
【第156回】1年間の振れ幅
ボーダー±0回転の台を1年間打ち続けたとすれば収支はどうなるのか?
ここでは1年間=12時間実戦×250日としよう。およそ週5日打つ場合を想定している。機種はP大海5、換金率は4円等価とする。
年250日実戦×1000回分、すなわち1000年分の実戦シミュレート結果から収支の振れ幅を見てみよう。
まず年間の平均収支であるが、プラス11万8000円となった。11万というと結構な額と思うかもしれないが、1日あたりにすると500円弱でしかない。おおむねチャラになっていると見なしていい。
それもそのはず。収支ほぼチャラになるはずの台なのだから、1000年平均で大体チャラになるのは当然だ。問題は1年単位でどれくらいのムラが出るのか、だ。
1000年間で最も勝った年のトータル収支はプラス255万円だった。1日あたりにすると10200円プラスだ。よって、ボーダー±0回転の台を1000年間打ち続ければ、250万円ほど勝てる年もあるかもしれない、という話になる。
一方、1000年間で最も負けた年のトータル収支はマイナス225万円だった。1日あたりにすると9000円のマイナスだ。よって、ボーダー±0回転の台を1000年間打ち続ければ、225万円ほど負ける年もあるということだ。
プラス255万円とマイナス225万円。その振れ幅は480万円になる。つまりボーダー±0回転の台でも年間で最大500万円程度の振れ幅が生じることもあり得る。
むろんこれらは極端な例。大抵の場合もっと少ない振れ幅で済む。
具体的には、年間収支が±100万円(1日あたり±4000円)の範囲内に収まる年が9割を超える。そして年間±50万円以内に収まるケースが半数を占めるのだ。
これらの数値から判断すると、チャラの台でも年間50万円のブレは当たり前、100万円のブレもたまにあり、ごくまれに200万円程度のブレがあると認識しておけばいい。













