろん、リセットされているからといって「必ず高設定」というわけではありませんし、ホール側にも営業戦略や事情があります。それでも多くの打ち手にとっては、据え置き挙動だらけのホールより、きちんとリセットをかけてくれるホールのほうが「通ってみようかな」と感じやすいのは自然な流れであると言えます。
スマスロの朝イチは、再び「知っている人ほど朝の選択肢が増える時代」に戻りつつあります。ここにパチスロのハードルを感じる方もいるかもしれませんが、まずは自分がよく打つ機種の「朝イチだけ変わるポイント」をひとつずつ押さえてみてください。そのうえで、ホールのリセット傾向や特定日の挙動も合わせて見ていくと、朝の立ち回りが立体的に見えてくるはずです。
(C)SUNRISE/VVV Committee











