
【第154回】一度も当てたことがない機種
一度も当てたことがない機種。
誰だってあるはずだ。
かなりパチンコをやりこんだ人、たとえばパチマガの攻略スタッフのような人でさえ、打った経験があっても一度も当たっていない機種は多数ある。一般のパチンコファンにあっては、全機種のうち当てた経験がある方がごくわずか、というのが普通だろう。
たとえば年間200機種がリリースされているとすると、打ったことがあり、さらに1度でも大当りさせたことがあるのはそのうち1割の20機種にも満たない人がほとんどではないだろうか?
もし、ある機種で投資3000円、54回転まわして当たらずにヤメたとしよう。その機種をもう2度と打たなかったとすれば、当該機の生涯大当り確率は0/54となる。
その機種の大当り確率を仮に1/320とすれば、54回転まわせば理論上0.17回当たるはず。しかし1度の実戦だけでは0回か、1回か、あるいは2回以上になるわけであり、1日単位で0.17回などという結果は存在しない。あくまでもこの日の結果は0回である。
では同じ人が、他の日に大当り確率1/100の甘デジを打ったとする。投資5000円、82回転まわして大当りを1回得たとしよう(ここでは初当りのみに着目し、連チャンは考慮しないものとする)。
100回転につき1回当たるハズの機種なのに、82回転で1度当たった。理論上0.82回当たるはずなのに1回当たったわけだから、ここだけ見れば少々ラッキーだったと言える。
では、これらの実戦2回分トータルではどうだろうか?
1/320の機種では0.17回当たるはずのところ実際には0回だった。一方、1/100の機種では大当り0.82回当たるはずのところ実際には1回当たった。
理論上トータルでは0.17+0.82=0.99回当たったハズ。そして実際には計1回当たったわけだから、この2回分の実戦を合わせると大体確率通りに当たったことになる。
このように、実戦ごとにコマ切れで見ると確率通りになっていなくても、まとめてみると意外と妥当なところに落ち着いているものだ。だからコマ切れ1回単位でムラが出るのは仕方がない。むしろ、コマ切れでいちいち収束する方がおかしいとは思わないか?
いままでコマ切れで実戦した機種について、すべてこのように確率を計算したならば、ほぼ間違いなく誰でも妥当な結果に落ち着いているハズだ。













