【第39回】千円3回転の差(その2)
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
前回は真・北斗無双4で、千円17回転と千円20回転で投資金額にどれくらい差がつくのか比較してみた。
11.5時間実戦の投資金額
千円17回転 52500円
千円20回転 41400円
1日平均で1万円以上の差がついている。
むろんこれは平均値であり、実際には千円17回転なのに低投資で済むこともあれば、千円20回で5万円も10万円もかかってしまうこともある。
しかし数十日積み重なれば大抵の場合は大きな差が出てくる。
万が一、数十日であまり差が出なくても数百日ならばほぼ確実に莫大な差がつく。
日々の運はあっても、平均値は意外に正直なものだ。
ちなみに、もし色々な台を打ちまわったとしても、回らない台ばかりならば当然マイナスは積み重なって行くことだろう。
冗長になったが、ここまでが前回のまとめと補足。これより先が本題になる。
今回は平均投資金額だけではなく、色々な面から千円17回転と20回転を比べてみる(4円貸玉、4円交換とする)。
機種は前回と同じ「P真・北斗無双 第4章」。
まずは勝率。
11.5時間実践時の勝率は、千円17回転では42%、千円20回転では53%となる。
劇的な差は出ていないように見えるが、勝率5割を超えているのと大幅に下回っているのは随分差がある。1日や2日では差がわかりにくいかもしれないが、10日や20日も打てばかなり実感できることが多いだろう。
次に、投資1万円以下で済む確率。
11.5時間実戦の総投資金額が1万円以下で済む日は、千円17回転で9.4%、千円20回転では14.7%となる。
1万円以下で済む日はどちらもそう多くないように見えるが、前者は約11日に一度、後者は約7日に一度となり、およそ1.5倍もの差がついている。
では5万円以上勝つ確率はどうだろう。
千円17回転では約20%、千円20回転では約26%となっている。
当然、差はついているものの、千円17回転でも大勝ち確率はそれなりにあることがわかる。そう、だからこそ回らない台に騙されやすいのだ。「回らなくても勝てる」と回転率を軽視するもっとも大きな原因になっている点を見逃してはならない。
裏を返せば、回らない台でも勝てることがあるからこそホールは商売が成り立つのだ。絶対勝てないような台は誰も打たない。
最後に、投資がかさんでしまう確率を比較してみる。
11.5時間実戦の投資金額が5万円を超えてしまう日は、千円17回転で48%、千円20回転では34%。
前者は約2日に一度、後者は約3日に一度の割合ということになる。この差は実戦しているとかなり実感できるはず。前々回も言及したように、回る台は投資を削減する効果が大きいことがここでも数字に表れている。
なので、改めて強調したい。
回る台は「よく出る」のではない。
消費する玉を節約することによって、相対的に手元に残る分を増やす。これがパチンコの勝ち方なのだ。
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