
【第155回】合成確率
1/320の台を54回転まわして当たらず。1/100の台を82回転まわして1回当たった。
…これら2機種分をトータルで考えるとほぼ確率通りになっている、という説明を前回した。
短期間の実戦では収束しないのは当たり前。むしろ収束する方がおかしい。しかし、コマ切れの実戦結果をたくさん集めればほぼ収束することを単純な例で説明したものだ。
では複数の機種や実戦結果を1つにまとめ、どれくらい収束しているか確かめるにはどうしたらいいのか? 具体的な計算方法を説明していこう。
たとえば、以下の4種類の大当り確率の台を打ったとしよう。
【打った機種の大当り確率】
①1/319.6
②1/99.9
③1/199.9
④1/129.8
次に、大当り確率4種でまわしたそれぞれの通常時回転数と初当り回数をカウントしておく。ここでは以下の通りだったとしよう。
【実戦上の総回転数と初当り回数】
①4800回転 12回
②2800回転 33回
③1600回転 5回
④800回転 4回
①~④計 10000回転 54回
①~④についてそれぞれ、理論上の初当り回数を計算する。
【理論上の初当り確率】
①4800 ÷ 319.6 = 15.0回
②2800 ÷ 99.9 = 28.0回
③1600 ÷ 199.8 = 8.0回
④800 ÷ 129.8 = 6.2回
①~④計…57.2回
理論上の合成確率を計算する。(= 総回転数 ÷ 理論上の大当り回数)
【理論上の合成確率】
10000 ÷ 57.2 = 174.8(1/174.8)
実戦上の合成確率を計算する。(= 総回転数 ÷実戦上の大当り回数)
【実戦上の合成確率】
10000 ÷ 54 = 185.2(1/185.2)
以上のような要領で算出すればいい。
この場合、4種類の大当り確率の機種を計10000回転打って、初当り回数は54回(1/185.2)だった。
理論上57.2回(1/174.8)のはずなので3.2回の欠損となっている。やや引き損となっているがその誤差は1割にも満たないため、おおむね確率通りになっていると見なすことができる。













